サニーヘルス、抹茶のカテキンとカフェインがダイエット、美肌に

【銀座新聞ニュース=2019年5月31日】健康食品、美容商品、化粧品などの販売会社、サニーヘルス(中央区八重洲2-1-6、八重洲kビル、03-6701-3000)はこのほど、レポート「日本発のスーパーフード『抹茶』のダイエット&美容効果」を発表した。

抹茶に含まれている、美肌に有効な「ビタミンC」は一般に水に溶けやすく、熱に弱いとされているが、抹茶のビタミンCは熱に強く、80度でも壊れない。

今や、日本の抹茶が世界でも注目を集めている。抹茶は海外でも「Matcha(マッチャ)」の名で知られ、「抹茶カフェ」が次々とオープンしているという。そのまま抹茶として飲まれるほか、抹茶ラテ、抹茶スムージー、抹茶が生地に混ぜ込まれたパンケーキやスコーン、抹茶味のお菓子などとして親しまれている。

なぜ、ここまで抹茶が浸透したのか。その理由のひとつに、抹茶がスーパーフードとして認知されていることが挙げられるという。スーパーフードといえば、チアシード、アサイー、キヌアなど日本人にはあまり馴染みのなかったものが多いが、日本発の抹茶もヘルシーなスーパーフードとして扱われている。

茶葉にお湯を注いで飲む緑茶と違い、茶葉を粉にした抹茶は栄養を余すことなくまるごと取り入れることができる。緑茶では水に溶けやすい成分しか摂取することができないため、有効成分の多くは茶葉に残ったままになる。

それでは、抹茶にはどのような効果が期待できるのだろうか。まずは「ダイエット効果」という。抹茶に含まれている成分でダイエット効果が期待できるのは「カテキン」と「カフェイン」だ。

抹茶と粉末緑茶では生育方法が異なるため、栄養成分にも違いがあり、抹茶には旨み成分の「テアニン」がたくさん含まれ、粉末緑茶にはダイエット効果で注目されている「カテキン」が多く含まれている。

「カテキン」はポリフェノールの一種で、糖質や脂肪の吸収を抑える働きがあることが知られている。「カフェイン」には、「リパーゼ」という脂肪の分解を促進する酵素の働きを活性化させる要素がある。その働きにより体内の脂肪が分解され、エネルギーとして消費されるし、利尿作用もあり、むくみの解消にも有効としている。

また、「美肌」にも期待できる。美肌に有効な成分は「ビタミンC」で、ビタミンCは水に溶けやすく、熱に弱いという特性があるが、抹茶のビタミンCは熱に強く、80度でも壊れないという。シミやそばかすの原因になるメラニン色素の生成を抑え、美白効果が期待できる。コラーゲンの生成にもビタミンCが必要となる。

抹茶には「β-カロテン(体内で必要量がビタミンAに変換)」も含まれている。ビタミンAは肌の潤いや弾力を保つ作用や、粘膜を健康に保つために重要な栄養素で、βカロテン、ビタミンC、カテキンには抗酸化作用があるので、美肌の相乗効果が期待できるとしている。

「エイジングケア」効果も期待される。体内の活性酸素を除去し、老化を防止するのに必要なのが抗酸化作用を持つ成分で、抹茶には、カテキン、βカロテン、ビタミンCなど複数の強力な抗酸化物質が含まれている。抗酸化作用によって、紫外線やストレスなどによる細胞へのダメージを修復し、肌をはじめ全身の細胞の錆びつきを防ぎ、体を若々しく保つことができる。

「デトックス効果」も期待できる。茶葉をまるごと粉末にした抹茶には、食物繊維もたくさん含まれている。抹茶1杯でおよそさつまいも35グラム分ともいわれる含有量で、腸内環境を整え、デトックス効果、便秘解消にもつながる。

「生活習慣病のケア」の面も期待される。緑茶特有の成分であるカテキンは、特定保健用食品にも利用されている成分で、生活習慣病の予防に有効という研究もある。血中脂質である悪玉コレステロールや中性脂肪を減少させる作用があるほか、血圧や血糖値の上昇を抑える作用があり、高脂血症、糖尿病、動脈硬化、肥満症、高血圧などの生活習慣病のケアに役立つという。

