中央の百貨店11月、大丸、日本橋の三越等3店+、銀座2店は減

(終わりの方に参考として10月の百貨店業界の売上高と訪日外国人観光客売上高の数字を入れてます)
【銀座新聞ニュース=2025年12月2日】中央区とその周辺の主要百貨店の11月の売上高(速報値、店頭ベース)は、大丸東京、日本橋三越、日本橋高島屋の3店がプラス、銀座三越と松屋銀座がマイナスだった。

中央の百貨店5店の中で、11月の売上高で4%増と5カ月連続でプラスの日本橋三越(画像はウイキペディアより)。

11月は休日数が対前年比2日増だったことや、訪日外国人観光客売上高(インバウンド、免税売上高)や「外商売上が好調を持続したほか、気温の低下に伴い秋冬物衣料品が活発に動いた」(J.フロントリテーリング)ことなどからプラスになった。その一方で、高島屋は訪日外国人観光客売上高については、化粧品、婦人服などがプラスだったが、「ラグジュアリーブランドをはじめとする高額品がマイナス」となり、前年実績を下回り、百貨店により異なった。また、銀座三越と松屋銀座店はいずれもマイナスと、銀座の店は苦戦を強いられている。

三越伊勢丹ホールディングスの11月のグループ全体(15店舗)の売上高は前年同月比0.6%増(10月速報値4.3%増、確定値4.1%増)だった。三越伊勢丹(5店舗)計は同1.4%増(10月速報値5.9%増、確定値5.5%増)だった。

日本橋三越(中央区日本橋室町1-4-1、03-3241-3311)は同4.0%増(10月速報値13.1%増、確定値12.4%増、小型店舗を含む、確定値ベースでの店舗別売上額は2019年5月から未公表、10月の商品別では、その他雑貨、その他がマイナスで、ほかはプラス)と店頭ベースでは、5カ月続けてプラスだった。

一方、銀座三越(中央区銀座4-6-16、03-3562-1111)は同1.4%減(速報値5.7%増、確定値5.7%増、但し空港型免税店の売り上げを除く、10月の商品別では婦人服・洋品、その他雑貨、サービス、その他がマイナスで、ほかはプラス)と、2カ月ぶりにマイナスとなった。

11月は気温の低下とともに、カシミヤなどの上質素材のコート・セーターやブルゾンといったシーズン商品が堅調に推移した。また、高額時計についても、国内顧客、海外顧客ともに売上高が大きく伸長したとしている。


同じく11月の売上高で3%増と4カ月続けてプラスとなった日本橋高島屋。

国内顧客は引き続き、「三越とつながりの深い」識別顧客が牽引している。海外顧客においても、海外外商を中心に「三越と繋がった個客」の売り上げが伸長しており、海外顧客向けアプリも含めたCRM(顧客関係管理)戦略の効果・必然性が高まっているという。

高島屋の国内百貨店売上高(国内12店舗とEC、法人事業、クロスメディア事業)は同3.5%増(10月速報値6.4%増、確定値6.4%増)だった。訪日外国人観光客売上高は同3.1%減(同速報値15.4%増、確定値15.4%増)、訪日外国人観光客売上高を除いた店頭売上高は同4.4%増(同速報値7.2%増、確定値7.1%増)となった。

日本橋高島屋(中央区日本橋2-4-1、03-3211-4111)は同3.0%増(同速報値9.9%増、確定値10.0%増、10月の高島屋=国内12店舗とEC店ベース、法人事業、クロスメディア事業=の商品別売り上げは、子ども服・洋品、その他衣料品、家電、その他家庭用品、生鮮食品がマイナス、ほかはプラス)と店頭ベースでは4カ月続けてのプラスとなった。

国内顧客は、気温の低下にともないコートなどの冬物衣料に動きがみられたことで前年実績を上回った。訪日外国人観光客については、化粧品、婦人服などは前年からプラスとなったが、ラグジュアリーブランドをはじめとする高額品がマイナスとなった影響が大きく、前年実績を下回った。

商品別売上高は紳士服、婦人服、婦人雑貨、特選衣料雑貨、宝飾品、子ども情報ホビー、スポーツ、食料品、食堂が前年実績を上回った。

J.フロントリテーリングの百貨店事業(15店舗+法人・本社等)合計は同4.2%増(同速報値8.2%増、確定値8.2%増)だった。

大丸東京店(千代田区丸の内1-9-1、03-3212-8011)は同4.0%増(同速報値6.2%増、確定値6.2%増、10月の全店の商品別売り上げは子ども服・洋品、その他の衣料品、家電、その他の家庭用品、生鮮がマイナス、ほかはプラス、訪日外国人観光客売上高は同18.9%増、訪日外国人観光客売上高を除いた国内売上高は同7.7%増)と2カ月続けてプラスとなった。

11月は休日数が対前年比2日増で、訪日外国人観光客の売り上げや外商売り上げが好調を持続したほか、気温の低下に伴い秋冬物衣料品が活発に動いたことなどから、大丸松坂屋百貨店事業合計では同4.2%増となった。

