【銀座新聞ニュース=2012年3月30日】丸善・日本橋店(中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は4月4日から4月17日まで3階ギャラリー隣で野村朋香さんによる「作陶展」を開催する。
丸善・日本橋店では3階ギャラリーとなりのスペースを「桃・栗・柿 画廊」と名づけて、ジャンルを問わず若手作家の作品を展示し、芸術家の卵たちを支援する場としている。
今回は人間国宝、島岡達三(しまおか・たつぞう、1919-2007)の弟子で、2010年に日本民芸館展に入選した陶芸家の野村朋香(のむら・ともか)さんが「日々の暮らしの中に楽しさを」という思いで取り組んで、伝統的な柿ゆうや薪ストーブの灰を使ったゆう薬に、今回は新色の「黒」を加えて制作した器や花器、マグカップなどを展示販売する。
野村朋香さんは日本の六古窯(ろっこよう)とされる愛知県瀬戸市(瀬戸焼)で絵付けを、六古窯以外の栃木県益子町(益子焼)で島岡達三に民芸「用の美」としての器作りを学び、呉須(ごす、染付けの彩料)や鉄絵(てつえ、鉄分を含む顔料を用い、筆で文様を描く技法)を駆使して器を制作している。
野村朋香さんは1975年東京都生まれ、1998年に日本大学芸術学部美術学科を卒業、2001年に愛知県立窯業高等学校技術専門学校を卒業、2002年に金津創作の森第2回酒の器展で入選、2003年から益子焼の陶芸家で、「民芸陶器」の人間国宝、島岡達三(しまおか・たつぞう、1919-2007)に学び、2008年に茨城県鹿島市に窯を構えて独立し、2010年に日本民芸館展に入選している。
開場時間は9時30分から20時30分(最終日は17時)まで。入場は無料。