【銀座新聞ニュース=2025年11月1日】Art Gallery M84(中央区銀座4-11-3、ウインド銀座ビル、03-3248-8454)は11月3日から8日まで渋谷美鈴さんによる作品展「Eclipse-美はどこに宿るのか」を開く。

Art Gallery M84(アートギャラリーエムハッシー)で11月3日から8日まで開かれる渋谷美鈴さんの作品展「Eclipse(エクリプス)-美はどこに宿るのか」に出品される作品「Dark side of the Moon Anna(ダークサイド・オブ・ザ・ムーン・アンナ)#01」((C)Misuzu Shibuya)。
写真家の渋谷美鈴さんが「女性の美に対する理想や憧れ」、その中に潜む狂気や哀しみまでも写し出し、あわせ鏡を覗くような恐ろしさと同時に共感を呼び起こす作品展を開く。
画廊によると、渋谷美鈴さんは美醜の価値観と、その先にあるものを写し撮ろうとしており、かつては顔の造形に強くこだわっていたが、次第に顔だけではなく「身体そのものの美しさ」や「内面に宿る神聖さ」に惹かれるようになり、女性の身体を彫刻的にとらえて、神性や精神性を表現することへ意識が向かうようになっている。
シリーズ「goddess(ゴッデス)」では、ギリシャ神話に登場する女神や日本の神道における巫女をモチーフとした作品を制作しており、撮影に際しては被写体となる女性にあらかじめ物語を伝え、その世界に身を委ねてもらうことで、無意識に現れる動きや眼差しを撮影し、彼女たち自身も気づかない深層の表情をすくいとっている。
渋谷美鈴さんが女性を「美しく」撮りたい気持ちの根底には、日本画家で1948年に女性として初めて文化勲章を受賞した上村松園(1875-1949)の言葉「女性は美しければよい、という気持ちで描いたことは一度もない。一点の卑俗なところもなく、清澄な感じのする香り高い珠玉のような絵こそ私の念願とするところのものである」という言葉を紹介し、「この言葉に私は深く共鳴し、単なる写実ではなく、『女性の美に対する理想やあこがれ』を表現したいと強く思うようになりました。その過程で、女性の姿に潜む狂気や哀しみをも写し撮り、あわせ鏡を覗くような恐ろしさと同時に共感を誘う作品を目指してきました」としている。
その上で、今回の展示について「長年向きあってきた『美とは何か』という問いと『内面に宿る輝き』を写す試み」としている。
渋谷美鈴さんは1988年兵庫県生まれ、神戸のグラフィック系の専門学校のグラフィックデザイン学科を卒業、東京都内の広告会社の社内スタジオに就職、2年間アシスタントを経験し、兵庫県に戻り、アルバイトを経てカナダへ留学し、帰国後、大阪でフリーのカメラマンのアシスタントを経験する。その後、独立し、2017年からフリーのカメラマンとして作品を制作、2020年から個展を開いている。2025年6月のArt Gallery M84の写真展「アートの競演 2025 白夜」に出品している。
2021年に「One Eyeland world’s Top10」のファインアート・ヌード部門で銅賞、同年に PX3(パリ写真賞)の広告ビューティー部門で銀賞(2022年に銅賞、2025年に銅賞)、2022年にTIFA(東京国際写真賞)「広告ビューティー部門」で銀賞などを受賞している。
3日初日17時から18時まで渋谷美鈴さんによるギャラリートークを開く。その後、オープニングパーティーを開く。参加費は税込500円。
開場時間は10時30分から18時30分(最終日は17時)まで。入場は無料だが、成人に限定。会期中は休みなし。展示している作品はすべて販売する。
