【銀座新聞ニュース=2025年2月7日】阪急阪神東宝グループで、国内映画業界首位の東宝(千代田区有楽町1-2-2、03-3591-1221)は2月16日、TOHOシネマズ日比谷(スクリーン12、千代田区有楽町1-1-3、東京宝塚ビル、050-6868-5068)で「劇映画 孤独のグルメ」の監督、主演の松重豊さんによる続・お礼行脚として舞台あいさつを開く。
「劇映画 孤独のグルメ」は1月10日から一般公開され、興業通信社によると、10日から12日の初週でTOP10の3位にランクされ、17日から19日の2週目で9位、24日から26日の3週目も9位で、その後は10位以下になっている。テレビ東京の「X」への投稿によると、2月2日までの24日間の興業収入が8億2000万円、観客動員が58万人を突破している。
この大ヒットを記念して、監督、主演を務めている松重豊さんが16日13時20分の回上映終了後に舞台に登場してお礼のあいさつをする。
ウイキペディアによると、「孤独のグルメ」はマンガ家でマンガ原作者の久住昌之(くすみ・まさゆき)さんの原作を、マンガ家の谷口ジロー(1947-2017)が作画した同じ題名の作品が原作で、1994年から1996年にかけて「月刊PANJA(パンジャ)」(扶桑社)で連載され、「SPA(スパ)!」(扶桑社)の2008年1月15日号に読み切りとして復活し、以後「SPA!」上で2015年まで掲載された。2012年1月期からテレビ東京系でテレビドラマとしてシリーズ化され、2015年5月期から台湾でウェブドラマとしてシリーズ化されている。
1996年連載終了時までの作品(1話から18話)をまとめた単行本が出版されており、当初は3刷で絶版になるなど、ヒット作とは言えなかったが、2000年に文庫版が出版され、2007年の時点で文庫版は21刷、8万8000部とロングセラーになっている。2016年11月時点で、イタリア、フランス、スペイン、ブラジル、台湾、韓国、ドイツ、中国、ポーランド、デンマークで翻訳版が発売されている。
久住昌之さんのデビュー作で、夜汽車で男が独り弁当を食べるマンガ「夜行」を読んでいた「月刊PANJA」の編集者から「絵柄を変えて大人向きのマンガが描けないか」と持ちかけられたのがきっかけで、当時のグルメブームに辟易していた久住昌之さんと編集者は、「孤独にグルメを楽しんでいるマンガ」の方向性を得てタイトルも決まり、作画を谷口ジローにすることは、編集者の希望だった。
主人公の井之頭五郎を輸入雑貨商にした理由は、「『月刊PANJA』編集者の知り合いに実在していたこと」と「時間が自由になること」の2点により、主人公が独身であることは、先行するグルメマンガ「美味しんぼ」や「クッキングパパ」との差別化のためとしている。また、「下戸」であることは主人公に弱点を設ける意味合いもあるが、連載の8ページに収めるために食事と酒を組み合わせた話題を避けるためと久住昌之さんは語っている。
映画版は同名マンガを実写化した、グルメドキュメンタリードラマとして長年にわたり人気を集めるテレビドラマ「孤独のグルメ」シリーズの劇場版で、日本(長崎・五島列島)、パリ、韓国が主な舞台となっている。
物語は輸入雑貨の貿易商・井之頭五郎がかつての恋人である小雪の娘・千秋(杏さん)からある依頼を受けてフランスへ向かう。パリに到着するといつものように空腹を満たし、依頼者である千秋の祖父・一郎(塩見三省さん)のもとを訪れる。
一郎は子どもの頃に飲んだスープをもう一度飲みたいと願っており、五郎にそのレシピと食材を探してほしいと依頼。わずかなヒントを頼りに、究極のスープを求めてフランス、韓国、長崎、東京を駆け巡る五郎だったが、行く先々でさまざまな人物や事件に遭遇し、次第に大きな何かに巻き込まれていく。
チケットはインターネットと窓口ですでに販売している。料金は一般2200円、大学生・専門学生1700円、高校生・3歳以上中学生まで、障がい者1200円、シニア1500円。プレミアボックスシートは1000円プラス。