コンビニ7社売上高4月2%増、客数、単価、店舗数とも+

【銀座新聞ニュース=2025年5月21日】日本フランチャイズチェーン協会(港区虎ノ門3-6-2、第2秋山ビル、03-5777-8701)は5月20日にコンビニ7社の4月の統計調査(既存店)を発表した。

ファミリーマートは5月20日から「ファミマルKITCHEN」より菰田欣也シェフ監修のもとに開発した「コク旨辛!麻婆豆腐」(税込430円)、「胡麻の香りとコク担担春雨スープ」(468円)、「油淋鶏のせ中華麺サラダ」(598円)、「特製肉団子」(298円)の4商品を発売した。「コク旨辛!麻婆豆腐」は麻辣ペーストと花椒を配合し、ほどよい辛味と痺れのなかにもコクと旨みを感じられる味わいにリニューアルした。「担担春雨スープ」はほどよい辛さに胡麻の風味と酸味を少しきかせたやみつきになる味わい。「油淋鶏のせ中華麺サラダ」は生姜と酸味をきかせた中華風ドレッシングが味の決め手。「特製肉団子」はバルサミコ酢や赤ワインを使った黒酢タレでコク深い味わいに仕立てた。

同統計調査はセイコーマート、セブン-イレブン・ジャパン、ファミリーマート、ポプラ、ミニストップ、山崎製パン・デイリーヤマザキ事業統括本部、ローソンのコンビニ7社の動向をまとめている。

コンビニ7社の4月の売上高は前年同月比2.0%増の9383億0400万円と2カ月続けてプラスとなった。4月は春の行楽需要などにより、おにぎり、カウンター商材、菓子、ソフトドリンクが好調に推移し、売上高が前年を上回った。平均客単価も4カ月続けてプラスだった。

商品別では全体の35.9%を占める「日配食品」が同3.0%増と2カ月続けてプラス、27.8%を占める「加工食品」が同3.1%増と36カ月続けてプラス、31.8%を占める「非食品」が同1.3%増と2カ月続けてプラス、4.5%を占める「サービス」が同5.8%減と2カ月ぶりのマイナスだった。

「日配食品」はコーヒーなどのカウンター商材、おにぎり、弁当などの米飯類、パン、調理パン、惣菜類、調理麺、卵、加工肉(ハム、ウインナーなど)、牛乳、チルド飲料、乳製品(バター、チーズなど)、ちくわ類などの練物、ケーキなどの生菓子、サラダ、デザート類など。

「加工食品」は生菓子以外の菓子類、ソフトドリンク(乳飲料を除く)、ビール、ワイ1ンなどのアルコール飲料、食塩、砂糖、味噌、しょう油などの調味料、コーヒー、お茶などの嗜好品、米穀、乾物、各種の缶・瓶類、冷凍食品、アイスクリーム、レトルト食品、インスタント食品など。

ローソンストア100(2025年4月現在636店)は5月21日からおにぎりの4割の商品を最大10%値下げする。手巻おにぎり具しっかりツナマヨネーズ、手巻おにぎり焼鮭、手巻おにぎり辛子明太子、手巻おにぎりあごだし北海道日高昆布など19種類のおにぎりを値下げする。
また、2005年5月に1号店をオープンして以来20周年を迎えたことから、6月3日まで「20周年祭」を開いている。2018年に発売した「悪魔のおにぎり」(税込149円)、2013年に発売した「なつかしの!リングドーナツ4個入」(146円)、2012年に発売した「濃い味クリームチーズ」(192円)を復刻した。

「非食品」はたばこ、雑誌、新聞、衣料品、袋物類、文具類、乾電池、テープ、フィルム、電球・蛍光灯、燃料、サングラス、園芸用品、ゲームソフト、洗剤、化粧品、医薬品、医薬部外品栄養ドリンク、紙製品、切手・はがき・収入印紙など。

「サービス」はPOSAカード、コピー、ファクシミリ、宅配便、商品券、ギフト券、各種チケット、宝くじ、D.P.E、レンタル、乗車券、航空券、宿泊券、クリーニングなど。ただし、電力料金などの公共料金などの扱いは含まない。

店舗数は同0.4%増の5万5855店と5カ月続けて前年実績を上回った(2025年〇3月5万5792店、2月〇5万5850店、1月〇5万5732店、2024年〇12月5万5736店、●11月5万5692店、●10月5万5695店、●9月5万5709店、●8月5万5730店、●7月5万5684店、●6月5万5637店、●5月5万5641店、●4月5万5647店、●3月5万5620店、●2月5万5657店、●1月5万5657店)

(2023年●12月5万5713店、●11月5万5725店、●10月5万5746店、●9月5万5790店、●8月5万5810店、●7月5万5772店、●6月5万5742店、●5月5万5724店、●4月5万5759店、●3月5万5739店、●2月5万5852店、●1月5万5787店。2022年●12月5万5838店、●11月5万5825店、●10月5万5830店、●9月5万5872店、●8月5万5926店、●7月5万5914店、●6月5万5887店、〇5月5万5904店、〇4月5万5922店、〇3月5万5912店、〇2月5万5931店、〇1月5万5956店、●は前年比減、〇は増)。

また、店舗数の前月比では4月は3月を上回り、2カ月ぶりにプラスとなった。また、4月は4カ月続けて5万5700店を上回った。

4月の来店客数は同0.5%増の12億8799万人と2カ月続けてプラスだった。平均客単価は同1.5%増の728.5円と5カ月続けて前年を上回っている。

コンビニ業界の上位4社の4月の売上高(日商、既存店ベース、店舗数は国内)は1位のセブン-イレブン・ジャパンが前年同月比1.0%増(店舗数は2万1549店)、2位のファミリーマートが同4.7%増(同1万5362店)、3位のローソン(ローソン、ナチュラルローソン)が同4.3%増(同1万4662店)、4位のミニストップが同3.1%増(同1845店)。