シャンテ「ゲット・アウト」で町山智浩トークショー

【銀座新聞ニュース=2017年10月25日】阪急阪神東宝グループで、映画の制作配給、演劇の興行などの大手、東宝(千代田区有楽町1-2-2、東宝日比谷ビル)傘下の映画の輸入、配給会社の東宝東和(千代田区一番町18、川喜多メモリアルビル、03-3556-0333)は10月29日にTOHOシネマズシャンテ(千代田区有楽町1-2-2、050-6868-500)で公開されている「ゲット・アウト」の上映終了後に町山智浩さんによるトークショーを開く。

10月27日から一般公開される「ゲット・アウト」((C)2017 UNIVERSAL STUDIOS All Rights Reserved)。

29日16時30分の回上映終了後に、アメリカ在住の映画評論家、町山智浩(まちやま・ともひろ)さんが舞台に登場してトークショーを開く。

「ゲット・アウト」はホラー作品を手がけるジェイソン・ブラム(Jason Blum)さんらが制作し、アメリカのお笑いコンビ「キー&ピール」のアフリカ系のジョーダン・ピール(Jordan Peele)さんが初めて監督を手掛けたホラー映画だ。

脚本もジョーダン・ピールさんが担当し、主演のアフリカ系の写真家「クリス」役はダニエル・カルーヤ(Daniel Kaluuya)さん、その恋人の「ローズ」役はアリソン・ウィリアムズ(Allison Williams)さんが演じている。

物語はアフリカ系アメリカ人の写真家クリスが、白人の彼女ローズの実家へ招待される。過剰なまでの歓迎を受けたクリスは、ローズの実家に黒人の使用人がいることに妙な違和感を覚える。その翌日、亡くなったローズの祖父を讃えるパーティに出席したクリスは、参加者がなぜか白人ばかりで気が滅入いる。

そんな中、黒人の若者を発見したクリスは思わず彼にカメラを向ける。しかし、フラッシュがたかれたのと同時に若者は鼻から血を流し、態度を急変させて「出て行け!」とクリスに襲いかかる。

ウイキペディアによると、町山智浩さんは1962年東京都生まれ、早稲田大学法学部を卒業、在学中は「漫画研究会」に在籍し、学生時代からアルバイトで出入りしていた編集プロダクション「スタジオ・ハード」でケイブンシャの大百科シリーズなどのアニメ書籍を執筆し、JICC出版局(現宝島社)にて学生バイト兼編集デスクとして任された別冊宝島「ゴジラ宣言」が評価され、そのまま1985年に入社した。

パンク雑誌だった頃の「宝島」本誌編集部に所属し、1989年に「別冊宝島」に異動、12月に「おたくの本」を企画編集し、同書がベストセラーになり、同年7月に宮崎勤(みやざき・つとむ、1962-2008)事件(1988年から1989年の東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件)が起きていたことなどが相まって「おたく」という言葉が認知された。

1995年に宝島社の子会社・洋泉社に出向、「トンデモ本の世界」を企画し、「と学会」を売り出し、「映画秘宝」シリーズを創刊した。1996年に第3回みうらじゅん賞を受賞している。1996年に「映画秘宝・底抜け超大作」に載った原稿の事実関係の間違いを、映画雑誌「キネマ旬報」の副編集長に批判され、キネ旬編集部に乗り込み、ひげそりクリームで作ったパイを副編集長にぶつけ、キネマ旬報側が洋泉社に抗議文を送り、町山智浩さんが謝罪するとともに退職し、アメリカの大学院で勉強し直すということで妻とともに渡米した。

アメリカで映画学校に通い、現地の大学院を修了後に就職した妻の仕事の関係でカリフォルニア州モントレー、コロラド州ボルダーなどに移り住んだ後、1997年よりカリフォルニア州サンフランシスコに在住し、その後、アメリカ映画の動向やアメリカの人気テレビ番組、B級文化、政治状況などを「映画秘宝」や「TVブロス」をはじめ、週刊誌や日本の新聞、雑誌、ラジオ、テレビなどで紹介している。

2005年に日本で配給会社がつかなかった映画「ホテル・ルワンダ」の日本公開に際して、ラジオや雑誌で訴え、有志が署名運動を起こし、2006年1月に日本で公開された。2008年にも「ホット・ファズ-俺たちスーパーポリスメン!」が公開された。TBSラジオ番組「ストリーム」や「小島慶子 キラキラ」、「たまむすび」でレギュラーコラムニストを務めている。

チケットは25日から劇場窓口で発売し、料金は一般1800円、大学生1500円、シニア1100円、3歳から高校生、障がい者1000円。