【銀座新聞ニュース=2025年7月8日】タグボート(中央区日本橋富沢町7-1、ザ・パークレックス人形町、03-5645-3242)は7月11日から29日まで現代アートのギャラリー「tagboat」で榊貴美さん、長縄拓哉さん、樋熊あかりさんによる3人展「Made in Child」を開く。
画家の榊貴美(さかき・きみ)さん、歯科医師で画家の長縄拓哉さん、現役の東京藝術大学生で、造形作家の樋熊(ひくま)あかりさんが「Made in Child(メードイン・チャイルド)」というタイトルで展示する。画廊によると、タイトルには子どもそのものではなく、「“子ども的なもの”を内包した深層的な人間性へのまなざしが込められて」いるとしている。「無垢さや感受性、未分化な混沌の中に、人間の本質を見出そうとする表現は、それぞれ異なる手法をとりながらも、内面の深い領域に触れて」いるという。
榊貴美さんは「子どもをさまざまな事物や感情を受け止める器のような存在として捉えており、静かな表情の中に謎めいた気配を感じさせる作品は、幼少期の記憶に根ざす曖昧な感覚を刺激し、忘れかけていた『かつての私』を呼び起こす」としている。
長縄拓哉はさんは「Independent Tokyo 2024」で審査員特別賞を受賞した現役歯科医師でアーティストで、「義歯や口腔をテーマに生命の痕跡を描き出す表現は、『生まれたときから持っていたはずの身体』が、時間とともにどう変化し、どのように記憶に刻まれていくのかを問いかける」。
樋熊あかりさんは、東京藝術大学油画在学中の若手作家で、子どもの頃に感じた「つくること」への衝動ー粘土をこねる、形を与える、空想を膨らませるーといった原初的な感覚が息づいているという。「そうした遊びのような感覚と、今の視点からの観察や表現力が交わることで、かたちの中にどこか懐かしくも新鮮な気配が立ち上が」るとしている。
榊貴美さんは1983年和歌山県生まれ、2010年に東京造形大学美術学科を卒業、2012年に同大学大学院造形研究科造形専攻美術研究領域の修士課程を修了した。2008年に個展を開き、2014年に「TERRADA ART AWARD」で審査員特別賞、「第9回TAGBOAT AWARD」で審査員特別賞を受賞している。2012年にクリエイティブユニット「S+N laboratory」を結成し、主に参加型アート作品などを展開していいる。
2019年に作品集「KIMISAKAKI twinkle」(月曜社、税込2200円)を出版し、このころから「きらきらちゃん」シリーズをスタートし、2023年に「Littleシリーズ」を展開、その他、「Blindfoldシリーズ」や「使者たちシリーズ」などを展開している。
長縄拓哉さんは1982年愛知県生まれ、2007年に東京歯科大学を卒業、2023年にデジタルハリウッド大学大学院を中退、東京女子医科大学病院、デンマーク・オーフス大学の口腔顔面領域の難治性疼痛(OFP)研究を経て、口腔顔面領域の感覚検査器を開発、2015年にアメリカ・ボストンの「IADR」でニューロサイエンスアワードを受賞し、現代美術の特性を応用し、医療や健康に無関心な人々や小児のヘルスリテラシーを向上させ疾病予防をめざす。
2024年に「タグボートアートフェア」で審査員特別賞を受賞している。
日本遠隔医療学会歯科遠隔医療分科会会長、日本口腔顔面痛学会評議員(診療ガイドライン委員、慢性疼痛診療ガイドライン委員)、日本口腔内科学会代議員、厚生労働省教育訓練プログラム開発事業メディカルイノベーション戦略プログラム委員、千葉大学遠隔医療マネジメントプログラム委員。ムツー株式会社代表取締役。
樋熊あかりさんは2004年愛知県生まれ、2023年に東京藝術大学に入学、現在、美術学部絵画科油画専攻3年生。ドローイングをもとにしたモチーフと、突き詰めた観察に基づいた描写の組み合わせで「デフォルメとリアリティの共存」をめざしている。
11日初日は17時から開場し、18時から20時までオープニングレセプションを開く。また、11日17時から20時まで会場で優先販売する。18時から30分は作家によるトークイベントを開く。
開場時間は11時から19時(29日は18時)。入場は無料。日・月曜日、祝日は休み。11日20時からオンラインで販売する。
