「王になった男」でイ・ビョンホン「難しい場面先送り」

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【銀座新聞ニュース=2013年1月29日】CJエンタテインメント・ジャパン(Entertainment Japan、港区西新橋2-7-4、CJビル)は1月29日午後、新宿バルト9(新宿区新宿3-1-26、新宿三丁目イーストビル、03-5369-4955)で「王になった男」のジャパンプレミアイベントを開いた。

イ・ビョンホンさんと一緒に映画の大ヒットを祈願する岩下志麻さん(左端)は「こんどイ・ビョンホンさんとサスペンスもので共演してみたい」。

「王になった男」は2月16日に一般公開される韓国映画で、上映終了後に主役の「光海君」と道化師「ハソン」役を演じたイ・ビョンホンさんが舞台に登場してあいさつした。

冒頭、イ・ビョンホンさんは「日本にきて、この映画を届けることができてうれしいです」とあいさつし、撮影では「道化師であるハソンは自分に近く演じやすかった。でも1シーンがなかなか難しく、延ばし延ばししていたら最後になってしまった」と裏話を披露し、続けて「この映画は誰にでも勧められる作品です。ご家族でご覧になって欲しい」と語った。

その後、場所を移して、イ・ビョンホンさんのファンでもある女優の岩下志麻(いわした・しま)さんとともに大ヒット祈願押印式を行った。

この作品は2012年に韓国で1260万人の観客を集め、イ・ビョンホンさん初の時代劇として多くの注目を集めた。また、イ・ビョンホンさんの忠臣であるホ・ギュン役にリュ・スンリョンさん、王妃に「トンイ」のハン・ヒョジュさんら豪華キャストが物語をさらに盛り上げている。

物語は1616年、王位を取り巻く権力争いと党派争いで混乱が極に達した朝鮮第15代王光海君(くあん・へぐん)8年目が舞台で、自身の命を狙う者に対する怒りと恐れで、ますます乱暴になった光海君は都承旨(とすんじ)に自身の代わりになる影武者を探すことを指示する。

都承旨は天性の話術で王の姿を真似る芸達者な賎民(せんみん)のハソンを発見し、ハソンは理由も分からないまま宮に連れて来られ、王の影武者をつとめることになる。彼を王に仕立て上げる重臣たち、王を偽物ではないかと疑う家臣たち、心が通い合わなくなっていた王の突然の変化に戸惑う王妃など、さまざまな人間関係が複雑に絡み合う宮中で、ハソンは戸惑いながらも、次第に操り人形ではない民のことを考える真の王としてまわりを魅了していく。

ウイキペディアなどによると、イ・ビョンホンさんは1970年ソウル特別市生まれ、漢陽大学校仏語仏文学科を卒業、中央大学校新聞放送学科大学院を修了、大学在学中からアルバイトで「コカコーラ」など多くCMに出演し、1991年にKBS公開オーディションで合格、同年に研修終了後、テレビドラマ「アスファルト、我が故郷」で俳優デビュー、1992年にテレビドラマ「明日は愛」で主演、注目され、1995年に映画「誰が俺を狂わせるのか」で映画デビュー、映画「ラン・アウェイ」で各映画賞の新人賞を受賞した。

1998年に新人歌手チョ・ソンモさんのミュージックビデオに出演し、ヒットし、1999年にアルバムを発売、2000年に映画「JSA」で第1回釜山映画評論家協会賞、主演男優賞を受賞した。2003年にユニセフ(国際連合児童基金)カード広報大使、2005年にユニセフ特別代表に任命されている。2005年に「甘い人生」で主演、映画評論家協会賞などの主演男優賞を受賞した。2006年にフランスから文化芸術勲章を授与された。2009年にテレビドラマ「アイリス」に主演し、KBS演技大賞、百想芸術大賞などを受賞している。