M84で大坂寛「モノクロヌード・風景」展、橋本オ-ナーと対談も

【銀座新聞ニュース=2024年5月12日】Art Gallery M84(中央区銀座4-11-3、ウインド銀座ビル、03-3248-8454)は5月13日から6月8日まで大坂寛さんの写真展「モノクロ ヌード&風景8×10」を開く。

Art Gallery M84(アートギャラリーエムハッシー)で5月13日から6月8日まで開かれる大坂寛さんの写真展「モノクロ ヌード&風景8×10」に出品される作品「 Ladka(ラドカ)005」((C)Hiroshi Osaka/M84)。

アメリカの写真家、ジョック・スタージス(Jock Sturges、1947年生まれ)さんの日本人モデルとしてヌードシリーズ写真集にも登場したLadka(ラドカ)さんはヒンディー語で「Boy(ボーイ、少年)」を意味するが、このLadkaさんを、写真家の大坂寛さんが自然の中で捉えた妖艶な姿の写真シリーズと静寂な風景写真を織り混ぜた銀塩ゼラチンシルバープリント約30点を展示販売する。

大坂寛さんは耽美的なヌードのシリーズ「Syzygy(シズィジィ)」で1985年に日本写真協会新人賞を受賞するなど高い評価を受け、浮世絵や蒔絵に見られる平面的遠近法表現で、花を通して自己の内面や生命観を投影した「ボタニックハート(botanic heart)」など多岐にわたるシリーズで風景、静物、ヌードなど、その制作へのこだわりは観る側をいつも驚嘆させる写真家で、大坂寛さんの飽くことなき「美」への探求と意欲的な作家活動の真髄に迫るとしている。

「8×10(エイトバイテン)」カメラは約203ミリX254ミリ(5万1561平方ミリ)の大判フィルムサイズのカメラをいう。

大坂寛さんは1956年山形県寒河江市生まれ、幼少時より東京で育ち、1981年に日本大学芸術学部写真学科を卒業、卒業時に金丸賞を受賞、在学時の1978年にJPS展(日本写真家協会)奨励賞(1982年と1984年にグランプリ)、APA国際展(日本広告写真家協会)ユーロフォト(EUROPHOTO)賞、1985年に日本写真協会新人賞などを受賞している。

1999年に全国カレンダー展で審査委員会奨励賞(2000年に大蔵省印刷局長賞、日本商工会議所会頭賞、2001年に日本製紙連合会賞、特別賞、2002年に日本商工会議所会頭賞、日本印刷産業連合会会長賞、2007年に国体中央会会長賞、2008年、2009年に日本商工会議所会頭賞)、2000年にドイツ・シュツットガルトの「日独交換カレンダー展」で銅賞、コダック賞(2001年に銅賞)などを受賞している。

2010年と2011年に「ニコン フォトコンテスト インターナショナル」の審査員、2011年から2022年まで「アメリカIPA(インターナショナルフォトグラフィーアワード)」審査員、2022年にアメリカの「Refocus Awards(リフォーカス アワード)U.S.A」で審査員を務めている。現在、日本写真家協会会員、日本大学芸術学部写真学科講師、大阪芸術大学写真学科講師。

18日16時から17時30分まで「M84」のオーナー、橋本正則さんと大坂寛さんが「ヌード」をテーマにしたギャラリートークを開く。

橋本正則さんは1953年富山県生まれ、1972年に高岡工芸デザイン科を卒業、リコーに入社、1990年5月に総合デザインセンタープロダクトデザイン部第一デザイン室室長、1998年10月に総合デザインセンタープロダクトデザインG GL(部長)兼ブロダクト推進室室長兼第4デザイン室室長、2002年10月にICS事業部企画マーケティング室室長(部長)。

2008年10月にリコーフォトギャラリー「リング・キューブ」運営リーダー、2012年5月に「ペンタックスリコーイメージング」に出向、「リング・キューブ」所長、2013年2月にリコーを退社し、5月にArt Gallery M84(アートギャラリーエムハッシー)を開設している。

開場時間は10時30分から18時30分(最終日は17時)。入場料は800円。18歳未満は入場できない。日曜日は休み。