山野楽器でクミコがミニライブ、被災地と「ツナガル」

【銀座新聞ニュース=2012年5月29日】山野楽器銀座本店(中央区銀座4-5-6、03-3562-5051)は5月31日19時から7階イベントスペース「ジャムスポット (Jam Spot)」で、クミコさんによるトークとミニライブを開催する。

シャンソン歌手のクミコさんが4月4日にCD「きっとツナガル」(1260円)を発売したのを記念して、ミニライブと握手会を開く。

「きっとツナガル」は2011年3月11日に宮城県石巻市で公演していたクミコさんが大震災に遭遇(そうぐう)し、会場先の裏山にある採石場へ避難し、津波の被害から間一髪で助かった。その際に、夜中、ラジオのアナウンサーが「あなたの周りにひとりの人はいませんか?いたら声をかけてください、みんなで朝を待ちましょう」と呼びかけ、それに励まされたことから、1年経った今、「ツナガル」ことの大切さを多くの人に伝えたい、として生まれた曲だ。

作詞作曲したクミコさんが歌ったオリジナル版、音楽評論家で作詞家の湯川れい子(ゆかわ・れいこ)さんが英訳詞した英語版、2012年2月5日に石巻市中央公民館で石巻市の200人と株式会社福助屋商店(サルコヤ楽器)の代表取締役の井上晃雄(いのうえ・てるお)さんが被災したピアノを修復した再生ピアノとともに合唱した石巻合唱バージョン。

植野慶子(うえの・けいこ)さんが作詞作曲した「はじまりの朝」、永六輔(えい・ろくすけ)さんが作詞、いずみたく(1930-1992)が作曲し、坂本九(さかもと・きゅう、1941-1985)が歌った1965年の曲「ともだち」の5曲とそれぞれのカラオケの8曲が収録されている。

ウイキペディアなどによると、クミコ(斉藤久美子)さんは1954年茨城県水戸市生まれ、早稲田大学教育学部を卒業、1978年にクミコさんがボーカルを務めた「ホンキートンク」として第16回「ポピュラーソングコンテスト」つま恋本選会で入選し、同年の「第9回世界歌謡祭」に単独で出場した。

1981年にバンドのリーダーと結婚(1988年に離婚)し、1982年に銀座の「銀巴里」のオーディションに合格し、プロとして活動をはじめ、1987年には「高橋久美子」の名でアルバム「ポッコワ パ(POKKOWA PA)?」を発売し、歌手活動を続ける中、1998年に声帯から出血し、手術を受けた。

2000年に松本隆(まつもと・たかし)さんのプロデュースでアルバム「アウラ(AURA)」を発売し、2002年のアルバム「愛の讃歌」に収録された、覚和歌子(かく・わかこ)さんが作詞した「わが麗しき恋物語」で注目される。2007年にデビュー25周年を迎え、1970年代の曲をカバーしたアルバムを発売し、2009年2月にシングル「届かなかったラブレター」を発売した。

山野楽器各店で「きっとツナガル」を購入すると先着順で招待券がもらえる。4月25日にオーチャードホールで「きっとツナガル」を購入した人もライブのチケットを当日、持参すると整理券がもらえる。