19年映画興収は過去最高2611億円、邦画12年連続過半数、初の1200本超

【銀座新聞ニュース=2020年1月29日】松竹、東宝、東映、角川映画の映画製作配給大手4社で構成される一般社団法人「日本映画製作者連盟」(中央区日本橋1-17-12、日本橋ビルディング、03-3243-9100)は1月28日、2019年の映画概況を発表した。

2019年の映画興行収入で1位となったアニメ「天気の子」((C)2019「天気の子」製作委員会)。

それによると、映画の興行収入は前年比17.4%増の2611億8000万円で、2016年の2355億800万円を超えて過去最高となった。邦画が同16.5%増の1421億9200万円、洋画が同18.4%増の1189億8800万円で、邦画が54.4%を占め、2008年以来12年連続で邦画が上回った。ただし、邦画の興行収入は2016年の1486億800万円を下回り、過去2番目の興行収入となっている。

入場者数は同15.2%増の1億9491万人で、2016年の1億8019万人を超えて、過去最高を記録した。平均入場料金も同1.9%増の1340円と過去最高となった。

公開本数は同7.2%増の1278本と初めて1200本を超え、邦画が689本、洋画が589本で、邦画が54%を占めた。1987年から洋画が過半数を占めてきたが、2006年に邦画が逆転し、以来、14年連続で邦画が本数で上回っている。

邦画と洋画を合わせた年間のトップ10は1位が邦画「天気の子」(7月公開、140億6000万円)、2位が洋画「アナと雪の女王2」(11月公開、127億9000万円)、3位が洋画「アラジン」(6月公開、121億6000万円)、4位が洋画「トイ・ストーリー4」(7月公開、100億9000万円)、5位が邦画「名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)」(4月公開、93億7000万円)。

6位が洋画「ライオン・キング」(8月公開、66億7000万円)、7位が洋画「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」(2018年11月公開、65億7000万円)、8位が洋画「アベンジャーズ/エンドゲーム」(4月公開、61億7000万円)、9位が邦画「キングダム」(4月公開、57億3000万円)、10位が邦画「劇場版ワンピース・スタンピード(ONE PIECE STAMPEDE)」(8月公開、55億5000万円)。