【銀座新聞ニュース=2025年4月19日】大手映画配給会社で、国内映画業界第2位の東映(中央区銀座3-2-17、03-3535-4641)は4月25日に丸の内TOEI(中央区銀座3-2-17、03-3535-4741)で「花まんま」の公開初日に鈴木亮平さん、有村架純さんらによる舞台あいさつを開く。
25日18時30分の回上映前に、監督の前田哲さんをはじめ、熱血漢の主人公「加藤俊樹」役の鈴木亮平さん、奇妙な記憶と秘密を抱えた妹「加藤フミ子」役の有村架純さん、フミ子の婚約者で動物行動学者「中沢太郎」役の鈴鹿央士(おうじ)さん、お好み焼き屋「みよし」の看板娘「三好駒子」役のファーストサマーウイカさんが舞台に登場してあいさつする。
ウイキペディアによると、「花まんま」は2005年に第133回直木賞を受賞した朱川湊人(しゅかわ・みなと)さんの同じ題名の小説が原作で、2005年に文藝春秋から単行本が刊行され、2008年に文春文庫化されている。内容は大阪の下町に暮らす兄妹の不思議な体験を通して、人の哀しみや温かさを繊細な筆致で描いている。監督は前田哲さん、脚本は北敬太さんが手掛けている。タイトルの「花まんま」は、子どものままごと遊びで作った、大切な人に贈る小さな花のお弁当のこと。
物語は大阪の下町で暮らす2人きりの兄妹・俊樹とフミ子だが、死んだ父との約束を胸に、兄として妹のフミ子を守り続けてきた俊樹が、フミ子の結婚が決まり、やっと肩の荷が下りるところからはじまる。
ところが、遠い昔に封印したはずの、フミ子の〈秘密〉が今になって蘇り・・・。フミ子には幼少から別の女性の記憶があった。「生まれ変わり」のようだが、フミ子の存在は確固としてある。フミ子が生まれたときに、若くして事件に巻き込まれ亡くなった女性の心が移っていたのだ。それから22年、結婚式の前日、フミ子が隠し続けてきた事実が発覚する。
前田哲さんは1972年大阪府柏原市生まれ、東映東京撮影所で大道具、美術助手を経験し、その後、フリーの助監督となり、映画のメイキング映像を監督した後の1998年に、オムニバス映画「ポッキー坂恋物語」で監督デビューし、2010年に「猿ロック ザ・ムービー(THE MOVIE)」、2012年に「王様とボク」や「旅の贈りもの 明日へ」、2018年に「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」、2021年に「老後の資金がありません!」、2023年に「大名倒産」などで監督を務めている。2009年から2013年まで東北芸術工科大学デザイン工学部映像学科准教授を務めた。
チケットはチケットぴあを通じて先行抽選を受付中で、21日11時締め切り。22日10時から一般発売する。料金は全席指定で2200円均一。