銀座・和光で池田晃将、新里明士ら工芸展、岩井美恵子とトークも

【銀座新聞ニュース=2026年3月18日】国内時計業界第3位のセイコーホールディングス(中央区銀座1-26-1)グループの百貨店、和光(中央区銀座4-5-11、03-3562-2111)は3月19日から29日まで6階セイコーハウスホールで「工芸の表現四人展」を開く。

和光で3月19日から29日まで開かれる「工芸の表現四人展」に出品される池田晃将さんの「蜃光(しんこう)電脳小器」。

漆芸、金工、陶芸の分野で独自のスタイルを確立し、国内外で高い評価を得ている作家4人による展覧会を開く。今回は、漆黒の世界に繊細な螺鈿(らでん)、蒔絵(まきえ)を浮かび上がらせ、掌中に収まる電脳空間を創造する漆芸の池田晃将(てるまさ)さん、象嵌(ぞうがん)や透かし彫りなど高度な技法を駆使し、茶道具を軸に斬新なオブジェを制作している金工の長谷川清吉さん。

「光」をテーマに、器胎にほどこした透明感あふれる点描の文様で洗練された美を追求する陶芸の新里明士(にいさと・あきお)さん、九谷伝統の赤絵細描を継承し、古典と現代感覚を融合させた細密描写の世界を築く陶芸の見附正康(みつけ・まさやす)さんの4人の作家が作品を展示する。。

池田晃将さんは1987年千葉県生まれ、2014年に金沢美術工芸大学工芸科漆・木工コースを卒業、2015年に次世代工芸展で大賞、2016年に同大学大学院修士課程を修了、修了制作が漆工奨学賞、2019年に金沢卯辰山工芸工房を修了、金沢市内に工房を構え、2023年に第1回EGKアワードでビームス賞、同年に清州工芸ビエンナーレ(韓国)に出展、2024年に第5回三井ゴールデン匠賞を受賞している。2018年と2022年に和光のグループ展に出品している。

長谷川清吉さんは1982年愛知県名古屋市生まれ、3代目長谷川一望斎春洸さん(1950年生まれ)の長男、2001年にロンドン・チェルシー美術大学彫刻科に入学、2003年に同大学を中退して、帰国、父親の下で鍛金、彫金を修業、2014年に個展を開き、2018年に興福寺中金堂落慶法要にて千宗屋(そうおく)さん(1975年生まれ)による献茶道具として皆具を制作、2022年に和光のグループ展に出品している。

新里明士さんは1977年千葉県生まれ、2001年に岐阜県多治見市陶磁器意匠研究所を修了、2005年にイタリア ファエンツァ国際陶芸展で新人賞、2008年に第3回パラミタ陶芸大賞展大賞、同年に国際陶磁器展美濃で審査員特別賞、2009年に第3回菊池ビエンナーレで奨励賞、2011年から2012年に文化庁新進芸術家海外派遣制度研修員としてアメリカ・ボストンに派遣され、制作し、2014年にMOA岡田茂吉賞で新人賞、2021年に「2020年度日本陶磁協会賞」を受賞、2024年に「工+藝KO+GEI2024」で秋元雄史賞を受賞している。現在、岐阜県土岐市にて制作している。

同じく出品される見附正康さんの「赤絵細描角香炉」。

見附正康さんは1975年石川県加賀市生まれ、1997年に石川県立九谷焼技術研修所を卒業、福島武山(ぶざん)さんに師事し、九谷に伝わる赤絵の技術を取得、2014年に第9回パラミタ陶芸大賞展で大賞、2016年に石川デザイン賞、2019年に第39回伝統文化ポーラ賞で奨励賞を受賞している。

22日14時から国立工芸館(石川県金沢市出羽町3-2、050-5541-8600)の工芸課長の岩井美恵子さんと作家4人によるトークイベントを開く。

岩井美恵子さんは成城大学大学院美学美術史専攻博士課程前期を修了、1999年から2008年まで岐阜県現代陶芸美術館、2009年から2020年までパナソニック汐留美術館に学芸員として勤務し、2021年より国立近代美術館工芸課主任研究員、2022年4月より国立工芸館工芸課長。

開場時間は11時から19時(最終日は17時)まで。入場は無料。期間中は休みなし。作品の購入については、19日、20日、21日の11時から19時(21日は14時)までセイコーハウスホールで受け付ける。各作家の作品は2点まで応募できるが、購入は1点のみ。メール、電話では申し込みはできない。21日16時から19時まで当選者に電話またはメールで知らせる。また、当選後のキャンセルはできない。希望者のなかった作品については、22日11時からセイコーハウスホールで販売する。抽選販売についての問い合わせは和光美術部まで。