蔦屋書店で中原亜梨沙展、ノスタルジックな記憶の女性を描く

【銀座新聞ニュース=2024年3月28日】書店やレンタル店、フランチャイズ事業などを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(渋谷区南平台町16-17、渋谷ガーデンタワー)グループの銀座 蔦屋書店(中央区銀座6-10-1、GINZA SIX、03-3575-7755)は3月30日から4月19日までアートウォールで中原亜梨沙さんによる個展「あの日どこかで」を開く。

銀座 蔦屋書店で3月30日から4月19日まで開かれる中原亜梨沙さんの個展「あの日どこかで」のフライヤー。

日本画家の中原亜梨沙さんが日本画と向き合いながら制作したキャンバス作品や新作のデッサン作品を含む8点を展示する。中原亜梨沙さんの中にあるノスタルジックな記憶を、美しい装飾をまとった女性像と、その女性と関連する背景のイメージで表現している。

蔦屋書店によると、中原亜梨沙さんは2023年は、日本画の領域にとどまらずアクリル作品にも取り組み、「日本画を描く前段階のラフスケッチをそのまま作品にしているような感覚で非常に面白かった。結局、私が描きたいものは技法や画材に関係なく一貫している」と語っている。

中原亜梨沙さんは「ふとした時に浮かぶ情景。こんなにも鮮明に思い出せるのになぜ今まで忘れていたのか。あの日見た景色が私にとって重要かもしくはそうでなくても、確かに私の一部であり生きてきた証だ。私を形作るものはそういった無意識の記憶が大半を占めているのだと思う」としている。

中原亜梨沙さんは1984年沖縄県沖縄市生まれ、2009年に東京藝術大学美術学部日本画専攻を卒業、2011年に同大学大学院美術研究科修士課程日本画専攻を修了、同年に「第15回新生展」で月刊美術賞を受賞、三菱アート・ゲート・プログラム14で入選(2012年も入選)、2012年に川尻筆「筆と芸術の祭典」全国水墨画公募展2012で入選、コピス・アート・プログラムで入選、2013年に伊勢丹浦和店で個展を開いており、グループ展「アートフェア東京」にほぼ毎年、出品している。

開場時間は10時30分から21時(最終日は17時)。作品は会場で30日10時30分から販売する。また、4月1日10時30分からオンラインマーケット「OIL by 美術手帖」(https://oil.bijutsutecho.com/gallery/730)でも販売する。