大丸松坂屋百貨店合計(13店舗+法人・本社等)の訪日外国人観光客売上高(速報値)は、同13.6%増(客数同9.9%増、客単価同3.4%増)となった。訪日外国人観光売上高を除いた国内売上高は同3.3%増だった。訪日外国人観光客売上高は2019年11月比95.5%増、2018年11月比95.6%増だった。

松屋は銀座店と浅草店を合わせた合計で同2.2%減(10月速報値7.4%減、確定値7.4%減)だった。松屋銀座店(中央区銀座3-6-1、03-3567-1211)は同1.2%減(同速報値7.6%減、確定値7.6%減、松屋銀座店の10月の商品別では身の回り品、雑貨、家具、食料品、食堂・喫茶、サービス、その他がマイナス、ほかはプラス)と2カ月続けてマイナスとなった。

11月は、中国政府が日本への渡航自粛を呼びかけたことによる影響については訪日外国人観光客売上高が前年比約15%減にとどまるなど、現段階では大きくは見られないとしている。ただ、銀座店の前年割れとして、前年に大型文化催事を開いたことや、コンテンツ事業部の文化催事巡回展の売り上げが計上されたことなどが要因であり、その部分を修正すると銀座店の売上高はほぼ前年並みとしている。

日本百貨店協会(中央区日本橋2-1-10、03-3272-1666)によると、国内70社176店舗の10月の売上高(店舗調整後)は前年同月比4.3%増の4668億7587万円と、3カ月続けてのプラスとなった。

10月は訪日外国人観光客(インバウンド)売上高が同7.5%増と8カ月ぶりにプラスとなった他、国内売り上げも好調に推移した。下旬以降の気温低下に伴い、秋冬物衣料品が好調に推移したことに加え、化粧品や時計・宝飾などの高額品を含む雑貨と身のまわり品が伸長し、全体を押し上げた。

10月の訪日外国人観光客売上高は546億7000万円(同7.5%増、シェア11.7%)と8カ月ぶりにプラスになった。購買客数が56.4万人(同8.9%増)と、共に10月としては過去最高を記録した。為替相場が円安基調に振れ、ラグジュアリーブランドのバッグなど身のまわり品が好調に推移し、一般物品も同5.5%増と8カ月ぶりにプラスになった。化粧品、食料品を含む消耗品は同19.1%増とふた桁増で、国別では、中国、台湾が売り上げ、購買客数共にプラスとなった。

国内市場は同3.9%増(シェア88.3%)と3カ月連続プラスだった。10都市は同5.1%増(福岡を除く9地区がプラス)と3カ月連続プラスだった。他方、地方(10都市以外の7地区)は同0.1%増で東北など3地区がマイナス、4地区がプラスだった。美術・宝飾・貴金属はふた桁増で、都市と地方の差は、前月より3.0ポイント改善した。

商品別では主要5品目(衣料品、身の回り品、雑貨、家庭用品、食料品)すべてが前年実績を上回った。主力の衣料品は、月前半は高気温で秋冬物衣料品が苦戦したが、後半はセーターやコートなどのアウターが稼働した。身のまわり品は訪日外国人観光客や外商顧客など、国内外共に好調で9カ月ぶりにプラスに転換した。

化粧品は訪日外国人観光客で国内ブランドの複数買いなどが見受けられた他、国内もスキンケア商品などが人気で好調だった。食料品は価格高騰影響で生鮮食品は前年割れだが、菓子は国内外の手土産などのギフト需要増で伸長した。秋の味覚を取り揃えた物産展などの食品催事が集客に寄与し、おせちはWEBを中心に早期受注がスタートし、堅調な滑り出しとなっている。

全国の百貨店の10月の営業日数は前年と同じく30.9日、102店舗の回答によると、入店客は45店が増え、30店が減ったとしている。

東京地区(12社22店)の10月の売上高は前年同月比3.7%増の1358億0313万円と、2カ月続けてプラスとなった。

国内87店舗の訪日外国人観光客の10月の売上高は同7.5%増の約546億7000万円と8カ月ぶりにプラスとなり、国内の百貨店に占めるシェアが11.7%だった。

このうち、一般物品売上高は同5.5%増の約456億2000万円と8カ月ぶりにプラス、化粧品や食料品などの消耗品売上高が同19.1%増の約90億5000万円と2カ月続けてプラス、購買客数が同8.9%増の約56万4000人と3カ月続けてプラス、1人あたりの購買単価が同1.2%減の約9万6000円で、2月から9カ月続けて前年を下回った。

人気のあった商品(2022年11月からランキングなし)は化粧品、ハイエンドブランド、婦人服飾雑貨、食料品、婦人服が上位に入った。

免税手続きカウンターへの来店の多かった国(2022年11月からランキングなし)は中国本土、台湾、韓国、香港、タイ、シンガポール、マレーシアとなっている。