志門で星野美智子、鍵本光昭ら「デジタル版画の未来図」展

【銀座新聞ニュース=2026年2月23日】ギャルリー志門(中央区銀座6-13-7、新保ビル、03-3541-2511)は2月23日から28日まで「9人の未来図鑑(CGの可能性を探る)」を開く。

ギャルリー志門で2月23日から28日まで開かれる「9人の未来図鑑(CGの可能性を探る)」のフライヤー。

松山裕一さんら9人の版画家がデジタル版画作品を出品している。

今回、出品するのは、松山裕一(ひろかず)さん、星野美智子さん、鍵本光昭さん、須藤光和さん、上村(かみむら)誠さん、太田策司(さくじ)さん、稲継豊毅(いなつぎ・とよき)さん、鈴木朝潮(ともみ)さん、石栗伸朗(のぶろう)さんの9人。

ウイキペディアによると、「CG」はコンピュータグラフィックス(computer graphics)のことで、コンピュータを用いて画像や映像を生成する科学技術及びその技術によって生成される画像のこと。表現手段としてのCGは、鮮やかな色彩、編集の容易さ、非現実的な映像などを提供できる。映画、アニメ、テレビCM、イラスト、マンガなどの画像・映像コンテンツ制作や、ゲーム、バーチャル・リアリティなどのインタラクティブコンテンツ制作に用いられる一般的な手段として定着している。実写による映像表現においても、CGを合成することによる効果(VFX)を加えることがある。また、医療、建築、プロダクトデザイン、その他の理工学や産業における可視化の分野でもCGは要素技術として用いられている。

CGの作成プロセスは、主に3DCG(3次元コンピュータグラフィックス)と2DCG(2次元コンピュータグラフィックス)に大別される。英語圏でCGと言えば「3DCG」を指し、2Dのイラストは「ドローイング」と区別されている。ただし、2D、3Dの区分は方法論としての区分(作成のプロセスによる区別)で、作品としてのCGは2D、3Dのどちらかで創られたと単純に大別はできず、3Dの手法で創られた画像を2Dの手法で加工したり、2Dで描いた絵の上に3Dで作った画像を合成するといったことは頻繁に行われている。

CGはフォトリアリスティック(写実)とノンフォトリアリスティック(非写実)に分かれる。前者は限りなく精密で写真と見紛うようなリアルなものを追求し、後者は逆に鉛筆や絵具で描いたような画像を作る。ノンフォトリアリスティックな画像生成は1998年頃からSIGGRAPH(シーグラフ)で流行りだした。一方、従来から研究されているフォトリアリスティックな画像生成では、近年は実写と上手に合成するイメージベースドレンダリング、レイ・トレーシング法を改良したフォトンマッピングなどの研究が進められている。

また、デジタル版画とは、スキャナやデジタル写真などでコンピュータに取り込んだ画像や、グラフィックソフトウェアで作成、編集した画像を、大型のインクジェットプリンターなどで出力したアート作品で、ジクレー、デジタル・リトグラフともいう。

松山裕一さんは1963年岡山県生まれ、2008年に武蔵野美術大学通信教育課程油絵学科版画コースを卒業、2008年からデジタル版画を制作し、2016年にスペイン・カダケス国際ミニプリント展で入選(2017年も入選)、セミナリヨ現代版画展でNBC長崎放送賞、2019年2月にセミナリヨ現代版画展で準大賞の世界遺産登録賞を受賞している。現在、日本版画協会準会員、2014年夏から武蔵野美術学園にて「デジタル版画講座」季節セミナー講師。

