東京ジャズ、寺井尚子とガリアーノ、伊オケとピアソラ(2)

【銀座新聞ニュース=2011年8月24日】東京ジャズ(JAZZ)実行委員会は9月2日から9月4日の3日間、東京国際フォーラム(千代田区丸の内3-5-1、03-5221-9000)ホールAで「東京ジャズ(JAZZ)2011」を開催する。

「東京ジャズ」はNHK、NHKエンタープライズ、日本経済新聞社の3社が主催して2002年夏から「世代を超えて、国境を越えて」をテーマにはじめられた企画で、2011年に10回目となるアジア最大級のジャズイベントだ。2006年からは東京国際フォーラムで開かれている。

2003年から2009年までアメリカのジャズピアノ奏者のハービー・ハンコック(Herbie Hancock)さんが総合プロデュースを手がけた。

9月2日18時30分からの夜の部、9月3日と9月4日が13時からの昼の部と18時からの夜の部として公演がある。また、東京国際フォーラム地上広場では「ネオ屋台村スーパーナイト-東京ジャズサーキット(Jazz Circuit)2011」と題して無料のライブを開く。さらに、JVCケンウッド丸の内ショールームでは8月22日から8月31日まで12時から13時まで出演者のCDをかけている。

9月2日18時30分から「ネクストステップ(THE NEXT STEP)旬のミュージシャンたちが新たなシーンへいざなう」と題して、「菊地成孔(きくち・なるよし)DCPRG(デートコース・ペンタゴン・ロイヤル・ガーデン)」が演奏し、ゲストにパーカッション奏者のリッチー・フローレス(Richie Flores)さんが登場する。

「DCPRG」はキーボード、サックス奏者の菊地成孔さん、キーボード奏者の坪口昌恭(つぼぐち・まさやす)さん、キーボード奏者の丈青(jousei)さん、ギター奏者の大村孝佳(おおむら・たかよし)さん、ベース奏者のアリガス(ありがす)さん。

ドラム奏者の千住宗臣(せんじゅう・むねおみ)さん、ドラム奏者の田中教順(たなか・きょうじゅん)さん、サックス奏者の津上研太(つがみ・けんた)さん、サックス奏者の高井汐人(たかい・しおひと)さん、トランペット奏者の類家心平(るいけ・しんぺい)さんで構成されている。

続いてアメリカの全盲のギター奏者で、ジャズボーカルのラウル・ミドン(RAUL MIDON)さんが単独で演奏する。

最後がロサンゼルスのプロデューサー、ラリー・ロビンソン(Larry Robinson)さんが東日本大震災後に呼びかけて緊急でチャリティCDを録音したメンバーに、新たに参加した演奏家も加わった「ジャズ・フォー・ジャパン・ライブ(JAZZ FOR JAPAN “LIVE”)」だ。

今回はジャズボーカル、アル・ジャロウ(Alwyn Lopez “Al” Jarreau)さん、ピアノ奏者のクラレンス・マクドナルド(Clarence Mcdonald)さん、ギター奏者のデヴィッド・T.ウォーカー(David T. Walker)さん。

ベース奏者のデル・アトキンス(Del Atkins)さん、フルート奏者のヒューバート・ロウズ(Hubert Laws)さん、ドラム奏者のンドゥグ・チャンクラー(Leon “Ndugu” Chancler) さん、サックス奏者のトム・スコット(Tom Scott)さんが参加する。

9月3日13時から「ジャズピクチャー(JAZZ PICTURE)魅惑のハーモニーが織りなす音の絵画」と題して、「カウント・ベイシー・オーケストラ(The Count Basie Orchestra)」、ジャズバイオリン奏者の寺井尚子(てらい・なおこ)さんとアコーディオン、バンドネオン奏者のリシャール・ガリアーノ(Richard Galliano)さんがイタリアのオーケストラと演奏する「寺井尚子&リシャール・ガリアーノ“ザ・ピアソラ・プロジェクト”ウイズ(with)オーケストラ・カメラータ・ドゥカーレ-フローム(from)イタリア」、最後に「ミシェル・ルグラン・トリオ」が出演する。

