ホットペッパー調べ8月外食7%増、2カ月ぶり、単価が過去最高

【銀座新聞ニュース=2018年9月29日】大手情報会社のリクルートグループの旅行、レジャー、飲食などの情報サービス会社、リクルートライフスタイル(千代田区丸の内1-9-2、03-6835-1000)の「食」に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は9月28日に8月の「外食市場調査」を発表した。

DDグループの「ザ・バグース プレイス(THE BAGUS PLACE)」(中央区銀座2-4-6、銀座Velvia館地下1階、03-5524-3991)で10月31日まで提供中のランチビュッフェ「秋の行楽 和フェア」。平日11時30分から16時まで税別1000円(土・日曜日、祝日1250円)で時間無制限で「松茸と山菜の炊き込みご飯」など20品以上とソフトドリンクが飲み放題となっている。

8月の首都圏・関西圏・東海圏(東名阪)の3圏域の外食市場規模は前年同月比6.9%増の3502億円と2カ月ぶりに前年実績を上回った。首都圏が220億円のプラス(11.5%増、3カ月続けて増)で、関西圏が17億円のマイナス(1.8%減、2カ月続けて減)、東海圏が25億円のプラス(6.0%増、2カ月ぶり増)と関西圏のみ前年を下回った。

8月の3圏域の外食単価は前年比55円プラスの2509円と3カ月続けて増加し、外食頻度(外食回数)も4.32回で同0.10回増え、外食実施率は同1.5ポイントアップの78.0%と2カ月ぶりに前年を上回り、3指標ともプラスとなるのは2カ月ぶり。また、外食単価は2012年10月の調査開始以来、8月としては過去最高を記録した。

ホットペッパーグルメ外食総研では、「カレンダー上は祝日が土曜日に重なり、前年に比べると不利な面もあったが、8月前半の猛暑などで飲酒需要が喚起された」としている。

主要16業種(調査は25分類)を対象とした外食市場規模は「居酒屋」が53億円増の773億円、「和食料理店」が39億円増の521億円、「焼肉、ステーキ、ハンバーグ等の専業店」が14億円増の365億円など15業種がプラスだった。これに対して、「牛丼、カレー等の1品もの専売業態」が3億円減の39億円と唯一マイナスだった。

外食単価はもっとも高い「スナック、ナイトクラブ、キャバレー」が843円増の8769円、「フレンチ、イタリアン料理店」が167円増の4056円、「和食料理店」が173円増の3720円など11業種が前年を上回った。これに対して「すき焼き、しゃぶしゃぶ、鍋、おでん等の専業店」が182円減の3492円など5業種が前年を下回った。

調査は首都圏、関西圏、東海圏の各圏域中心部からの鉄道距離が、おおむね首都圏90分圏、関西圏80分圏、東海圏60分圏の市区町村に住む20歳から69歳までの男女1万人を対象にインターネットによって実施した。

実施時期は事前調査が7月23日から8月1日まで36万1780人を対象に行い、回収数が3万6242人、本調査は8月31日から9月11日まで1万2206人を対象に実施し、有効回答数が9849人、回収率は81.2%だった。本調査での「外食」とは、夕方以降の時間帯で店で食事した場合を対象とし、1日2回までの外食を含んでいる。