「ルパン三世」栗田貫一、小林清志ら初日挨拶

【銀座新聞ニュース=2019年11月29日】阪急阪神東宝グループで、国内映画業界首位の東宝(千代田区有楽町1-2-2、03-3591-1221)は12月6日からTOHOシネマズ日比谷(千代田区有楽町1-1-3、東京ミッドタウン日比谷、050-6868-5068)で一般公開する「ルパン三世 THE FIRST」の初日に、栗田貫一さん、小林清志さんらによる舞台あいさつを開く。

12月6日から一般公開される「ルパン三世 ザ・ファースト(THE FIRST)」((C)モンキー・パンチ/2019映画「ルパン三世」製作委員会)。

6日12時35分の上映終了後に、監督で脚本も手がけた山崎貴(やまざき・たかし)さんをはじめ、アニメの声優を務めた、主人公の怪盗「ルパン三世」役の栗田貫一(くりた・かんいち)さん、ルパンの相棒で、拳銃の名手「次元大介」役の小林清志(こばやし・きよし)さん、ルパン一味の1人で、剣客「石川五ェ門」役の浪川大輔(なみかわ・だいすけ)さん。

インターポール所属のルパン三世専任捜査官「銭形警部」役の山寺宏一(やまでら・こういち)さん、考古学に興味があり、ブレッソンダイアリーの謎をルパンと一緒に解き明かす少女「レティシア」役の広瀬(ひろせ)すずさん、ブレッソンダイアリーを狙う秘密組織の研究者「ランベール」役の吉田鋼太郎(よしだ・こうたろう)さん、ランベールに指示を出す謎の男「ゲラルト」役の藤原竜也(ふじわら・たつや)さんが舞台に登場してあいさつする。

「ルパン三世」はマンガ家のモンキー・パンチ(もんきー・ぱんち、1937-2011)が1967年から1969年まで「漫画アクション」(双葉社)で連載されてきたマンガ(全94話)で、1971年から日本テレビ系列でテレビアニメの放送(テレビ第1シリーズ)がはじまり、視聴率が低かったが、放映料が安かったこともあり、再放送が繰り返され、1977年に「ルパン三世 (テレビ第2シリーズ)」が製作された。

この第2シリーズが高評価であったことや、第1シリーズが再放送で評価が高まったことから、現在までに及ぶルパン三世のキャラクターと人気が確立した。1978年にはシリーズ初の劇場版「ルパン三世 ルパンVS複製人間」が上映され、1979年には宮崎駿(みやざき・はやお)さんが監督した「ルパン三世 カリオストロの城」が公開されている。

「ルパン三世 ザ・ファースト(THE FIRST)」はアニメ「ルパン三世」の劇場版第10作で、VFXの第一人者、山崎貴さんがシリーズ初となる3DCGアニメで23年ぶりとなる劇場版を制作した。サブタイトルの「ザ・ファースト(THE FIRST)」には、劇中に登場するブレッソンダイアリーが、祖父のルパン1世が唯一盗み出すことに失敗した因縁のお宝であり、新たにシリーズ初となる3DCGアニメで描かれた新時代突入の記念すべき第1作であるとしている。

物語は20世紀最高の考古学者ブレッソンが遺した最大の謎・ブレッソンダイアリー、その謎を解き明かした者は莫大な富を手に入れることができるとされ、第2次世界大戦時にはナチスもその行方を追い求めたという宝ものだが、ルパンの祖父であるルパン一世でさえ盗み出すことに失敗した、史上最高難度の秘宝を手に入れるべく奔走するルパンたちだったが。

ウイキペディアなどによると、山崎貴さんは1964年長野県松本市生まれ、阿佐ヶ谷美術専門学校を卒業、1986年に「白組」に入社、伊丹十三(いたみ・じゅうぞう、1933-1997)が監督した作品「大病人」や「静かな生活」などでSFXやデジタル合成を担当、2000年に「ジュブナイル」で映画監督としてデビューし、2003年にゲーム「鬼武者3」のオープニングムービーの監督も務めた。

2005年に「オールウェイズ 三丁目の夕日」を監督し、日本アカデミー賞最優秀監督賞など12部門で最優秀賞を受賞、2012年に「オールウェイズ(ALWAYS)三丁目の夕日’64オールウェイズ(Always)-サンセット・オン・サード・ストリート(Sunset on Third Street)1964」、2013年に「永遠の0」、2016年に「海賊とよばれた男」などを監督している。2017年12月に「東京2020 開会式・閉会式 4式典総合プランニングチーム」の一員に選ばれた。2012年4月に専門学校時代からの仲間で、映画監督の佐藤嗣麻子(さとう・しまこ)さんと結婚している。

チケットはチトッケぴあを通じて先行抽選を受け付け中で、12月2日11時締め切り。料金は一般2100円、大学生、専門学生1700円、高校生、3歳から中学生まで、障がい者1200円、シニア1400円。

編集注:「山崎貴」の「崎」は正しくは右側の「大」は「立」です。