【銀座新聞ニュース=2025年7月16日】国内時計業界第3位のセイコーホールディングス(中央区銀座1-26-1)グループの百貨店、和光(中央区銀座4-5-11、03-3562-2111)は7月17日から27日まで6階セイコーハウスホールで佐藤亮さんと荒川文彦さんによる「二人展ー色絵と漆の間に遊ぶ」を開く。

和光で7月17日から27日まで開かれる佐藤亮さんと荒川文彦さんの2人展「色絵と漆の間(あわい)に遊ぶ」に出品される2人の作品。左側が佐藤亮さんの陶筥「風花」と「色吹雪」、右が荒川文彦さんの四方箱「光芒」。
陶芸家の佐藤亮(りょう)さんは手捻りと轆轤(ろくろ)を使った温かな造形と、独自の九谷五彩の色調で心象を景色として表現する色絵磁器を制作している。漆芸家の荒川文彦(ふみひこ)さんは、漆本来の艶を活かした滑らかな質感にこだわりながら、金属線を用いた加飾や、多様な漆の塗り方で掛け分けたモダンな作風を特徴としている。
工芸の盛んな石川県という同じ風土から生まれた2人の作品は「素材は異なるものの、追い求める表現が互いに引き寄せられるように近いものがあり」、今回は「造形やシャープな線引き、色合いなど共通の表現の中に、色絵磁器と漆の間(あわい)を楽しみながら制作に取り組んだ軌跡が覗(うかが)える」としている。
佐藤亮さんは1946年新潟県新潟市生まれ、1970年に早稲田大学を卒業、1967年に陶芸を志し、1976年に瀬戸・九谷で学び、1977年に漆芸家の寺井直次(なおじ、1912-1998)に師事し、1979年に石川県加賀市で独立、1980年に日本伝統工芸展で初入選、1981年に東京で初個展、1984年に日本工芸会正会員、1985年に伝統九谷焼工芸展で優秀賞(以後、技術賞など5回受賞、2012年に大賞)、石川県立美術館が買い上げ(以後3回買い上げ)。
1990年から2006年まで和光で隔年で個展、1997年に「国際色絵磁器コンペティション97九谷」で銀賞、2005年に石川の伝統工芸展で石川県知事賞、2008年に伝統工芸陶芸部会展で日本工芸会賞、2011年から2014年まで和光で個展、現在、日本工芸会正会員、石川県指定無形文化財保持団体九谷焼技術保存会会員。
荒川文彦さんは1961年石川県加賀市山中温泉生まれ、1980年に漆芸家・石川省三さんに師事し、1989年に「荒川漆工房」(石川県加賀市山中温泉東町、0761-78-0638)にて漆工を始め、1994年に日本伝統漆芸展で初入選(以後連続入選、2002年、2008年に東京都教育委員会賞、2007年に文化庁長官賞、2010年、2020年にMOA美術館賞、2024年に朝日新聞社賞)、1995年に通産大臣認定の「伝統工芸士」に認定される。
1995年に石川の伝統工芸展で初入選(以降連続入選、1999年、2005年に奨励賞)、第43回日本伝統工芸展で初入選(1998年、1999年に入選、2005年に文部科学大臣賞、文化庁買い上げ)、1996年に「テーブルウェア・フェスティバル」オリジナルデザイン部門で最優秀賞、1998年に「第5回淡交ビエンナーレ」で入選、1999年に日本工芸会正会員、2008年に金沢城・兼六園大茶会工芸作品公募展で石川県茶道協会会長賞(2009年に石川県知事賞)、2015年と2022年に東京藝術大学にて講師、2019年に現代美術展一般の部で最高賞、現在、日本工芸会正会員、金沢美術工芸大学非常勤講師、石川県挽物轆轤技術研修所非常勤講師。
19日14時から佐藤亮さんと荒川文彦さんによるギャラリートークを開く。
開場時間は11時から19時(最終日は17時)まで。入場は無料。期間中は休みなし。