富山館で配置薬フェア、薬売が会場で

【銀座新聞ニュース=2013年2月19日】富山県が運営する「いきいき富山館」(千代田区有楽町2-10-1、東京交通会館地下1階、03-3213-1244)は2月26日から3月3日まで情報館(03-3231-5032)で「出会いが効く越中富山のくすりフェア」を開催する。

いきいき富山館で2月26日から3月3日まで開催される「出会いが効く越中富山のくすりフェア」で販売される配置薬の数々(画像はイメージです)。

江戸時代から続く売薬、配置薬「富山のくすり」を紹介するイベントで、行商人がプレゼントに使った「紙風船」や薬を入れて持ち歩いた「柳行李」、「売薬」などを展示し、実際に「富山のくすり」を販売する。

販売するのは強心薬の「六神丸(ろくしんがん)」、胃腸薬の「熊胆円(ゆうたんえん)」、かぜ薬の「かぜピラ」、下痢止めの「赤玉」、胃痛、腹痛薬の「反魂丹(はんごんたん)」など約50種類の薬だ。

全国配置家庭薬協会によると、「配置薬」は16世紀中ごろに越中に薬商種の唐人の座ができたことにあり、17世紀に富山藩第2代藩主の前田正甫(まえだ・まさとし、1649-1706)が合薬、「反魂丹」を開発し、領地から出て全国どこででも商売ができる「他領商売勝手」を発布し、富山城下の薬種商にくすりを調製させ、行商人に諸国を回らせたのが発端だ。

「用を先に利を後にせよ」ということから毎年周期的に巡回して、未使用の残品を引き取り、新品と置き換え、服用した薬に対してのみ謝礼金を受け取る、という方式が作られた。

また、「富山のくすり」によると、江戸時代の「立山信仰」がはじまりで、全国の信者が毎年夏に立山登拝に集まり、その季節が終わると、立山の衆徒たちが「配札檀那廻り(はいさつだんなまわり)」と称して、全国の信者を訪ね、魔よけのお札やヨモギ、キハダでつくった「よもぎねり」や「熊胆(ゆうたん)」などの薬などを預けた。

1年後に使われただけの代金を集める、という方法で布教活動の資金を得、これがその後の富山売薬の起源になったとしている。信者の家を回る際に、お土産として子ども用にわたしたのが紙風船で、それに対して、大人には「絵紙」と呼ばれた多色刷りの版画を贈ったという。

富山県の医薬品の生産額は2004年で医療用医薬品が1889億円、一般用医薬品が430億円、配置用医薬品が231億円ともっとも少ないものの、全国の配置用医薬品442億円の中では50パーセント以上のシェアを占めている。また、富山県の配置用医薬品販売従事者は2006年で1707人(2002年で2149人)と減少傾向にあり、全国の従事者2万6210人のわずか6.5パーセントにすぎない。

当日は越中富山の薬売りが会場にいて「富山のくすり」の相談に応じる。

開場時間は10時から19時、販売時間は26日から28日が13時から18時、3月1日から3日が10時から18時(最終日は17時)。