ウイキペディアによると、ピアソラ(Astor Piazzolla、1921-1992)はアルゼンチンのバンドネオン奏者で、タンゴを元にクラシック、ジャズの要素を融合させた独自の演奏形態を産み出した作曲家として知られる。バンドネオン、バイオリン、ピアノ、コントラバス、エレキギターからなる「五重奏団」を標準的グループとし、「タンゴ革命」をめざした音楽家でもある。

「ミシェル・ルグラン・トリオ」はピアノ奏者のミシェル・ルグラン(Michel Legrand)さん、ベース奏者のピエール・バウサエ(Pierre Boussaguet)さん、ドラム奏者のフランソワ・レゾー(Francois Laizeau)さんの3人で構成されている。

9月3日18時から「グルーブ(GROOVE)心を揺さぶるサウンドとリズムがとどろく一夜」と題して、日本のジャズバンド「クオシモード(quasimode)」、イギリス人のジャズバンド「インコグニート(Incognito)」、ジャズピアノ奏者の上原(うえはら)ひろみさんがベース奏者のアンソニー・ジャクソン(Anthoy Jackson)さん、ドラム奏者のサイモン・フィリップス(Simon Phillips)さんと組んだ「ザ・トリオ・プロジェクト」が演奏する。

「クオシモード」はパーカッション奏者の松岡”matzz”高広(まつおか・たかひろ)さん、ベース奏者の須長和広 (すなが・かずひろ)さん、ピアノ奏者の平戸祐介 (ひらと・ゆうすけ)さん、ドラム奏者の今泉総之輔 (いまいずみ そうのすけ)さんの4人だ。

9月4日13時から「メイキング・ハッピー(MAKIN’HAPPY)! ジャズが奏でるハッピネスを東京から」と題して、ピアノ奏者のケニー・バロン(Kenny Barron)さん、ベース奏者の北川潔(きたがわ・きよし)さん、ドラム奏者のジョナサン・ブレイク(Jonathan Blake)さんと「ケニー・バロン トリオ」、上原ひろみさんとダンサーの熊谷和徳(くまがい・かずのり)さんの共演、最後にブラジルのボーカルで、ピアノ奏者のセルジオ・メンデス(Sergio Mendes)さんが単独で演奏する。

9月4日18時から「ジャズ・スペシャル(THE JAZZ SPECIAL)東京ジャズが世界に誇る『最強』メンバー、ここに集結!」として、トランペット奏者の日野皓正(ひの・てるまさ)さんを中心とした「スペシャル・プロジェクト(SPECIAL PROJECT)」が出演する。

「スペシャル・プロジェクト」はピアノ奏者の佐藤允彦(さとう・まさひこ)さん、ヒップホップDJのdjホンダ(dj honda)さん、ピアノ奏者の石井彰(いしい・あきら)さん、ベース奏者の日野JINO賢二(ひの・じの・けんじ)、ベース奏者の須川崇志(すがわ・たかし)さん。

ドラム奏者の田中徳崇(たなか・のりたか)さん、サックス奏者の矢野沙織(やの・さおり)さん、ギター奏者の荻原亮(おぎわら・りょう)さんがメンバーだ。

ギター奏者のリー・リトナー(Lee Ritenour)さんが特別に結成した「東京ジャズ・スーパーギターセッション(TOKYO JAZZ SUPER GUITAR SESSION)」が演奏する。

「東京ジャズ・スーパーギターセッション」はリー・リトナーさんがマイク・スターン(Mike Stern)さん、布袋寅泰(ほてい・ともやす)さん、ジョン・ビーズリー(John Beasley)さん、メルヴィン・デイヴィス(Melvin Davis)さん、デイヴ・ウェックル(Dave Weckl)さんの5人のギター奏者と共演する。

最後にピアノ奏者のジョージ・デューク(George Duke)さん、ベース奏者のマーカス・ミラー(Marcus Miller)さん、サックス奏者のデヴィッド・サンボーン(David Sanborn)さんのトリオ「DMS」が出演する。

料金は全席指定で、SS席が9500円、S席が8500円、A席が6500円、SS席1日通し券が1万8000円(9月3日と9月4日のみ)で、1日通し券はすでに売り切れ。