中央の百貨店4月、大震災の反動増で全店が連続プラス

【銀座新聞ニュース=2012年5月1日】中央区とその周辺の主要百貨店の4月売上高(速報値、店頭ベース)は日本橋三越、銀座三越、日本橋高島屋店、大丸東京店、松坂屋銀座店、松屋銀座店のいずれもプラスとなった。

4月は2011年の東日本大震災による需要減の影響で、各店とも大幅な増加となった。J.フロントリテーリングでは「婦人ワンピース、ブラウスや紳士ジャケット、パンツなど春から初夏に向けてのファッション衣料雑貨が活発に動き、ラグジュアリーブランドや美術、宝飾品など高額品も引き続き好調に推移した」とし、高島屋も高額品が「好調」という。

三越伊勢丹ホールディングスの日本橋三越(中央区日本橋室町1-4-1、03-3241-3311)は前年同月比8.0%増(3月確定値0.6%増、ただし外商、通信販売などを除く)と2カ月続けてプラスとなった。一方、銀座三越(中央区銀座4-6-16、03-3562-1111)は同22.6%増(3月確定値55,5%増)と6カ月続けてプラスだった。

日本橋高島屋店(中央区日本橋2-4-1、03-3211-4111)は同5.7%増(3月確定値27.0%増)と3カ月続けて前年を上回った。商品別(18店舗ベース)では、紳士雑貨、婦人服、婦人雑貨などのファッションアイテムが前年を上回り、特選衣料雑貨、宝飾品、呉服、美術などの高額品も好調だったが、食料品がわずかに前年実績に下回った。

J.フロントリテーリングの大丸東京店(千代田区丸の内1-9-1、03-3212-8011)は同14.7%増(3月確定値52.8%増)と2カ月続けて前年を上回った。松坂屋銀座店(中央区銀座6-10-1、03-3572-1111)は同11.3%増(3月確定値26.5%増)と2カ月続けてプラスとなっている。

松屋銀座店(中央区銀座3-6-1、03-3567-1211)は同9.0%増(3月確定値37.3%増)と3カ月続けて前年を上回った。月を通して雨天日が多く、婦人衣料のワンピースやスプリングコートなど好調だったものの、売り上げ目標に届かなかったとしている。