【銀座新聞ニュース=2026年3月11日】阪急阪神東宝グループで、国内映画業界首位の東宝(千代田区有楽町1-2-2、03-3591-1221)は10日、2月の映画営業部門の興行成績(速報ベース)が前年同月比0.6%減の64億3600万円で、2カ月続けてマイナスになったと発表した。

2月27日に一般公開された「映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城」((C)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2026)は初日から3日間で動員62万1000人、興収7億8000万円で、3月8日の2週目で早くも観客動員が111万人、興行収入が14億円を突破している。
2月は例年、1月、11月と並んで年間で観客動員数がもっとも少ない閑散期で、東宝が月ベースの興行成績を公表している2009年から見ても、2009年が35億円、2010年が16億円、2011年が49億円、2012年が39億円、2013年が25億円、2014年が46億円、2015年が24億円、2016年が28億円、2017年が22億円、2018年が24億円と2015年から4年連続で20億円台にとどまっていた。2019年は作品が好調だったこともあり、2014年以来、5年ぶりに46億円と40億円台に回復した。
しかし、コロナの影響もあって2020年は上映作品が少なく、再び26億円と半減、2021年も31億円台にとどまり、2022年も前年並みの34億円だったが、2023年はコロナによる行動制限がほとんどなく、2009年の公表以来初めて2月として50億円を超え、さらに2024年はアニメを中心とする作品が好調で91億円と2月としては過去最高を記録、2025年はその反動で3割減少したものの、興行成績は2月としては2024年に次ぐ過去2番目の64億円を記録した。2026年2月も微減だが、前年2月とほぼ同じ64億円だった。
一方、TOHO(トーホー)シネマズ、関西共栄興行、東京楽天地という連結3社ベースの東宝グループの映画館の2月の入場料収入は同1.1%増の44億8100万円と2カ月ぶりにプラスだった。TOHOシネマズ直営館の入場料収入と東宝グループの入場人員については公表するのを止めている。
新たに2月に公開されたのは、6日公開の「ほどなく、お別れです」、20日公開の「教場Requiem(レクイエム)」、27日公開の「映画ドラえもん新・のび太の海底鬼岩城」の3本だった。

2025年6月6日から一般公開されている「国宝」((C)吉田修一/朝日新聞出版(C)2025映画「国宝」製作委員会)はトップ10外になっているが、3月8日までの累計で、観客動員が1439万人、興行収入が203.4億円となり、歴代興収ランキングで「ハリー・ポッターと賢者の石」(2001年)を上回り、「ONE PIECE FILM RED」(2022年)と並ぶ8位に上昇している。
興行通信社の映画興行ランキングによると、2月6日から8日の週は「ほどなく、お別れです」が初週で1位、「劇場版『鬼滅の刃』無限城編第一章猗窩座(あかざ)再来」が30週目でトップ10外から5位に再浮上し、「国宝」が36週目で7位となり、トップ10入りは前週と同じく3本だった。
13日から15日の週は「ほどなく、お別れです」が2週目の1位、「国宝」が37週目で9位で、トップ10入りは前週より1本減って2本だった。
20日から22日の週は「教場Requiem」が初週で1位、「ほどなく、お別れです」が3週目で2位、「劇場版『鬼滅の刃』無限城編第一章猗窩座再来」が32週目でトップ10外から7位に再浮上し、「国宝」が38週目で8位に再浮上し、トップ10入りは前週より2本増えて4本だった。
27日から3月1日の週は「映画ドラえもん新・のび太の海底鬼岩城」が初週で1位、「教場Requiem」が2週目で2位、「ほどなく、お別れです」が4週目で4位、とトップ10入りは前週より1本減って3本だった。
2月に映画館で上映された東宝の配給作品(TOHO NEXTを含む)は、「ほどなく、お別れです」(3月6日公開)、「教場Requiem」(3月20日公開)、「映画ドラえもん新・のび太の海底鬼岩城」(3月27日公開)、「劇場版『鬼滅の刃』無限城編第一章猗窩座再来」(2025年7月18日公開)、「劇場版『チェンソーマン レゼ篇』」(2025年9月19日公開)、「国宝」(2025年6月6日公開)ほか。