丸善丸の内で東山魁夷、小倉遊亀ら東日本復興支援展

【銀座新聞ニュース=2018年8月25日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ内、03-5288-8881)は8月29日から9月11日まで4階ギャラリーで「東日本大震災復興支援チャリティー丸善絵画特選展」を開く。

丸善・丸の内本店で8月29日から9月11日まで開かれる「東日本大震災復興支援チャリティー丸善絵画特選展」に出品される片岡球子の「富士」(1981年、リトグラフ)。

20世紀を代表する国内外の画家の油彩画、水彩画、リトグラフ、シルクスクリーン、銅版画など、さまざまな作品約200点をオークション方式で展示販売する。

出品される画家は日本の風景画家で「国民的画家」として知られる東山魁夷(ひがしやま・かいい、1908-1999)、「シルクロードの画家」といわれる平山郁夫(ひらやま・いくお、1930-2009)、日本画家で「帝展」や「院展」にたびたび落選し、「落選の神様」とまでいわれた片岡球子(かたおか・たまこ、1905-2008)、日本画の伝統的な様式美を現代的な感覚で表現した加山又造(かやま・またぞう、1927-2004)。

女性画や静物を生き生きと描いた小倉遊亀(おぐら・ゆき、1895-2000)、上村松篁(うえむら・しょうこう、1902-2001)の子息で、花鳥画の第一人者として知られる元京都市立美術大学副学長の上村淳之(うえむら・あつし)さん、日本画家で元京都造形芸術大学長の千住博(せんじゅ・ひろし)さん、日本画家で「朦朧体(もうろうたい)」と呼ばれる、独特の描法を確立した横山大観(よこやま・たいかん、1868-1958)。

点描画法により、幻想的な風景画で知られる洋画家の岡鹿之助(おか・しかのすけ、1898-1978)、ヨーロッパで学んだ油彩画に、桃山美術や琳派、南画といった日本の伝統的な美術を取り入れ、装飾的な世界で知られた洋画家の梅原龍三郎(うめはら・りゅうざぶろう、1888-1986)、バラの絵で知られる洋画家、中川一政(なかがわ・かずまさ、1893-1991)、孤高の洋画家で自宅の虫や花を描き続けた熊谷守一(くまがい・もりかず、1880-1977)。

パリを中心とするヨーロッパの歴史が刻まれた街並みを描き続けた洋画家の荻須高徳(おぎす・たかのり、1901-1986)、アンニュイな女性、森にたたずむパリジェンヌ、海に浮かぶヨットなどの絵で知られるフランス人画家のジャン・ピエール・カシニョール(Jean Pierre Cassigneul、1934年生まれ)さん、具象系派の画家で、軽快なタッチと鮮やかな色彩で静物、風景、人物などのリトグラフを制作したポール・アイズピリ(Paul Aizpiri、1919-2016)、アメリカ在住でレーザーやホログラムを駆使した現代美術家、ヒロ・ヤマガタ(1948年生まれ)さんら。

開場時間は9時から21時(最終日は16時)、入場は無料。売上金の一部は日本赤十字社を通じて、東日本大震災義援金に充てられる。