ヴァニラで須川まきこ「妖髪」展、髪の毛を丁寧に描く

【銀座新聞ニュース=2019年10月27日】ヴァニラ画廊(中央区銀座8-10-7、東成ビル、03-5568-1233)は10月29日から11月10日まで須川まきこさんによる「妖髪」を開く。

ヴァニラ画廊で10月29日から11月10日まで開かれる須川まきこさんの「妖髪」のフライヤー。

イラストレーターで、過去に血管肉腫により、右脚を切断している須川(すがわ)まきこさんは最近、「女性の内面に秘めた感情を表現するために、髪の毛の表現に注力し」ているという。

ヴァニラ画廊では「まるで1本ごとに命を吹きこむかのように丁寧に描かれた髪の毛は、かねてよりモチーフとしてきたレースやランジェリーと溶け合い、惑(まど)いの表情を浮かべた女性たちを、優しく艶めかしさのベールで包み込」んだ作品、原画、プリント作品を含めて40点以上展示する。

須川まきこさんは和歌山県田辺市生まれ、京都造形芸術短期大学専攻科を卒業、デザイン事務所「広告丸」に入社し、イラストを描き、その後、個展や国内外の企画展に参加、海外ではイタリア・ローマのギャラリーで個展、ポートランド、フロリダ、パリなどでも作品を発表した。

ヨーロッパのファッション雑誌「ニコ・マガジン(Nico magazine)」をはじめ海外の雑誌の表紙も手がけ、2016年に六本木ヒルズで行われたファッションショー「ホワイトヴィーナス」の一連のコスチュームデザインを担当した。小さな大展覧会大賞、高島屋クリスマスイラスト展大賞などを受賞している。紀の国トレイナートでは南部駅の駅舎に絵を描き、JR西日本公認アーティスト駅長に任命されている。

開場時間は12時から19時(土・日曜日・祝日17時)で、入場料500円。無休。