Hメトロポリタン丸の内で信州フェア、木祖村伝統工芸品も

【銀座新聞ニュース=2010年9月10日】JR東日本グループの日本ホテル(豊島区西池袋1-1-1)が運営する「ホテルメトロポリタン丸の内」(千代田区丸の内1-7-12、03-3211-2233)は9月16日から11月15日まで27階のフランス料理店「テンクウ」(03-3211-0141)で信州フェアを開催している。

信州フェアは信州黄金シャモ、信州サーモン、信州ビーツ、岩魚(いわな)、木島産の「はたけしめじ」、信州牛など料理長の岩崎均(いわさき・ひとし)さんが選んだ食材を使ったディナーコースで、信州の食材をフランス料理風に仕上げている。

信州黄金シャモは名古屋産のシャモを用いて長野県畜産試験場が開発したシャモで、一般のブロイラーの2倍から3倍の時間をかけて飼育し、色が黄金のため料理家の間から「信州黄金シャモ」と名づけられた。

信州サーモンは長野県水産試験場が10年の歳月をかけて、育てやすく、肉質のいいニジマスのメスとウイルス性の病気に強いブラウントラウトのオスを交配して開発した川魚で、2年から3年で2kg、65cmの大きさに成長し、銀色のカラダがサケを思わせるところから「信州サーモン」と名づけられた。

また、信州牛ロースにかけるソースは黒豆もろみを使っている。デザートも巨峰のコンポート(巨峰をシロップやワインで煮こんだ菓子)や野辺山高原ジャージー牛乳を用いたアイスクリームなどを盛り合わせている。

また、入り口には「ワインクーラー(さわら桶)」や、300年の伝統がある「お六ぐし(おろくぐし)」、「江戸びつ」、「縄文漆器」、「木曽漆器」など木祖村(きそむら)を中心とした信州の伝統工芸品を展示している。

木祖村の木材加工業18社でつくる「木祖産業工業組合」(長野県木曽郡木祖村大字藪原189-1、0264-36-2055)が考案した新ブランド「キソムラ(KISOMURA)木の匠」を2010年7月にはじめており、今回の展示品もこれらの「木の匠」でシリーズ化している製品を中心に展示販売している。

岩崎均さんは1986年に「ホテルメトロポリタン エドモント」に入社、ホテルのフランスレストラン「フォーグレイン」で現在、日本ホテル取締役でホテルメトロポリタンエドモント名誉総料理長の中村勝宏(なかむら・かつひろ)さんに師事し、2006年に「ホテルメトロポリタン丸の内」に異動し、「テンクウ」の料理長に就任した。

ディナータイムの営業時間は17時から22時で、料金は1万円と1万3000円(税、サービス料込み)。