丸善日本橋で関修一原画展、トムソーヤ等や版画も

【銀座新聞ニュース=2019年4月27日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・日本橋店(中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は5月1日から7日まで3階ギャラリーで「『関修一キャラクターデザイン・ワンダーランドシリーズ』刊行記念 関修一原画展-思い出のキャラクターたち」を開く。

丸善・日本橋店で5月1日から7日まで開かれる「『関修一キャラクターデザイン・ワンダーランドシリーズ』刊行記念 関修一原画展-思い出のキャラクターたち」に出品されるトムソーヤの冒険「ぜったい狙ってる」((C)NIPPON ANIMATION Co.,LTD.)。

キャラクターデザイナーの関修一(せき・しゅういち)さんが2009年、2010年、2012年、2013年、2014年、2015年、2017年、2018年に続いて開く10回目の個展で、5月に3冊同時に刊行される予定の「関修一キャラクターデザイン・ワンダーランド」シリーズ(東京書籍、予価税抜3000円)に収録された作品を含む最新原画約40点と版画を展示販売する。

ウイキペディアによると、「世界名作劇場」は一般には1969年の「ムーミン」以後の作品を指すが、「日本アニメーション」の公式では1975年1月の「フランダースの犬」以後としている。すべての作品はフジテレビ系で毎週日曜日19時30分より放送されている。ただし、「世界名作劇場」という名前がついたのは1979年放送の「赤毛のアン」以降であり、それまでは「カルピスこども劇場」や「カルピスファミリー劇場」という名前がついていた。

「赤毛のアン」以降は提供がカルピス1社だけでなくなったためシリーズ名を何度か変更している。オリジナル作品の「七つの海のティコ」を除けば、ほとんどの作品において、原作者がすでに故人であることが多く、放送期間中に原作者が存命だった作品では「南の虹のルーシー」と「アルプス物語 わたしのアンネット」、「大草原の小さな天使 ブッシュベイビー」、それに「こんにちは アン-ビフォア・グリーン・ゲーブルズ(Before Green Gables)」の4作のみ。

「小さなバイキングビッケ」は1972年にドイツのZDFと日本のズイヨー映像の共同で制作されたテレビアニメで、当初はZDFが人形劇アニメを企画したが、後に国際共同制作として瑞鷹にテレビアニメを依頼し、1972年から1974年にかけて1話23分の全78話と、85分の長編アニメが制作された。原作はスウェーデンの児童文学作家、ルーネル・ヨンソン (Runer Jonsson、1916-2006)の「小さなバイキング」だ。

ドイツでは1974年1月31日から8月8日までZDFでは26話が放送され、残りの52話は1975年3月5日から放送された。オーストリアでは1974年2月17日からORFにて放送され、日本では1974年4月3日から1975年9月24日にかけてフジテレビ系で放送された。2009年にはテレビアニメを元にした実写映画が制作されている。

主人公の名前はZDFのドイツ版や英語版などでは「ヴィッキー」となるが、日本版では原作和訳版を元にした「ビッケ」が用いられる。

「トム・ソーヤーの冒険」はフジテレビ系で1980年1月6日から12月28日で全49話が放送されたテレビアニメで、原作はアメリカの作家、マーク・トウェイン(Mark Twain、1835-1910)の同名小説(The Adventures of Tom Sawyer)だ。

関修一さんは1946年東京都大田区生まれ、1966年に日本デザインスクールグラフィックデザイン科に入学、在学中の1967年に「TCJ」(現エイケン)に入社、美術担当として背景などを描いていたが、1968年に「サスケ」の動画を担当、1969年に「カムイ外伝」でキャラクターデザインを手がけた。

「世界名作劇場」をはじめ、日本アニメの作品で多くのキャラクターデザインを担当し、1970年にエイケンを退社、「ブラックジャック」(2004年)や「ドラえもん」(2005年)などのテレビアニメの原画なども手がけ、現在、フリーとして活動している。
期間中、毎日、関修一さんが来場する。会場で作品、書籍を購入すると、関修一さんがサインする。

開場時間は9時30分から20時30分(最終日は17時)、入場は無料。1日9時から丸善・日本橋店1階さくら通り側入口で原画購入券(整理券)の抽選会を開く(1人1回)。会場では整理券の番号順に並び、購入できる。