【銀座新聞ニュース=2025年2月5日】キヤノン、ニコン、ソニー、富士フイルムなど13社で構成されているカメラ映像機器工業会(CIPA=Camera&Imaging Products Association、港区芝浦3-8-10、MA芝浦ビル、03-5276-3800)はこのほど、2024年と2024年12月のデジタルカメラ生産出荷実績を発表した。

富士フイルムは2月6日にinstax(インスタントフォトシステム)「チェキシリーズ」として、ハイブリッドインスタントカメラの最上位モデル「instax WIDE Evo(インスタックスワイドエヴォ)」を発売する。Evoシリーズ第2弾のモデルで、カードサイズのミニフォーマットフィルムの2倍の大きさとなる「ワイドフォーマットフィルム」に対応。カメラ背面のモニターを見ながら撮影し、好きな画像を選んでプリントできる。また、スマホプリンターとしても使える。「マゼンタ」や「モノクロ」など10種類のフィルムエフェクトと、「光漏れ」や「カラーグラデーション」など10種類のレンズエフェクトを組み合わせることで、「100通りの撮影エフェクト」を楽しめる。撮影素子が1/3型CMOS原色フィルターで記録画素数が4608×3456ピクセル(広角スイッチオン、microSDメモリーカード利用時)。想定価格は5万5000円。
それによると、2024年のデジタルカメラの生産は台数で前年比6.3%増の836万5303台で2017年以来7年ぶりのプラス、金額で同14.9%増の5013億8401万円と2021年から4年連続増だった。一方、出荷は台数で同10.0%増の849万0227台と2017年以来7年ぶりの増、金額が同15.5%増の8247億5404万円と2021年から4年連続増だった。
うち、日本国内向けの出荷台数が同11.0%増の101万2037台、金額が同15.8%増の724億9480万円、輸出(日本向け以外の出荷)は台数が同9.8%増の747万8190台、金額が同15.4%増の7522億5924万円だった。
デジタルカメラの輸出の地域別では、中国向けが台数で同24.5%増の194万8133台、金額で同27.7%増の2299億2346万円と好調で、日本・中国以外のアジア向けが台数で同6.0%増の114万8038台、金額で同12.1%増の1243億8339万円、ヨーロッパ向けが台数で同3.1%増の199万2767台、金額で同10.0%増の1743億7639万円、アメリカ(米州)向けが台数で同7.3%増の208万3032台、金額で同9.5%増の1899億8481万円、その他地域向けが台数で同7.1%増の30万6220台、金額で同16.9%増の335億9120万円だった。
タイプ別でみると、レンズ一体型は生産が台数で同11.0%増の188万6867台、金額で同28.5%増の754億8441万円、出荷が台数で同9.2%増の188万0414台、金額が同31.6%増の1016億8706万円だった。うち、日本国内向けの出荷台数が同12.0%増の43万8886台、金額が同27.1%増の150億1903万円、輸出(日本向け以外の出荷)は台数が同8.4%増の144万1528台、金額が同32.4%増の866億6803万円だった。
輸出の地域別ではレンズ一体型は中国向けが台数で同7.8%減の22万6207台、金額で同12.1%増の151億9731万円、日本・中国以外のアジア向けが台数で同4.4%減の21万7279台、金額で同32.0%増の147億4569万円、ヨーロッパ向けが台数で同7.2%増の43万8861台、金額で同28.8%増の243億8183万円、アメリカ(米州)向けが台数で同29.6%増の47万6818台、金額で同49.6%増の272億1873万円、その他地域向けが台数で同3.4%増の8万2363台、金額で同41.2%増の51億2448万円だった。
一方、レンズ交換式は生産が台数で同5.1%増の647万8436台、金額で同12.8%増の4258億9961万円、出荷が台数で同10.2%増の660万9813台、金額で同13.5%増の7230億6698万円だった。日本国内向け出荷が台数で同10.3%増の57万3151台、金額で同13.1%増の574億7578万円、輸出(日本向け以外の出荷)が台数で同10.2%増の603万6662台、金額で同13.5%増の6655億9121万円だった。
レンズ交換式のうち、一眼レフの生産が台数で同16.6%減の98万2273台、金額で同25.4%減の290億7271万円、出荷の台数が同14.4%減の99万7608台、金額が同16.4%減の472億8440万円だった。日本国内向け出荷が台数で同19.2%減の3万0633台、金額で同13.7%減の18億7459万円、輸出(日本向け以外の出荷)が台数で同14.3%減の96万6975台、金額で同16.5%減の454億0980万円だった。
レンズ交換式のうち、ミラーレスは生産が台数で同10.2%増の549万6163台、金額が同17.2%増の3968億2690万円、出荷の台数が同16.1%増の561万2205台、金額が同16.4%増の6757億8259万円だった。日本国内向け出荷が台数で同12.6%増の54万2518台、金額で同14.4%増の556億0118万円、輸出(日本向け以外の出荷)が台数で同16.5%増の506万9687台、金額で同16.6%増の6201億8141万円だった。
一眼レフの輸出は中国向けが台数で同28.4%減の8万5462台、金額で同28.0%減の70億0813万円、日本・中国以外のアジア向けが台数で同36.5%減の6万1101台、金額で同34.8%減の38億6502万円、ヨーロッパ向けが台数で同12.2%減の40万3120台、金額で同13.7%減の160億3411万円、アメリカ(米州)向けが台数で同7.3%減の40万1901台、金額で同7.5%減の179億2530万円、その他地域が台数で同23.5%減の1万5391台、金額で同26.6%減の5億7725万円だった。
