ホットペッパー調べ11月外食9.2%増、全指標が初のプラス

【銀座新聞ニュース=2017年12月27日】大手情報会社のリクルートグループの旅行、レジャー、飲食などの情報サービス会社、リクルートライフスタイル(千代田区丸の内1-9-2、03-6835-1000)の「食」に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は12月26日に11月の「外食市場調査」を発表した。

吉野家が12月14日から復活した「豚スタミナ丼」。「豚丼」ににんにくを利かせた特製タレで和えた商品で、5月まで期間限定で販売していた。

それによると、11月の首都圏・関西圏・東海圏(東名阪)の3圏域の外食市場規模は前年同月比9.2%増の3350億円と6カ月続けて前年実績を上回った。首都圏が131億円のプラス(9.2%増、6カ月連続増)、関西圏が128億円のプラス(15.8%増、2カ月ぶり増)、東海圏が24億円のプラス(6.6%増、6カ月連続増)と3圏域ともプラスだった。

また、11月の外食単価は前年比69円プラスの2531円と6カ月連続で増え、外食頻度(外食回数)が4.15回と前年比0.17回プラスで2カ月ぶりに増え、外食実施率も同1.4ポイントプラスの77.1%で2カ月ぶりに上回った。

全圏域・全指標が前年を上回ったのは、前年比の算出がある2013年10月度以降では初めてとしている。

主要16業種(調査は25分類)を対象とした外食市場規模は「居酒屋」が45億円増の745億円、「和食料理店」が30億円増の497億円、「焼肉、ステーキ、ハンバーグ等の専業店」が21億円増の302億円、「中華料理店」が12億円増の191億円など12業種がプラスだった。

これに対して、「アジアン料理店」が5億円減の47億円、「お好み焼き、鉄板焼き等の専業店」が3億円減の47億円、「スナック、ナイトクラブ、キャバレー」が7億円減の39億円など4業態がマイナスだった。

外食単価は「すき焼き、しゃぶしゃぶ、鍋、おでん等の専業店」が429円増の3886円、「カラオケボックス」が623円増の3278円、「レストラン、食堂、ダイニング、洋食店」が144円増の2184円など11業態がプラスだった。

調査は首都圏、関西圏、東海圏の各圏域中心部からの鉄道距離が、おおむね首都圏90分圏、関西圏80分圏、東海圏60分圏の市区町村に住む20歳から69歳までの男女1万人を対象にインターネットによって実施した。

実施時期は事前調査が10月20日から30日まで41万22人を対象に行い、回収数が4万3768人、本調査は12月1日から8日まで1万3268人を対象に実施し、有効回答数が1万20人、回収率は75.5%だった。本調査での「外食」とは、夕方以降の時間帯で店で食事した場合を対象とし、1日2回までの外食を含んでいる。