星野美智子さんは1934年東京都杉並区生まれ、1956年に東京女子大文学部社会科学科を卒業、1963年に東京藝術大学絵画科油絵専攻を卒業、1965年に油絵で初個展、1966年に東京藝大西洋美術史教官によるヨーロッパ美術研修旅行に同行、1970年に倉敷市水島にて版画制作を始め、1972年に版画で初個展、1973年に東京の元住居・アトリエに戻り、制作、1976年に国展に初出品で新人賞、日本版画協会準会員に推挙、1980年に国画会会員に推挙、国展で会友優作賞、1981年に日本版画協会会員に推挙される。同年に東京藝大版画研究室企画でヨーロッパ版画工房を訪問した。

1983年に女子美術大学版画科非常勤講師、1985年に創形美術学校版画科非常勤講師、1990年に文化庁特別派遣在外研修員としてアメリカ・ニューヨーク、アルゼンチン・ブエノスアイレスに滞在し、1994年に東京藝術大学絵画科非常勤講師、1995年に版画家による国際交流グループ「プリントザウルス」に参加、1997年にウオータレス・リトグラフ研修に参加、カナダ・サセカッチェワン大学にてニック・スメノフさんに学ぶ。日本版画協会会員、国画会会員、日本美術家連盟会員。

須藤光和さんは2008年度に東北芸術工科大学大学院版画専攻を修了している。2005年に道新ぎゃらりー版画大賞展で入選、2008年に日本版画協会第76回版画展で入選、2011年に「第5回山本鼎版画大賞」で入選している。

石栗伸郎さんは2022年に第78回現展で会友賞を受賞、現代美術家協会会員。

太田策司さんは1949年静岡県磐田市生まれ、1977年に大阪美術学院を卒業、同年に南フランスで先史洞窟壁画研究に従事、1993年に国展で新人賞(1994年に前田賞、1998年に国画会会員)、2016年に日本美術家連盟会員、国画会会員。

鈴木朝潮さんは神奈川県横浜市生まれ、1985年に東京藝術大学美術学部油画科を卒業、卒業制作品で「大橋賞」、1987年に同大学大学院壁画研究室を修了している。1986年に「第4回日本イラストレーション展」で大賞、同年に中上健次(1946-1992)の「十九歳のジェイコブ」の表紙を手掛ける。

1987年に「藝大100年記念芸術祭」でポスター原画賞、1989年に「第3回THE ART展」のペイント部門で大賞(1990年に「フォトグラフ部門」で大賞)、1990年代初頭よりコンクリートを使ったオブジェ「雨の記憶」を発表、1992年に山崎豊子(1924-2013)の「白い巨塔」の表紙を担当、1990年代中盤から鉄条網を使ったオブジェ「剛針鋼網」を発表している。

2000年代より「雨の記憶」や「剛針鋼網」を使い、銅版画を制作、また、自作オブジェ写真でフォトエッチングの技法により銅版画を制作、2005年に日本美術家連盟会員、2008年に日本版画協会準会員、2009年に浜口陽三(1909-2000)生誕100年記念銅版画大賞展で銅版画作品が入賞、2010年に「ビエンナーレKUMAMOTO FINAL」で熊本放送賞。

2010年代よりデジタル処理によるデジタル版画を制作、2012年に第15回中華民国国際版画ビエンナーレに出品(2014年も出品)、2013年よりデジタルプリント手法「フレスコジクレー」により制作、2014年に「第13回南島原市セミナリヨ現代版画展」で読売新聞社 西部本社賞(2018年に南島原市文化協会賞)、、2017年に「第10高知国際版画トリエンナーレで優秀賞(2020年に佳作賞)などを受賞している。

稲継豊毅さんは1958年兵庫県西脇市生まれ、1981年に神奈川大学工学部建築学科を卒業 2017年に横兵美術協会会員、2023年に国画会の第97回国展で版画部奨励賞、準会員。

鍵本光昭さんは1957年大阪府生まれ、1986年から愛知県名古屋市の画廊を中心に個展を開いている。2023年に2023ZERO展に出品、第4回全日本芸術公募展に出品、第28回アートムーブコンクール展に出品している。現代美術家協会準会員。

開場時間は11時から19時(最終日は17時)まで。入場は無料。