サニーヘルス、カルシウム豊富なしらすで効率UP、柑橘類でクエン酸も

【銀座新聞ニュース=2019年4月28日】健康食品、美容商品、化粧品などの販売会社、サニーヘルス(中央区八重洲2-1-6、八重洲kビル、03-6701-3000)はこのほど、レポート「しらすのカルシウムでダイエット効率をアップ!」を発表した。

しらすはカルシウムの吸収を助けるビタミンDも豊富に含まれている一方で、約5グラム程度のひとつまみだと、6キロカロリーから10キロカロリーと低いため、ダイエット中でも安心して食べられる食品といえる。

ご飯のお供として、定番のしらすは1年中スーパーなどの売り場に並んでいるが、3月下旬から5月頃の春が旬で、地域によっては9月から10月頃の秋を旬とすることもある。「しらす」は魚の名前ではなく、さまざまな魚の稚魚(ちぎょ)の総称で、一般的にはしらすは「カタクチイワシ」の稚魚がほとんどという。

しらすを塩茹でしただけのものが「釜揚げしらす」、塩茹でしてから干したものは「しらす干し」、しらす干しよりもさらに乾燥させたものは「ちりめんじゃこ」と呼ばれる。

しらすにはカルシウムが豊富に含まれていることはよく知られている。カルシウムの働きは、骨、歯などを形成するだけでなく、ホルモン、神経伝達物質の分泌、血液凝固、筋肉の収縮、体内のイオンバランスを正常に保つ、神経の興奮を調整する、細胞増殖・分化・維持、血圧上昇の防止など、意外なほど多岐にわたる。

食事から摂取するカルシウムが不足すると、血中のカルシウム濃度を一定に保つために、骨や脂肪に貯蔵されたカルシウムが溶かし出されて利用される。これにより骨粗しょう症になるだけでなく、ダイエットにまで悪影響を及ぼしてしまう。

骨や脂肪から溶かし出されたカルシウムは血中に入るが、脂肪細胞では脂肪酸合成酵素が多く作られるようになり、中性脂肪が増える。このようにカルシウムは脂肪の代謝にも関わっており、体内に十分なカルシウムがあると脂肪の合成が抑えられ、分解が促進されることが分かっている。

また、カルシウムは自律神経のバランスを整え、神経の興奮を鎮めてリラックスさせる作用を持つことから、カルシウムが不足するとイライラしたり、精神が不安定になりやすくなったりするといわれている。しかし、健康状態のよい人であれば、血中カルシウム濃度は骨や脂肪に貯蔵されている分を使って一定に保たれるようになっているため、この説には否定的な意見も多い。

ただ、カルシウムが足りていなければ、栄養バランスを欠いた食事をしているということになり、その他の栄養素も不足している可能性がある。このため、イライラしやすくなるなど、間接的に精神にも影響を及ぼすこともありえる。

しらすには、カルシウムの吸収を助けるビタミンDも含まれているので、カルシウム補給を意識するならしらすはうってつけの食品といえる。体によい油の「オメガ3脂肪酸」に分類されるDHA、EPAもしらすに含まれているが、しらす一食分では摂取できる量はわずかなので、オメガ3の積極摂取なら、稚魚のしらすより成魚であるいわしのほうがおすすめとしている。

しらすはそのままご飯に乗せて食べるのもおいしいが、カルシウムを効率的に摂取するならクエン酸をプラスするのがおすすめという。クエン酸は小腸からのカルシウムの吸収を促進する働きがあるほか、体内のエネルギー代謝を円滑にするために必要な成分なので、カルシウムの吸収のみならずダイエット効率にも影響する。

クエン酸は、お酢、レモン、ゆずなど柑橘類、梅干しなど酸味の強い食品に多く含まれている(お酢は酢酸が体内でクエン酸に変化)。しらすとこれらを組み合わせた、簡単レシピを紹介する。味は好みで調節してほしい。

「しらすと豆腐とトマトのサラダ」
材料(作りやすい分量)は木綿豆腐(2分の1丁)、トマト(1個)、しらす干し(大さじ3)、ぽん酢(大さじ1)、オリーブオイル(大さじ1)を用意する。

まず、豆腐は1センチ程度のさいの目状に切り、キッチンペーパーで包んで水気を切っておく。トマトは一口大に切る。ボウルにすべての材料を入れよく混ぜる。

「梅しらす丼」
材料(1人前)は釜上げしらす(大さじ4)、大葉(2枚)、のり(適量)、梅干し(1個)、ご飯(1膳)、ごま油(小さじ1)、ごま(白、少々)、しょう油(少々)。

まず、大葉は細い千切りにする。ご飯を丼によそい、ちぎったのり、大葉、しらす、ごまをのせ、しょう油とごま油を回しかけて梅干しを添える。

「ちりめんじゃこ入り黒酢のきんぴらごぼう」
材料(2、3人前)はごぼう(1本)、ちりめんじゃこ(大さじ4)、しょう油(大さじ1)、みりん(大さじ2)、黒酢(小さじ1)、ごま油(適量)、ごま(白、少々)。

ごぼうはよく洗い、ささがきか薄切りにして3分程度水にさらしておく。フライパンを熱し、ごま油で水気を切ったごぼうを炒める。ごぼうに火が通ったらちりめんじゃこを加えさっと炒める。調味料をすべて入れて炒め煮にする。仕上げにごまをふって出来上がり。

しらすはそのまま食べてもおいしいうえに、調味料のように料理につかうこともできる。消化によいので、赤ちゃんからお年寄りまで食べられ、栄養満点なしらすを日々の食事に添えてほしい。

「江の島しらす問屋とびっちょ」によると、しらすは骨も含めて丸ごと魚体を摂取できるのでカルシウムが特に豊富で、肝機能の働きを高めるタウリンやカリウム、鉄、亜鉛など多くの栄養がしらすには含まれている。また、免疫力を高め、ガンや生活習慣病を予防し、老化や痴呆の進行を緩やかにする働きがある核酸を多く含むしらす干しには、若さを保つ効果があるといわれている。核酸には、肌から分泌される皮脂量をコントロールする働きもあり、適量を摂取することで、美肌にも効果があるといわれている。

マイワシの産卵期は冬から春にかけて、ウルメイワシは4月から6月、カタクチイワシは1年中産卵するが、特に春と秋が産卵のピークとなる。しらすそのものはほぼ通年獲れるが、漁の最盛期は春漁と秋漁となる。小ぶりながらぷりぷりした春のしらす、脂ののった秋のしらす、それぞれにそれぞれのおいしさがある。

「生しらす」に限っては、通常水揚げされた当日にしか食べることができない。足が速く、鮮度が急激に落ちてしまうため、シケや不漁などにより現地まで足を運んでも食べられないこともある。

ウイキペディアによると、2016年の日本におけるしらす漁獲量は、6万2900トンで、県別では、兵庫県が1万2300トン (シェアは19.6%) で第1位、以下、静岡県(8900トン、14.1%)、愛知県(8400トン、13.4%)と続く。