【銀座新聞ニュース=2025年12月10日】阪急阪神東宝グループで、国内映画業界首位の東宝(千代田区有楽町1-2-2、03-3591-1221)は12月9日に11月の映画営業部門興行成績(速報ベース)が前年同月比167.0%増の92億931万円で6カ月続けてプラスになったと発表した。

6月6日から一般公開されている「国宝」((C)吉田修一/朝日新聞出版(C)2025映画「国宝」製作委員会)は11月24日までの公開172日間で動員1231万人、興収173億7700万円を突破している。「踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」(2003年公開)の興収173.5億円という記録を22年ぶりに破り、歴代興収ランキングで邦画実写のナンバーワンを達成した。
11月は例年なら、9月、10月と並んで需要の端境期で、年間を通じて比較的観客が少ないため、売上高も30億円前後で推移することが多い。2012年が53億円、2013年が68億円、2014年が29億円、2015年が34億円、2016年が35億円、2017年が24億円、2018年が20億円、2019年が15億円だった。
2020年は「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が大ヒットした影響もあって、154億円と大幅に増え、2021年は「緊急事態宣言」が同年9月末に解除されたものの、21億円と大幅に減少した。2022年は「まん延防止等重点措置」が1月7日から沖縄県など3県に、1月27日から東京都など1都9県に発動され、その後、順次適用地域の拡大と期限延長を繰り返したが、3月21日付で全国的に「まん延防止等重点措置」が解除され、行動制限がなくなり、3.5倍増の72億円となった。
2023年は3月13日からマスク着用が個人判断、5月8日からコロナ感染症が2類からもっとも軽い5類に移行したこともあり、ほとんどの規制がなくなったが、同年11月は52億円と2023年9月以来2カ月ぶりに50億円を超えたものの、前年比では2022年11月の大幅増の反動でマイナスとなった。2024年は例年並の34億円だった。2025年は「国宝」や「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座(あかざ)再来」などが好調で、2.6倍の92億円となった。ただ、7月から100億円超の興行収入が続いていたが、11月は100億円を割った。
一方、TOHO(トーホー)シネマズ、関西共栄興行、東京楽天地という連結3社ベースの東宝グループの映画館の11月の興行収入は同51.6%増の55億978万円と7カ月続けてプラスになった。TOHOシネマズ直営館の入場料収入と東宝グループの入場人員については公表するのを止めている。

7月18日から一般公開されている「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座(あかざ)再来」((C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable)は、興行通信社による映画ランキングで12月5日から7日の21週目でトップ10外となった。それまでの興行成績は
累計で384億円とされ、「劇場版『鬼滅の刃」無限列車編』」(2020年10月)の国内歴代1位となる興収407億円まで23億円だったが、前作超えはきびしくなっているようだ。
新たに11月に公開されたのは、7日公開の「劇場版 呪術廻戦『渋谷事変 特別編集版』×『死滅回游 先行上映』」、14日公開の「平場の月」、21日公開の「果てしなきスカーレット」(東宝、ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)、28日公開の「MGA MAGICAL 10 YEARS DOCUMENTARY FILM THE ORIGIN(MGA・マジカル・10イヤーズ・ドキュメンタリー・フイルム・ザ・オリジン)」(TOHO NEXT)と同じく28日公開の「MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE FJORD ON SCREEN(MGA・マジカル・10イヤーズ・アニバーサリー・ライブ・フィヨルド・オン・スクリーン)」(TOHO NEXT)の5本だった。
興行通信社の映画興行ランキングによると、10月31日から11月2日の週は「チェンソーマン レゼ篇」が7週目も1位、「劇場版『鬼滅の刃』無限城編第一章猗窩座(あかざ)再来」が16週目で5位、「秒速5センチメートル」が4週目で6位、「もののけ姫」が2週目で8位、「INI THE MOVIE『I Need I』(アイエヌアイ・ザ・ムービー「アイ・ニード・アイ」)」が初週10位と、トップ10入りは前週より1本減って5本だった。
7日から9日の週は「劇場版 呪術廻戦『渋谷事変 特別編集版』×『死滅回游 先行上映』」が初週で1位、「チェンソーマン レゼ篇」が8週目で4位、「もののけ姫」が3週目で5位に浮上、「秒速5センチメートル」が5週目で6位、「劇場版『鬼滅の刃』無限城編第一章猗窩座再来」が17週目で9位、とトップ10入りは前週と同じく5本だった。
14日から16日の週は「チェンソーマン レゼ篇」が9週目で再度1位、「劇場版 呪術廻戦『渋谷事変 特別編集版』×『死滅回游 先行上映』」が2週目で2位、「劇場版『鬼滅の刃』無限城編第一章猗窩座再来」が18週目で4位に再浮上、「平場の月」が初週で5位、「もののけ姫」が4週目で8位、「国宝」が24週目で11位から9位に再浮上し、トップ10入りは前週より1本増えて6本だった。
21日から23日の週は「果てしなきスカーレット」が初週で3位、「劇場版 呪術廻戦『渋谷事変 特別編集版』×『死滅回游 先行上映』」が3週目で4位、「チェンソーマン レゼ篇」が10週目に5位、「劇場版『鬼滅の刃』無限城編第一章猗窩座再来」が19週目で6位、「国宝」が25週目で7位に再浮上し、「平場の月」が2週目で8位と、トップ10入りは前週と同じく6本だった。
28日から30日の週は「MGA MAGICAL 10 YEARS DOCUMENTARY FILM THE ORIGIN」が初週1位、「MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE FJORD ON SCREEN」が初週3位、「劇場版 呪術廻戦『渋谷事変 特別編集版』×『死滅回游 先行上映』」が4週目で7位、「劇場版『鬼滅の刃』無限城編第一章猗窩座再来」が20週目で8位、「国宝」が26週目で9位、「チェンソーマン レゼ篇」が11週目に10位と、トップ10入りは前週と同じく6本だった。
11月に映画館で上映された東宝の配給作品(TOHO NEXTを含む)は、「MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE-FJORD-ON SCREEN」(11月28日公開)、「MGA MAGICAL 10 YEARS DOCUMENTARY FILM-THE ORIGIN」(11月28日公開)、「果てしなきスカーレット」(11月21日公開)、「平場の月」(11月14日公開)、「阪神タイガース THE OFFICIAL MOVIE 2025-栄光の虎道」(11月14日公開)、「劇場版 呪術廻戦『渋谷事変 特別編集版』×『死滅回游 先行上映』」(11月7日公開)。
「INI THE MOVIE『I Need I』」(10月31日公開)、「もののけ姫 4K デジタルリマスター」(10月24日公開)、「ONE IN A MILL10N」(10月24日公開)、「秒速5センチメートル」(10月10日公開)、「沈黙の艦隊 北極海大海戦」(9月26日公開)、「劇場版『チェンソーマン レゼ篇』」(9月19日公開)、「ブラック・ショーマン」(9月12日公開)、「8番出口」(8月29日公開)、「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」(7月18日公開)、「国宝」(6月6日公開)、「映画 ヒプノシスマイク-Division Rap Battle」(2月21日公開)など。