丸善丸の内で加山又造、田崎広助、梅原龍三郎、熊谷守一ら入札展

【銀座新聞ニュース=2024年2月28日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ内、03-5288-8881)は2月28日から3月5日まで4階ギャラリーで「丸善絵画入札会」を開いている。

丸善・丸の内本店で2月28日から3月5日まで開かれる「丸善絵画入札会」に出品される平松礼二さんの「海桜図」。

丸善・丸の内本店恒例の春と秋に行う入札会で、内外の巨匠から現代作家まで約150点を展示し、オークション方式で販売する。

今回、出品されるのは日本の風景画家で「国民的画家」として知られる東山魁夷(1908-1999)、シルクロードの画家、平山郁夫(1930-2009)、日本画家で「帝展」や「院展」にたびたび落選し「落選の神様」とまでいわれた片岡球子(1905-2008)、女性画や静物を生き生きと描いた小倉遊亀(1895-2000)、日本画の伝統的な様式美を現代的な感覚で表現した加山又造(1927-2004)。

上村松篁(1902-2001)の子息で、花鳥画の第一人者として知られる京都市立美術大学名誉教授の上村淳之さん(1933年生まれ)、日本画家で京都芸術大学附属康耀堂美術館館長、京都芸術大学教授の千住博さん(1958年生まれ)、「人物画」シリーズや花鳥画を得意とし、桜、牡丹の絵画で知られる東京芸術大学名誉教授の中島千波さん(1945年生まれ)、岩彩、箔、墨、コラージュなど多彩な技法を駆使し、「現代の琳派」と称される順天堂大学国際教養学部客員教授の平松礼二さん(1941年生まれ)。

阿蘇山を好んで描き、「阿蘇の田崎」と呼ばれ、晩年は「朱富士」を描いた洋画家の田崎広助(1898-1984)、ヨーロッパで学んだ油彩画に、桃山美術や琳派、南画といった日本の伝統的な美術を取り入れ、装飾的な世界で知られた洋画家の梅原龍三郎(1888-1986)、バラの絵で知られる洋画家、中川一政(1893-1991)、孤高の洋画家で自宅の虫や花を描き続けた熊谷守一(1880-1977)。

アンニュイな女性、森にたたずむパリジェンヌ、海に浮かぶヨットなどの絵で知られるフランス人画家のジャン・ピエール・カシニョール(Jean Pierre Cassigneul、1941年生まれ)さん、具象系派の画家で、軽快なタッチと鮮やかな色彩で静物、風景、人物などのリトグラフを制作したポール・アイズピリ(Paul Aizpiri、1919-2016)、アメリカ在住でレーザーやホログラムを駆使した現代美術家、ヒロ・ヤマガタ(1948年生まれ)さんら。

開場時間は9時から21時(最終日は16時)まで。