日本橋三越で秋吉沙羅が神楽笛ミニコンサート

【銀座新聞ニュース=2019年12月28日】国内最大手の百貨店グループ、三越伊勢丹ホールディングス(新宿区新宿5-16-10)傘下の三越伊勢丹(新宿区新宿3-14-1)が運営する日本橋三越(中央区日本橋室町1-4-1、03-3241-3311)は12月30日に本館1階中央ホールで秋吉沙羅さんによる篠笛神楽笛ミニコンサートを開く。

日本橋三越で12月30日に篠笛神楽笛ミニコンサートを開く秋吉沙羅さん。

「苅屋形神楽団(かりやかたかぐらだん)」に所属する神楽笛(かぐらぶえ)、篠笛(しのぶえ)奏者の秋吉沙羅(あきよし・さら)さんが出演して、生演奏する。

ウイキペディアによると、神楽笛は雅楽の御神楽、一部の近代神楽で使われる日本古来の横笛で、管楽器に分類される。竹の管で作られ、全長は約46センチ、6つの指孔がある。音域はD5からC7で、音の高さは龍笛より長二度低いという。

篠笛は日本の木管楽器の一つで、篠竹(雌竹)に歌口と指孔(手孔)を開け、漆ないしは合成樹脂を管の内面に塗った簡素な構造の横笛という。伝統芸能では略して「笛」や「竹笛」と呼ばれることも多い。尺八やフルートと同じく「エアリード楽器」に分類される。

「篠笛」は、竹の割れ止めに藤を巻いて漆を塗る以外ほとんど装飾することなく、竹そのものといった簡素な形をしている。「篠笛」が庶民階級の間で愛好されてきたことが大きな理由としている。

貴族や武家など上流階級が用いた「龍笛(りゅうてき)」や「能管(のうかん)」では、巻きや塗りなど手間のかかる装飾が施されており、その点が「篠笛」との大きな違いとしている。

秋吉沙羅さんは広島県生まれ、神楽団員の父親の影響で神楽笛をはじめ、19歳で篠笛を独学ではじめ、苅屋形神楽団員として、広島県内各地で神楽競演大会樂の部で演奏し、数々の賞を受けている。また、篠笛をメインとしたバンドで自ら作曲した音楽を演奏している。

2013年にアルバムを発売し、2015年、2016年にもアルバムを発売し、角川映画「源氏物語-千年の謎」の劇中音楽を手掛け、ゲームやアニメ音楽の録音にも参加している。

開演時間は、12時、14時、15時30分の3回。それぞれ約20分ずつ演奏する。