丸善丸の内で絵画セール、梅原龍三郎、小倉遊亀、上村淳之ら

【銀座新聞ニュース=2023年5月29日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ内、03-5288-8881)は5月31日から6月6日まで4階ギャラリーで「夏の丸善絵画セール」を開く。

丸善・丸の内本店で5月31日から6月6日まで開かれる「夏の丸善絵画セール」に出品される東山魁夷の「若葉の季節」(原画は1972年制作、新復刻画)。

「夏の丸善絵画セール」は、毎年初夏に開く恒例の企画で、巨匠たちの作品を特別価格で展示販売する。今回もヨーロッパで学んだ油彩画に、桃山美術や琳派、南画といった日本の伝統的な美術を取り入れ、装飾的な世界で知られた洋画家の梅原龍三郎(1888-1986)らの作品を販売する。

出品されるのは、梅原龍三郎のほかに、日本の風景画家で「国民的画家」として知られる東山魁夷(1908-1999)、日本画家で「帝展」や「院展」にたびたび落選し、「落選の神様」とまでいわれた片岡球子(1905-2008)、日本画の伝統的な様式美を現代的な感覚で表現した加山又造(1927-2004)、女性画や静物を生き生きと描いた小倉遊亀(1895-2000)、上村松篁(1902-2001)の子息で、花鳥画の第一人者として知られる京都市立美術大学名誉教授の上村淳之(1933年生まれ)さん。

日本画家で京都芸術大学(旧京都造形芸術大学)元学長、同大学付属康耀堂美術館館長の千住博さん(1958年生まれ)、東京芸術大学名誉教授で、「人物画」シリーズや花鳥画を得意とし、桜、牡丹の絵画で知られる日本画家の中島千波さん(1945年生まれ)、舞妓やエキゾティックな女性画、春夏秋冬の花々を描く日本画家で、京都市立芸術大学客員教授の森田りえ子さん(1955年生まれ)、中村渓男(たにお、1921-2001)の子息で、四季の風景を題材とする日本画で知られる中村宗弘さん(1950年生まれ)。

日本画家で、元了徳寺大学学長、順天堂大学国際教養学部客員教授、「現代の琳派」と称される平松礼二さん(1941年生まれ)、洋画家で、風景画や民家を描く、「失われた民家百景」シリーズで知られる林喜市郎(1880-1977)、阿蘇山を好んで描き、「阿蘇の田崎」と呼ばれ、晩年は「朱富士」を描いた洋画家の田崎広助(1898-1984)、バラの絵で知られる洋画家、中川一政(1893-1991)。

孤高の洋画家で、自宅の虫や花を描き続けた熊谷守一(1880-1977)、具象系派の画家で、軽快なタッチと鮮やかな色彩で静物、風景、人物などのリトグラフを制作したポール・アイズピリ(Paul Aizpiri、1919-2016)、アンニュイな女性、森にたたずむパリジェンヌ、海に浮かぶヨットなどの絵で知られるフランス人画家のジャン・ピエール・カシニョール(Jean Pierre Cassigneul)さん、主に静物など平面的に抽象化して描く、色彩感覚が優れているフランスの画家、ベルナール・カトラン(Bernard Cathelin、1919-2004) 、アメリカ在住でレーザーやホログラムを駆使した現代美術家、ヒロ・ヤマガタさん(1948年生まれ)ら。

開場時間は9時から21時(最終日は16時)まで。