西銀座で柳祭り、吹奏楽団の行進や子供芸人、復興支援も

【銀座新聞ニュース=2012年5月2日】銀座柳まつり実行委員会(03-3562-0838)は5月5日に西銀座通り(外堀通り)で「第6回銀座柳まつり」を開催する。

西銀座通りを全面的に交通止めにして実施するイベントで、例年80万人が見物に訪れる銀座でも最大規模のお祭りだ。2011年は東日本大震災により中止し、代わりに「銀座柳まつり東日本大震災復興応援チャリティイベント」を開き、100万円を「あしなが東日本大震災津波遺児基金」に寄付した。

2年ぶりに開く第6回目は「明日(あした)へ」をテーマに、さまざまな吹奏楽団のパレードや大道芸人による演技などを行う。また、パレードには宮城広瀬高校が招待参加する。

12時からのオープニングセレモニーに続くのが最大の目玉となる12時15分からはじまる23楽団、およそ1500人が参加して楽器を演奏しながら行進するパレードで、13時30分まで「交通安全 銀座ゴールデンパレード」として、東京都吹奏楽連盟に所属する社会人、大学、高校、中学などの吹奏楽部が西銀座通りを1丁目から8丁目まで演奏しながら行進する。

先頭の人力車にはハローキティやペコちゃんなどが乗り、楽団の最後には高速道などでの事故を減らす運動を行っている「東京スマートドライバー」が歩き、パレード終了後には7丁目から8丁目にキャンペーン内容を展示する。

ウイキペディアによると、「ハローキティ」(キティ・ホワイト)は1974年11月1日に誕生し、1975年に最初の関連グッズが発売され、1975年ころに「鏡の国のアリス」に登場する子猫にちなんで、「キティ」という名が付けられた。現在、グッズは世界約70カ国で展開され、年間約5万種類が販売されている。

キティ・ホワイトは身長がりんご5個分、体重がりんご3個分で、イギリスの郊外に住んでいるという設定になっている。キティ・ホワイトの家族として妹のミミィ・ホワイト、父親、母親、祖父、祖母や友ちだのねずみのジョーイなど多くのキャラクターが生まれている。

不二家などによると、「ペコちゃん」という名前の由来は子牛を表す東北方言「ベコ」から来ており、身長が100センチ、体重が15キロ。ボーイフレンドの「ポコちゃん」が1951年に誕生し、1995年には仲良しの子犬「ドッグ」が生まれた。

1950年生まれの初代ペコちゃん人形は、紙の張り子で作られ、1955年初めに不二家の店舗数が増えていくのに伴って、ビニールやプラスチックに変わり、頭をなでるとペコちゃんが話す、ポケットに両手を入れたスタイルの「おしゃべりペコちゃん人形」も登場した。

定番の衣装、オーバーオールも1960年代前半まで右足のすそ部分に「ペコちゃん」の文字が書かれていて、胸元に不二家の企業マークである「Fマーク」が付いた人形が多くあった。この「Fマーク」は、1961年にフランス人工業デザイナーのレイモンド・ローウィ(Raymond Loewy、1893-1986)が手がけたデザインで、ズボンのラインは今より太めで、ダボンとした感じで、1970年代に入るとスリムなラインに変わった。

衣替えは基本的に年8回で、衣装はオンワード樫山が担当している。また、当初はペコちゃんの舌の向きも複数のイラストレーターが描いていたために一定していなかったが、1968年頃から左に揃えられている。

11時から16時まで5丁目の数寄屋橋公園では、小学校から高校、大学など14のバンドが交代で次から次へと休みなく演奏する「コンサートの森」を開く。

一方、13時30分から16時30分まで3丁目から6丁目の5カ所に東京都公認の大道芸人16組が登場し、「ヘブンアーティスト イン 銀座(in GINZA)」と題して、得意の芸を披露する。

一方、13時30分から16時30分まで2丁目から6丁目の5カ所に東京都公認の大道芸人16組が登場し、「ヘブンアーティスト イン 銀座(in GINZA)」と題して、得意の芸を披露する。

出演するのはボードビルのアキラさん、アコーディオンのアンザイノリエさん、糸あやつり人形の「江戸糸あやつり人形」、クラシックとポップスの「エバリー(Everly)」、和芸、不動金縛りの術の角福請(かど・ふくせい)さん、リフティングのグロッキーシオさん。

まきこみ型路上喜劇の清水宏(しみず・ひろし)さん、ウォーキング御伽草子(おとぎぞうし)の「すれいやーず(Slayers)」、中国雑伎の「中国雑技芸術団」、オブジェクトマイムのバーバラ村田(ばーばら・むらた)さん。

コメディジャグリングの「ブーリー・ウーリー・カンパニー(Booly Oooly Company」、バイオリン演歌の福岡詩乃里(ふくおか・うたのり)さん、ミニミニマーチングの「プリコロハウス」、仮面コミカルショーの「ボロコップシバ(Boro Cop SHIBA)」さん、ジャグリングのミヤムさんだ。

14時から16時まで7丁目で、子どもたちが歌や踊りなどを披露する「こども夢舞台」を開催する。今回が2回目の開催となる。

11時から17時まで4丁目数寄屋橋公園に「レトロ遊び広場」を設け、ベーゴマなど昔のおもちゃを使って遊べる。青空囲碁体験教室も開く。

14時から16時は4丁目西銀座イベントスペースで「銀座のみつばちフェスタ」を開く。紙パルプ会館屋上でミツバチを飼育しているNPO(特定非営利活動)法人「銀座ミツバチプロジェクト」(中央区銀座1-20-15、前田山陽ビル10階、03-3562-0126)がミツバチを展示する。飼育しているミツバチから採蜜したハチミツも販売する。

14時から16時30分まで6丁目で「柳まつりスケッチ広場」を開催する。 NPO法人「アトリエ・パンセ」(小平市上水本町1-25-17、042-324-4143)が主催する教室で、子どもたちが銀座の風景を描く。2010年は「銀座に花咲く夢の森」をテーマにした子どもたちの作品を展示する。

14時から16時まで5丁目で地方の観光PRを行う、観光グッズ広場とする。大使が順番に登場して、地元の観光を宣伝する。

13時30分から16時30分まで7丁目に「花のストリートガーデン」を開設し、季節の花に囲まれて休憩することができる。また、1500人に「ガーベラ」をプレゼントする。

14時から16時30分まで6丁目から8丁目を人力車クルーズが往来し、乗車することもできる。

14時から16時まで6丁目で復興応援メッセージうちわを置いて、自由にメッセージを描けるようにする。うちわは宮城県などに届けられる。

8丁目で14時から16時まで「銀座の柳」の苗木をプレゼントし、柳の歴史などを紹介したパネルを展示する。