外食総研、うどんで食べたのは「さぬき」、食べたいは「熊谷」

【銀座新聞ニュース=2025年5月22日】大手情報会社のリクルートホールディングス(千代田区丸の内1-9-2、グラントウキョウサウスタワー、03-6835-1111)傘下のリクルート(2021年4月1日付でリクルートライフスタイルを統合、千代田区丸の内1-9-2、03-6835-3000)の「食」に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は5月21日、うどん好きが選んだ「食べたことがある&食べてみたい」ご当地うどんランキングを発表した。

リクルートの「ホットペッパーグルメ外食総研」で実施した「うどん」の調査で、「食べたことがある」のがもっとも多かった香川県の「さぬきうどん」(いずれも画像はウイキペディアより)。

全国の26種類から選んだ「うどん」について、20代から60代の男女1035人にアンケート調査を実施し、うどんが「好き」と「どちらかいうと好き」と回答した972人が対象となり、「食べたことがある」と「食べてみたい」うどんをランキング化した。

その結果、「食べたことがある」(「食べたことがあり、好き」と「食べたことはあるが、好きではない」の計)がもっとも多かったのは「さぬきうどん(香川県)」で74.7%、2位が「きしめん(愛知県)」の69.7%、3位が「稲庭うどん(秋田県)」の53.3%だった。

4位が「味噌煮込みうどん(愛知県)」の52.2%、5位が「ほうとう(山梨県)」の49.2%、6位が「伊勢うどん(三重県)」の34.0%、7位が「ごぼ天うどん(福岡県)」の25.7%、8位が「かすうどん(大阪府)」の24.2%、9位が「水沢うどん(群馬県)」の20.9%、10位が「あんかけうどん(岩手県)」の20.1%だった。

一方で、「食べたことはないが食べてみたい」には、1位が「熊谷うどん(埼玉県)」の74.5%、2位が「倉敷ぶっかけうどん(岡山県)」の73.1%、3位が「宮崎釜揚げうどん(宮崎県)」の71.3%が挙がった。

4位が「呉細うどん(広島県)」の70.8%、5位が「川幅うどん(埼玉県)」の69.3%、6位が「小倉肉うどん(福岡県)」の68.4%、7位が「五島うどん(長崎県)」の68.2%、8位が「氷見うどん(富山県)」の68.1%、9位が「ガマゴリうどん(愛知県)」の67.6%、10位が「豊橋カレーうどん(愛知県)」の67.0%だった。

同じ調査で「食べたことはないが食べてみたい」の1位に選ばれた埼玉県の「熊谷うどん」。

「食べたことがある」ランキングでは全国的に有名なメニューが目立ったのに対して、「食べてみたい」ランキングでは、より地域色の豊かなうどんがランクインした。これらは、ご当地うどんがSNSやテレビで紹介されたり、専門店が地元外のエリアに出店して注目を集めたりしたことが影響しているとみている。

今回、提示した26種類のうどんは「稲庭うどん(秋田県)」(細目で上品なのど越し)、「あんかけうどん(岩手県)」(素朴な味わいで体の芯まで温まる)、「水沢うどん(群馬県)」(コシとのど越しの両立が特徴)、「ひもかわうどん(群馬県)」(とにかく幅広でたたんで食べる)、「おっきりこみうどん(群馬)」(かなり幅広のうどんを野菜と一緒に煮て食べる)。

「武蔵野うどん(埼玉県)」(かなりの太さとコシの強さで野菜のつけ汁で食べる)、「熊谷うどん(埼玉県)」(小麦の香り高さが特徴のもちもち食感)、「川幅うどん(埼玉県)」(5センチから10センチの幅に2ミリから3ミリの薄さという特徴的なうどん)、「吉田うどん(山梨県)」(太めで固め、魚介出汁と味噌ベースの汁で食べる)、「ほうとう(山梨県)」(打ち粉がついたままのうどんをそのまま野菜とともに煮込んだとろみのあるうどん)。

「氷見うどん(富山県)」(細目の麺でのど越しが抜群)、「きしめん(愛知県)」(幅広ながらつるりとのど越しが良いのが特徴)、「味噌煮込みうどん(愛知県)」(煮ても粉っぽさの残る麺が特徴)、「豊橋カレーうどん(愛知県)、(丼の底からご飯、とろろ、カレーうどんの順など独自のルール)、「ガマゴリうどん(愛知県)」(あさりとわかめを使った海鮮の出汁)。

「伊勢うどん(三重県)」(極太でコシがまったくない麺を真っ黒で甘めのつゆで食べる)、「かすうどん(大阪府)」(トッピングの揚げたホルモンがスープにコクと香りを生む)、「ぼっかけうどん(兵庫県)」(牛すじとこんにゃくを煮たものをのせた甘辛いうどん)、「梅うどん(和歌山県)」(梅肉を練りこんだ麺と梅肉入りスープが清々しい香り)、「倉敷ぶっかけうどん(岡山県)」(うどんにさまざまな具をのせてそばつゆに近い甘めのつゆをかけて食べる)。

「呉細うどん(広島県)」(冷や麦ほどの細さでコシがなく、さっぱり食べられる)、「さぬきうどん(香川県)」(コシが強く、小麦の香り高さが特徴)、「小倉肉うどん(福岡県)」(甘辛く煮た牛すじ肉をもっちりしたうどんにのせて食べる)、「ごぼ天うどん(福岡県)」(コシの弱いうどんに揚げたてのごぼう天をのせて食べる)、「五島うどん(長崎県)」(植物油で伸ばした細く丸い麺でのど越しが良い)、「宮崎釜揚げうどん(宮崎県)」(やや細目でのど越しが良いうどんの茹でたてをつゆにつけて)。

また、「うどんを食べるとき、一緒に食べるなら何が良いですか?(天ぷらなどトッピングするものは除く)」も聞いたところ、1位が「おにぎり」44.9%、2位が「いなりずし」34.7%、3位が「だし巻き卵」28.8%、4位が「炊き込みご飯・混ぜご飯」24.2%、5位が「釜めし」20.6%と、いわゆる「ご飯もの」が上位にランクインした。うどんの“軽食感”を補完する理由で、手軽に満足感を補えるものが選ばれたとしており、一方で、「うどんだけでいい」も17.5%という回答もあり、うどん単体でも満足する人が一定数存在したとしている。

以下6位が「さつま揚げ」19.8%、7位が「焼きおにぎり」15.4%、8位が「厚揚げ」14.9%、9位が「漬物」14.5%、10位が「焼き鳥」13.1%だった。