銀座ロフトで山形産「つや姫」と「雪若丸」イベント、奥田政行も

【銀座新聞ニュース=2017年10月25日】大手流通グループ、セブン&アイ・ホールディングス傘下の株式会社そごう・西武(千代田区二番町5-25、二番町センタービル)グループの生活雑貨店「ロフト」をチェーン展開する株式会社ロフト(千代田区二番町5-25、二番町センタービル、03-5210-6210)は10月28日から11月8日まで銀座ロフト(中央区銀座2-4-6、銀座ベルビア館、03-3562-6210)4階特設コーナーで「山形県つや姫新米フェア」を開く。

10月28日から11月8日まで銀座ロフトで開かれる「山形県つや姫新米フェア」で販売されるつや姫(左)と雪若丸。

山形県のブランド米「つや姫」と、2018年秋に本格的に発売する新ブランド米「雪若丸」の紹介イベントで、家電メーカーの「バルミューダ」(武蔵野市境南町5-1-21、0422-34-1701)社製の炊飯器で炊いた「つや姫」の試食会、「つや姫」の米粉を使ったパスタや玄米茶などを販売する。また、山形県出身のシェフ、奥田政行(おくだ・まさゆき)さんによるライブキッチンイベントも開く。

ウイキペディアによると、「つや姫」は1998年に山形県立農業試験場庄内支場(現・山形県農業総合研究センター水田農業試験場)で、東北164号と山形70号を交配して27粒を採種し、その後、世代促進を行った後代を選抜、育成し、2005年の雑種第9代に山形97号の地方番号を付与し、奨励品種決定調査などの各種試験に供試した。2008年に山形県で奨励品種に指定採用され、2009年度にロゴ・キャッチフレーズ及び米袋デザインが決定し、本格販売に向けて試験的な販売が行われた。また、アートディレクターの佐野研二郎(さの・けんじろう)さんをブランドデザイナーに起用した。

2010年度に同年産の生産者2573人(2014年度は4584人、6692ヘクタール)が認定され、良食味、高品質米を確保するため、食味の指標である玄米粗タンパク質含有率による出荷基準が設定された(2014年産の出荷基準:水分15%換算で6.4%以下)。名称は全国から応募のあった3万4206点の中から、7点に絞り、県民投票が実施され、1位の「山形97号」、2位の「出羽穂の香」、3位の「つや姫」の中から「山形97号ブランド化戦略実施本部」が、商品特性が伝わりやすいことや首都圏など在住の女性からの評価が高いことなどから、2009年2月23日に「つや姫」に決定した(2009年8月21日付けで商標登録)。

「つや姫」は出穂期、成熟期とも「コシヒカリ」と比べると、ほぼ同じで山形県では晩生に属し、稈長(かんちょう、稲の背丈)はコシヒカリより短く、耐倒伏性はコシヒカリよりもやや強いが、単位収穫量はコシヒカリよりやや少ない。

玄米千粒重はコシヒカリと同じ22グラム程度で、収穫時期はコシヒカリと同じ。玄米に光沢があり、白未熟粒の発生が少なく高品質であり、炊飯米の外観と味が優れ、コシヒカリ以上の極良食味とされている。

財団法人「日本穀物検定協会」の食味官能試験において、外観については「つやがある」や「粒がそろっている」など、味については「甘みがある」や「うまみがある」などの評価が得られている。慶応義塾大学先端生命科学研究所の分析によると、アミノ酸であるグルタミン酸とアスパラギン酸がコシヒカリより多く含まれているとしている。

「雪若丸」は山形県が2018年秋に本格販売する水稲新品種「山形112号」の新名称で、「つや姫」に対する弟という位置づけで、2003年に山形県農業総合研究センター水田農業試験場・水稲部(鶴岡市)で、「山形80号」と「山形90号」の人工交配を行ない、「山形112号」とし、その後代から育成をはじめ、しっかりとした粒感が特徴で、2017年2月16日に名前を決定し、秋に200トン(30ヘクタール)をテスト販売し、2018年秋に1万トン(1700ヘクタール)を発売する。

「雪若丸」は山形産のブランド米「はえぬき」と比べ、高温耐性に優れ、外観品質がよく、大粒が特徴とされている。また、炊飯増加率も「はえぬき」を上回っている。

「バルミューダ」は元シンガソングライターの寺尾玄(てらお・げん)さんが2003年に創業した家電のベンチャー企業で、デスクライトや扇風機、加湿器、ヒーター、ノートパソコン用冷却台、空気清浄機などを開発販売しており、2012年に韓国に進出、2013年にドイツ、2014年に中国、2017年に台湾に進出している。

28日12時から奥田政行さんが「つや姫」を使った「レンズ豆のスープリゾット」を実演する。また、山形県産ブランド米をアピールする「つや姫レディ」も登場して試食会を開く。

奥田政行さんは1969年山形県鶴岡市生まれ、鶴商学園高校(現鶴岡東高校)を卒業して上京し、イタリア料理、フランス料理、フランス菓子、イタリアンジェラートなどを修業し、帰郷後に2店で料理長を経て、2000年に山形県鶴岡市に「地場イタリアン」を掲げる店「アル・ケッチァーノ」を開店、2003年から3年間、酒田調理師専門学校の講師を勤め、2004年に山形県庄内支庁より「食の都庄内」親善大使に就任した。

2008年に「庄内浜文化伝道師マイスター」に任命され、2009年に銀座の「ヤマガタ・サンダンデロ」を開店し、鶴岡市農業発展奨励賞を受賞し、2010年に「フード・アクション・ニッポン(FOOD ACTION NIPPON)アワード2009」にて「コミュニケーション・啓発部門」優秀賞、第1回「辻静雄(つじ・しずお)食文化賞」、農林水産省より第1回料理マスターズ ブロンズ賞、2012年に山形新聞3P賞平和賞を受賞した。

28日13時から17時、29日12時から17時まで「つや姫レディ」による試食会を開く。バルミューダ社製の蒸気の力で炊く炊飯器「バルミューダ ザ・ゴハン(BALMUDA The Gohan)」で炊いた「つや姫」を、つや姫レディが紹介し、会場の来場者に試食してもらう。

「つや姫レディ」は2010年度から毎年3人ずつ選ばれており、2017年度が8代目が就任している。

販売価格は「つや姫」(無洗米、精米)が300グラム314円から。「雪若丸」(精米)が1100円(2キロ)、炊飯器「バルミューダ ザ・ゴハン」は4万4820円。

営業時間は11時から21時。