24年映画興収6%減の2069億円、4年ぶり減も邦画5%増、洋画3割減

【銀座新聞ニュース=2025年1月31日】松竹、東宝、東映、KADOKAWAの映画製作配給大手4社で構成される一般社団法人「日本映画製作者連盟」(中央区日本橋1-17-12、日本橋ビルディング、03-3243-9100)はこのほど、2024年全国の映画概況を発表した。

2024年の映画興行収入で1位となったアニメ「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」((C)2024青山剛昌/名探偵コナン製作委員会)。

それによると、2024年の映画の興行収入は前年比6.5%減の2069億8300万円(2023年2214億8200万円、2022年2131億1100万円、2021年1618億9300万円、2020年1432億8500万円、2019年2611億8000万円)で、4年ぶりにマイナスとなった。

邦画が同5.1%増の1558億円(2023年1481億8100万円、2022年1465億7900万円、2021年1283億3900万円、2020年1092億7600万円、2019年1421億9200万円、過去最高は2016年の1486億0800万円)で4年連続増、洋画が同30.2%減の511億8300万円(2023年733億0100万円、2022年665億3200万円、2021年335億5400万円、2020年340億0900万円、2019年1189億8800万円、過去最高は2002年の1434億8600万円)で3年ぶりに前年を下回った。また、洋画は3年ぶりに600億円を割った。

入場者数は同7.1%減の1億4444万1000人(2023年1億5553万5000人、2022年1億5200万5000人、2021年1億1481万8000人、2020年1億0613万7000人、2019年1億9491万人)で、4年ぶりに前年を下回り、3年ぶりに1億5000万人を割った。

一方、平均入場料金は同0.6%増、前年より9円増えて1433円(2023年1424円、2022年1402円、2021年1410円、2020年1350円、2019年1340円)だった。公開本数は同3.4%減の1190本(2023年1232本、2022年1143本、2021年959本、2020年1017本、2019年1278本)と3年ぶりの減少した。うち、邦画が同1.3%増の685本(2023年676本、2022年634本、2021年490本、2020年506本、2019年689本)、洋画が同9.2%減の505本(2023年556本、2022年509本、2021年469本、2020年511本、2019年589本)だった。また、映画館数は前年より0.6%増、22スクリーン増え、3675スクリーン(2023年3653、2022年3634、2021年3648、2020年3616、2019年3583)だった。

洋画のトップは7位の「インサイド・ヘッド2」((C)2024 Disney/Pixar. All Rights Reserved.)だった。。

ODS作品(Other Digital Stuff、非映画コンテンツ、主に音楽ドキュメンタリーを指す)の興行収入は同17.8%減の246億7300万円(2023年300億2200万円、2022年は147億6300万円)だった。うち、邦画が同12.9%減の123億2900万円、洋画が同23.1%減の32億円、その他中継が22.0%減の91億4400万円(2023年117億1500万円、2022年59億1700万円)だった。公開本数は同10.3%増の438本(2023年397本)だった。

邦画と洋画を合わせた2024年のトップ10は1位が邦画「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」(2024年4月12日公開、158億円)、2位が邦画「劇場版ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦」(2024年2月16日公開、116.4億円)、3位が邦画「キングダム 大将軍の帰還」(2024年7月12日公開、80.3億円)、4位が邦画「劇場版 SPY×FAMILY CODE:White」(2023年12月22日公開、63.2億円)、5位が邦画「ラストマイル」(2024年8月23日公開、59.6億円)。

6位が邦画「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」(2024年1月26日公開、53.8億円)、7位が洋画「インサイド・ヘッド2」(2024年8月1日公開、53.6億円)、8位が邦画「変な家」(2024年3月15日公開、50.7億円)、9位が邦画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」(2023年12月8日公開、45.4億円)、10位が洋画「怪盗グルーのミニオン超変身」(2024年7月19日公開、45.3億円)だった。