【銀座新聞ニュース=2025年3月17日】大手コーヒーチェーンのタリーズコーヒージャパン(新宿区箪笥町22、03-3268-8320)は3月19日からハワイコナ100%のコーヒー「ハワイコナ100%アリアナ農園」を発売する。すでに予約を受け付けている。
コナコーヒーは、ハワイ島西部のコナ地区のみで栽培されるアラビカ種のコーヒーで、ハワイ島の特産物であり、生産量がひじょうに少なく、世界のコーヒー生産量の1%にも満たない。その中でもコナコーヒー100%は希少価値が高いとしている。
「アリアナ農園」は、良質なコーヒーを生み出すために、苗作りから栽培、加工までを一貫して行っており、「ハワイコナ100%アリアナ農園」は花のような香り、明るい生き生きとした上品な酸味が特徴という。オレンジを思わせるジューシーな甘みとフレーバーが感じられるとしている。タリーズコーヒーでは2012年よりアリアナ農園産のハワイコナ100%コーヒーを販売している。
ウイキペディアによると、「コナコーヒー (Kona coffee)」は、アメリカ・ハワイ州のハワイ島西岸のコナコーストで主に栽培されているコーヒーの総称で、ブルーマウンテン、キリマンジャロと並び、世界3大コーヒーの一つとされている。
アメリカでは、ハワイ州がコーヒーを商業ベースで生産している唯一の州であり、ホワイトハウスでもコナコーヒーが使われることがある。日本企業ではUCCやドトールコーヒーがコナコーストで観光農園を経営している。
コナコーヒーは嫌味のないすっきりとした酸味を持つ。ブレンドに用いると良質な酸味が与えられると言われる。ブルーマウンテンに次ぐ高価な豆で、偽物も多い。高価な理由は、希少価値というよりも、コーヒー豆の原産国のうち、数少ない先進国産のため、人件費・土地代などの費用が高いためと言われている。高価なため、基本的にはブレンドされているので、配合比率を確認することが推奨される。ハワイではこのほかに、カウアイ島やマウイ島でもコーヒーが作られている。
ハワイ州の法律ではコナで収穫されたコーヒー豆が製品内容量に対し10%以上のものを「コナ・ブレンド」と明記できる。比較的安価なコナコーヒーは残りの90%が違う品種の入ったコナブレンドといえる。
アメリカ・タリーズコーヒー(ワシントン州シアトル)は1992年に設立され、一時はシアトル3大カフェチェーンに数えられていたが、2013年に倒産し、売却され、2018年に店舗を閉鎖した。
日本では1997年1月に創業し、1998年5月に設立され、日本国内では、タリーズコーヒージャパンが2005年から商標権(Tully’s)を保有しているため、現在も店舗営業を継続している。
ただし、タリーズジャパンは2002年に「フードエックス・グローブ株式会社」に商号変更し、会社分割により「タリーズコーヒージャパン株式会社(2代目)」を子会社として新設、2004年に「フードエックス・グローブ」をMBOにより非上場化、2008年に「タリーズコーヒージャパン」と合併し、商号を「タリーズコーヒージャパン」にした。
タリーズはコーヒーの味覚にこだわりが強い25歳以上の客層を想定し、内装はクレマと称するエスプレッソ表面の泡のような色に壁面を統一して、カントリー風の椅子を組み合わせるなどの工夫をしている。
使用するコーヒー豆は高品質のアラビカ種のみで、一杯ずつ手動マシンを使用した「スペシャルティ」にこだわり、アイスクリーム、食事メニュー、期間限定メニューなどの豊富さを特徴とする。社会貢献のため2003年から絵本作品を毎年募集し、優秀な作品を本にして店舗内で販売している。
店舗数は2025年現在、全国47都道府県に799店舗ある。また、病院内店舗や、自動車ショールーム、旅行会社、証券会社など異業種店舗に「シナジー店舗」と称する共同店舗のほか、企業内など特別な環境にも積極的に出店し、航空会社のスターフライヤーと提携して機内サービスのコーヒーを提供している。
価格は130グラムで税込6900円。すでに予約を受け付けている。
また、タリーズコーヒーでは3月19日から「コーヒースクール シーズナルビーンズコース ハワイコナ」を開く。コーヒーのテイスティングやスイーツペアリングを楽しみながら、講師がハワイコナコーヒーを紹介する。
時間は約60分で、価格は「ハワイコナ100%アリアナ農園」のお土産付で7100円。中央区の近隣では、21日18時からソニーシティ内店(港区港南1-7-1、03-5781-2260)で開かれる。定員は4人。事前予約制。