アパホテル、用地取得で17年11月に新富町駅東を開業へ

【銀座新聞ニュース=2016年4月14日】全国で367カ所のアパホテルなどを運営する総合都市開発のアパグループ(港区赤坂3-2-3、アパ赤坂見附ビル、03-5570-2113)はこのほど、中央区新富町に土地を取得、2017年11月に「アパホテル 新富町駅東」(仮称、中央区新富町1-304-2)を開業する。

アパグループが2017年11月に開業する予定の「アパホテル 新富町駅東」(仮称)の近くで営業中の「アパホテル 新富町駅前」。「新富町駅東」が開業すると、地下鉄新富町駅から徒歩10分圏内に6軒目になる。

アパグループが2017年11月に開業予定の「アパホテル 新富町駅東」(仮称)の近くで営業中の「アパホテル 新富町駅前」。「新富町駅東」が開業すると、新富町駅から徒歩10分圏内にアパホテルとしては6軒目になる。

中央区新富町駅前に取得した用地は281.91平方メートル(取得会社はアパホーム株式会社)で、12階建て、延べ床面積約2030平方メートル、140室の「アパホテル 新富町駅東」を建設する。

今回、取得した土地は、東京メトロ有楽町線「新富町」駅より徒歩2分、JR京葉線、東京メトロ日比谷線「八丁堀」駅、東京メトロ日比谷線「築地」より徒歩5分といった、5駅4線が利用できる新大橋通りに面した「駅前立地」という。

アパホテルとしては「新富町」駅から徒歩10分圏内には「新富町駅前」(全135室)、「銀座 京橋」(全170室)、「銀座 宝町」(全108室)、「八丁堀駅南」(全135室)、「築地駅南」(全115室)と5カ所あり、いずれも「高稼働・高収益となっていることから、さらなる需要の獲得をめざし」て土地を購入したとしている。

このほか、中央区には、「東日本橋駅前」(全219室)、「日本橋浜町駅南」(全159室)、「人形町駅北」(全206室)、「小伝馬町駅前」(全172室)の計9カ所があり、こんご2016年11月に「新富町駅北」(全98室)、2018年3月に「日本橋 馬喰町駅前」(全153室)を開業する予定で、「新富町駅東」(全140室)を含めると、2018年には中央区内のアパホテルは12カ所、総客室数が1810室となる。

アパグループは1971年4月に元谷外志雄(もとや・としお、1943年生まれ)さんが石川県小松市で前身の住環境メーカー「信金開発株式会社」を設立したのがはじまりで、以後「信開(しんかい)」の略称で営業を続け、1972年7月に信開荒屋ホームプラザ(全87区画)を造成、1977年5月に商業複合ビル・パオス「小松」を竣工、11月に複合分譲マンション「2+4」を竣工した。

1980年11月にアパホテル株式会社を設立、1984年12月にホテルグループ第1号となる「アパホテル金沢片町」を開業、1990年8月にWRCオーストラリアラリーに信開ラリーアートチームで参戦し、グループNクラス総合3位に入った。1994年4月にアパホテルの社長に元谷芙美子(もとや・ふみこ)さんが就任し、1997年7月に東京都内に「アパホテル東京板橋」を開業し、首都圏に進出、11月に信金開発株式会社から「アパ株式会社」に改称し、グループ名も信開グループからアパグループに変更した。

2002年5月に本社を東京・赤坂見附に移転し(石川県金沢市には登記上の本店)、2005年4月に「アパホテル日本橋駅前」を開業、東京都中央区に進出、9月にアパ銀座中央ビルを取得、2008年6月に歴史論文顕彰制度を創設、2010年12月に「アパホテル日本橋浜町駅南」、12月に「アパホテル八丁堀駅南」、2011年5月に「アパホテル築地駅南」、6月に「アパホテル人形町駅北」を開業した。

2012年5月に「アパ都市開発株式会社」を「アパグループ株式会社」に改称し、グループの統括会社として位置づけ、2013年8月に「アパホテル新富町駅前」、9月に「アパホテル銀座 京橋」、11月に「アパホテル銀座 宝町」、2014年8月に「アパホテル東日本橋駅前」を開業し、2016年11月に「アパホテル新富町駅北」を開業する予定だ。

アパグループは2015年4月から2020年3月までの5カ年計画で、ホテル部門が客室数10万室(うち、自社が4万8000室、フランチャイズが2万4000室、パートナーズホテルが2万8000室)、2020年度売上高1200億円、住宅部門がマンション管理戸数3万戸、売上高500億円をめざしている。