シャンテ「泣き虫」、松田龍平、野田洋次郎ら挨拶

【銀座新聞ニュース=2018年8月26日】国内映画配給業界11位の東京テアトル(新宿区新宿1-1-8、03-3355-1010)は9月7日からTOHOシネマズ シャンテ(千代田区有楽町1-2-2、03-6868-5001)で一般公開する「泣き虫しょったんの奇跡」の初日と2日目に、松田龍平さん、瀬川晶司さんらによる舞台あいさつを開く。

9月7日から一般公開する「泣き虫しょったんの奇跡」((C)2018「泣き虫しょったんの奇跡」製作委員会(C)瀬川晶司/講談社)。

7日18時5分の回(時間は調整中)と8日10時の回上映終了後に、監督の豊田利晃(とよだ・としあき)さん、主人公の将棋棋士「瀬川晶司」役の松田龍平(まつだ・りゅうへい)さん、将棋棋士「鈴木悠野」役の野田洋次郎(のだ・ようじろう)さん、原作者でプロの将棋棋士の瀬川晶司(せがわ・しょうじ)さんが舞台に登場してあいさつする。ただし、野田洋次郎さんは7日のみとなる。

「泣き虫しょったんの奇跡」は将棋棋士・瀬川晶司さんの同名の自伝的ノンフィクション小説(講談社、2006年刊)で、全国中学生選抜将棋選手権大会で優勝したが、プロ入りできず年齢制限で奨励会を退会後、諦めきれず脱サラし異例のプロ編入試験に挑むまでの自らの実話を描いている。

物語はおとなしくて何の取り柄もなかった「しょったん」こと瀬川晶司が、将棋で初めて周囲から認められたことをきっかけに棋士の道を目指す。ライバルや師匠との出会いを経て着々と実力をつけた彼は、プロ棋士の登竜門である奨励会に入会する。しかし「26歳までに四段昇格できなければ退会」という規定へのプレッシャーに負け、退会を余儀なくされてしまう。

大きな挫折を味わい絶望に打ちひしがれる晶司だったが、将棋を愛する気持ちや仲間たちに支えられ、再びプロ棋士を目指すべく立ち上がる。

豊田利晃さんは1969年大阪府大阪市生まれ、9歳から17歳まで新進棋士奨励会に所属し、1991年に阪本順治(さかもと・じゅんじ)監督の「王手」で脚本家としてデビューし、1996年に「ビリケン」の脚本も手がける。1998年に「ポルノスター」で映画監督デビューし、日本映画監督協会新人賞を受賞した。

2001年に4人の実在のボクサーを5年間追い続けた映像をまとめた「アンチェイン」を発表、2001年に「青い春」、2003年に9人の脱獄犯を描いた「ナイン・ソウルズ」を監督した。しかし、2005年に「空中庭園」の公開直前に覚せい剤取締法違反(所持)で逮捕・起訴され、懲役2年執行猶予3年の判決を受けた(映画は公開)。

2009年に「蘇りの血」で4年ぶりに監督復帰、2011年に「モンスターズクラブ」、2012年に「アイム・フラッシュ(I’M FLASH)!」などを監督している。

チケットは「プレリクエスト先行(抽選)」をローソンチケットを通じて25日12時から29日23時59分まで販売し、9月1日から一般発売する。料金は2000円均一。