ミラーレスの輸出は中国向けが台数で同36.4%増の163万6464台、金額で同32.5%増の2077億1801万円、日本・中国以外のアジア向けが台数で同14.5%増の86万9658台、金額で同12.7%増の1057億7268万円、ヨーロッパ向けが台数で同8.1%増の115万0786台、金額で同10.6%増の1339億6046万円、アメリカ(米州)向けが台数で同5.6%増の120万4313台、金額で同6.6%増の1448億4079万円、その他地域が台数で同12.0%増の20万8466台、金額で同14.7%増の278億8347万円だった。
12月の出荷額14%増、中国向けミラーレスが好調
一方、2024年12月のデジタルカメラの生産は台数で前年同月比10.2%増の69万5768台で6カ月続けてプラス、金額で同19.6%増の423億6095万円で5カ月続けてプラスだった。一方、出荷は台数が同14.0%増の66万3941台で8カ月続けてのプラス、金額が同22.5%増の622億1686万円と3カ月続けてプラスだった。
うち、日本国内向けの出荷台数が同9.4%増の9万2192台、金額が同38.4%増の65億8703万円、輸出(日本向け以外の出荷)は台数が同14.8%増の57万1749台、金額が同20.8%増の556億2983万円だった。
デジタルカメラの輸出の地域別では、中国向けが台数で同21.2%増の12万4185台、金額で同11.0%増の128億8213万円と好調で、日本・中国以外のアジア向けが台数で同15.5%増の9万7225台、金額で同35.9%増の113億9877万円、ヨーロッパ向けが台数で18.7%増の16万6542台、金額で同26.5%増の138億5873万円、アメリカ(米州)向けが台数で同8.6%増の15万8523台、金額で同15.1%増の148億4070万円、その他地域向けが台数で同0.0%の2万5274台、金額で同20.6%増の26億4950万円だった。
タイプ別でみると、レンズ一体型は生産が台数で同10.3%増の15万3734台、金額で同32.6%増の64億0855万円、出荷が台数で同9.9%増の16万0205台、金額が同25.4%増の86億8461万円だった。うち、日本国内向けの出荷台数が同11.9%増の4万5461台、金額が同28.1%増の15億6660万円、輸出(日本向け以外の出荷)は台数が同9.1%増の11万4744台、金額が同24.9%増の71億1812万円だった。
輸出の地域別ではレンズ一体型は中国向けが台数で同31.8%減の1万5887台、金額で同21.8%減の10億5173万円、日本・中国以外のアジア向けが台数で同11.5%増の1万9433台、金額で同44.6%増の14億5387万円、ヨーロッパ向けが台数で同36.1%増の3万7937台、金額で同33.5%増の19億3354万円、アメリカ(米州)向けが台数で同45.5%増の3万4111台、金額で79.4%増の22億0472万円、その他地域向けが台数で同43.8%減の7376台、金額で同29.6%減の4億7416万円だった。
一方、レンズ交換式は生産が台数で同10.1%増の54万2034台、金額で同17.6%増の359億5240万円、出荷が台数で同15.4%増の50万3736台、金額で同22.0%増の535億3225万円だった。日本国内向け出荷が台数で同37.6%増の4万6732台、金額で同43.2%増の54億2221万円、輸出(日本向け以外の出荷)が台数で同29.0%増の60万3742台、金額で同32.6%増の659億7116万円だった。
レンズ交換式のうち、一眼レフの生産が台数で同9.3%増の9万3781台、金額で同13.6%減の26億1132万円、出荷の台数が同9.5%増の9万4517台、金額が同8.7%減の42億6896万円だった。日本国内向け出荷が台数で同40.1%減の1731台、金額で同32.2%減の1億2998万円、輸出(日本向け以外の出荷)が台数で同11.3%増の9万2786台、金額で同7.7%減の41億3899万円だった。
一眼レフの輸出は中国向けが台数で同35.9%減の3868台、金額で同52.0%減の3億0248万円、日本・中国以外のアジア向けが台数で同34.8%減の4679台、金額で同18.6%減の3億3750万円、ヨーロッパ向けが台数で同34.8%増の4万2069台、金額で同19.6%増の16億7947万円、アメリカ(米州)向けが台数で同6.1%増の4万0898台、金額で同11.9%減の17億7267万円、その他地域が台数で同211.0%増の1272台、金額で同82.6%増の4687万円だった。
レンズ交換式のうち、ミラーレスは生産が台数で同10.3%増の44万8253台、金額が同21.0%増の333億4109万円、出荷の台数が同16.8%増の40万9219台、金額が同25.7%増の492億6329万円だった。日本国内向け出荷が台数で同10.4%増の4万5000台、金額で同46.1%増の48億9046万円、輸出(日本向け以外の出荷)が台数で同17.6%増の36万4219台、金額で同23.8%増の443億7283万円だった。
ミラーレスの輸出は中国向けが台数で同42.8%増の10万4430台、金額で同19.7%増の115億2792万円、日本・中国以外のアジア向けが台数で同22.8%増の7万3113台、金額で同37.9%増の96億0740万円、ヨーロッパ向けが台数で同6.5%増の8万6536台、金額で同26.4%増の102億4572万円、アメリカ(米州)向けが台数で同0.5%減の8万3514台、金額で同12.5%増の108億6331万円、その他地域が台数で同41.4%増の1万6626台、金額で同42.1%増の21億2848万円だった。