コムズ銀座で農家直送の食材を使ったバー

【銀座新聞ニュース=2010年9月13日】「グランビスタ ホテル&リゾート」(中央区新川1-26-9、03-3297-8603)が運営する「ホテルコムズ銀座」(旧三井アーバンホテル銀座、中央区銀座8-6-15、03-3572-4131)は9月13日から地下1階のレストランバー「キャッツ&ドッグス」で農家直送の野菜などを提供する「銀座(GINZA)デリカテッセンバー」をはじめている。

ホテルコムズ銀座が従来から朝食で提供している契約農家から調達した有機野菜などを使った「丸ごと玉ねぎのロースト」や「野菜しゃぶしゃぶ」などのメニューをはじめ、夜に合わせて酒のサカナに適した惣菜風料理や魚料理、グラタンやパスタなど、野菜を使った料理30種類から40種類を揃えている。

これらの野菜は料理長の矢吹淳男(やぶき・あつお)さんが直接、農家に訪れて選んでおり、現在、契約しているのは大分県、福島県、高知県、千葉県などの県の30軒前後の農家で、おおよそひとつの野菜に対して、ひとつの農家から調達しており、2日に1回程度送ってもらっている。

主なメニューは惣菜風料理としては「名物ラーメンサラダ」や「肉じゃが」、「ラタトィユ」、「フライ各種(シャンピニオン、ズッキーニ、オニオンロースト)」などがある。

また、日替り料理としては「麻婆豆腐(まーぼーどうふ)」、「チキンディアブル風」などがあり、このほか、「トマトの冷製パスタ」や「なすグラタン」なども揃えている。

矢吹淳男さんは1959年福島県須賀川市生まれ、千代田区平河町の「ヴァンローゼ」でフランス料理のシェフで、吉田茂(よしだ・しげる、1878-1967)の首相時代の官邸料理人を務め、三島由紀夫(みしま・ゆきお、1925-1970)が自決する前日の最後の晩さんに選ばれた志度藤雄(しど・ふじお、1901-?)とともに働いた。

その後、東京ヒルトン(10月22日にザ・キャピタル東急ホテルとして再オープン)勤務を経て、志度藤雄とともに加藤汽船直営レストランに移り、1998年に「旧三井アーバンホテル銀座」調理長に就任した。

「銀座デリカテッセンバー」は1回に限り、直径26cmの皿に好きなだけ料理を取ることができる。

ディナーの営業時間は17時30分から21時30分(注文は20時30分)で、料金は1000円(税、サービス料込み)。