「リラックス効果」としては、抹茶に含まれているうまみ成分「テアニン」にリラックス作用があり、ストレス緩和や睡眠の質を改善する効果なども期待できるといわれている。

「消臭・抗菌」作用の点でも、カテキンの持つ殺菌作用がよく知られている。サルモネラ菌、腸炎ビブリオ菌など、食中毒の原因となるほとんどの菌を殺菌する力があり、感染力の強い病原性大腸菌「Oー157」に対しても殺菌効果があることが実験で分かっている。食後に緑茶を飲むことによって、口臭予防にも効果がある。緑茶にはフッ素も含まれていて、虫歯予防にも効果的とされている。

抹茶の代わりに粉末緑茶も活用したい。抹茶=茶道というイメージが強く、日本でも日常的に抹茶を立てて飲む人はそう多くない。普段飲むのは、茶葉にお湯を注いで淹れる緑茶という場合がほとんどで、抹茶を自宅で飲むのは少しハードルが高いし、価格も安くはない。しかし、粉末緑茶なら抹茶と同様に余すことなく栄養素を摂ることができる。

抹茶も粉末緑茶もどちらも粉末状ではあるが、お湯で簡単に溶かすことができるのは粉末緑茶だし、手軽さ、取り入れやすさは粉末緑茶のほうが優れている。また、抹茶と粉末緑茶では生育方法が異なるため、栄養成分には違いがある。

抹茶には旨み成分のテアニンがたくさん含まれ、粉末緑茶にはダイエット効果で注目の成分であるカテキンが多く含まれている。カフェイン量も異なり、抹茶はコーヒーと同等量だが、カフェインが苦手な人には粉末緑茶のほうが体に優しいといえる。

粉末緑茶はお湯に溶かしてそのまま緑茶として飲むほか、多くの料理やお菓子に加えることができる。例えば、パンケーキやクッキーなどの生地に混ぜ込む、スムージーやカルピスなどの飲み物に入れる、牛乳に入れて抹茶オレ風にして飲む。

あるいはヨーグルトに混ぜる、オイルソースのパスタにかけてお茶のジェノベーゼ風として食べる、トーストにバターと粉末緑茶をひと振りする、塩と合わせて緑茶塩にする、など粉末緑茶の活用方法はアイデア次第でたくさんある。茶葉の栄養素を無駄なく取り込むことができるので、ぜひ試してほしいとしている。

抹茶よりも少ないとはいえ、粉末緑茶にもカフェインは含まれており、有効成分の摂取量が多ければ多いほどよいというわけではないので、お茶として飲むのであれば1日3杯から4杯程度を目安にしてほしいとしている。

ウイキペディアによると、「抹茶」は緑茶の一種で、てん茶を粉末にしたもの、またそれに湯を加えかく拌した飲料だ。日本茶業中央会では「覆い下で栽培された生葉を揉まないで乾燥したてん茶を茶臼で挽いて微粉状に製造したもの」と定義している。ただし、「『茶臼で挽いて』という表現は粉砕の代表例を示したもので、他の方法で微粉末にしても「抹茶」といえる」としている。

粉末茶の中には定義に関係なく「加工用抹茶」や「工業用抹茶」、あるいは「食品用抹茶」という名称で流通しているものがあり、てん茶の生産量と抹茶の流通量を比較すると、世間で流通している抹茶の3分の2は本来の意味の抹茶ではないとみられている。

黒味を帯びた濃緑色の「濃茶(こいちゃ)」と鮮やかな青緑色の「薄茶(うすちゃ)」があり、茶道では、濃茶は茶杓(ちゃしゃく)に山3杯を1人分として、たっぷりの抹茶に少量の湯を注ぎ、茶せん(ちゃせん)で練ったものを供する。

薄茶は茶杓1杯半を1人分として、柄杓半杯の湯を入れ茶せんでかく拌する。茶道では茶を「点(た)てる」(点茶=てんちゃ)というが、濃茶は特に「練る」と表現する。現在の茶道では、濃茶を「主」、薄茶を「副(そえ)」や「略式」と捉えている。

茶せんでかく拌する際に、流派によって点てかたが異なる。三千家では、たっぷりと泡を立てるのが裏千家、うっすらと泡立てるのが表千家、もっとも泡が少ないのが武者小路千家といわれている。

現在では一般的な飲料としては煎茶(緑茶飲料を含む)の方が需要が多いものの、地域によっては農作業の間の休憩などに抹茶を飲用する習慣が残されている。