ヴァニラでランサムとミッチェル「別次元の空間」展

【銀座新聞ニュース=2015年3月24日】ヴァニラ画廊(中央区銀座8-10-7、東成ビル、03-5568-1233)は3月27日から4月8日までステーシー・ランサムさんとジェイソン・ミッチェルさんによる「ゴーストタウン」を開く。

ヴァニラ画廊で3月27日から4月8日まで開かれるステーシー・ランサムさんとジェイソン・ミッチェルさんによる「ゴーストタウン」のフライヤー。

アメリカの公私ともにパートナーで、セットデザイナー、フォトイラストレーターのステーシー・ランサム(Stacy Ransom)さんとアートディレクター、カメラマンのジェイソン・ミッチェル(Jason Mitchell)さんが「ランサム&ミッチェル(Ransom&Mitchell)」という名称で発表しており、2005年に続いて2回目の展示会を開く。

「ランサム&ミッチェル」は、映画撮影の経験を活かしたライティングや舞台美術品、衣装などにより、実際にセット内に独自の世界観を作り上げ、社会のあらゆる場所に存在する暗い底流をファンタジックに描写した写真作品を制作している。イタリアやオランダの画家から発想を得て、映画的なライティング、舞台のように作り上げられたセット、説明的アプローチを組み合わせるという独自の手法を用いて、実在し得ない世界を創り出すことをめざしている。

ヴァニラ画廊では「私たちの周りに存在しつつも、時とエネルギーを私たちとは別の次元で共鳴させ続けている存在を感じることはありませんか。本質的には悪意も善意もなく、自らの一時的な存在状態を反映し、その気配や息遣いを私たちの次元に残すもの。それらは視界のすみにちらりと見え、皮膚の震えを感じたり、あるいは小さなささやき声が聞こえてきたり、少し視線をずらすと、これらが存在する空間が見えてくる」としている。

「差し障りのない無意識状態から抜け出して、誰もが忘れているひっそりとした場所や時の中に、別の次元に存在する『私たちの隣に存在するかもしれない空間』を探していくことによって、私たちは自らの潜在意識下にある本当のものを見つけられるかもしれない」という。

今回の新作シリーズ「ゴーストタウン」では、自らの潜在意識を探り、現実を超越する「すぐそばにあるかもしれない、全く違う次元に存在するもの達」の物語を作り上げ、新作に加えて、子どもの頃に誰もが想像した、暗く病的な妄想、美しい地獄、魔法の世界の闇や、暗がりに潜む異形の者たちを幻想的に作り上げた旧作品も展示する。

開場時間は12時から19時(土・日曜日、祝日17時)で、会期中、無休。入場料は500円。