【銀座新聞ニュース=2026年4月8日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・日本橋店(中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は4月8日から14日まで3階ギャラリー特設会場で古谷尚子さんによる「アバカ 美しい手仕事」を開く。
和文化コンシェルジュの古谷(ふるや)尚子さんの企画で、「アバカ(糸芭蕉)」という、「その白き輝きとマクラメ編みによって創り出される繊細な模様」のバッグ類を展示販売する。フィリピン中西部パナイ島マリナオ村の職人たちの手仕事としている。
また、ファブリックアイテムの「JOJO reticule(ジョージョ レティキュール)」とリメイクアーティストの新井典子さんの「coutureN(クチュールエヌ)」もそれぞれ商品を展示する。
古谷尚子さんの「きものと」によると、「アバカ」と呼ばれている「糸芭蕉」で編まれたバッグで、バショウ科(英名をジャパニーズ・バナナという)には、実芭蕉(バナナ)、花芭蕉、糸芭蕉があり、糸芭蕉の繊維で織られている自然布が「芭蕉布」で、「アバカ」の特徴は軽くて丈夫で水に強いことという。
「アバカ」はもともとフィリピン中部に多く群生し、魚網の縄などに使われてきた。15世紀頃にその特性に着目したヨーロッパ人が、他の亜熱帯諸国での栽培も試みた歴史があり、うまく育たず、今ではフィリピンの特産となっている。古谷尚子さんの「アバカ」のバッグは、栽培から製品化まですべての工程がフィリピン中部のパナイ島マリナオ村の手仕事によるものとしている。
マリナオ村は4つの川が流れる水の豊かな土地で、同じアバカでも、フィリピンの他の地方のアバカの繊維と比べてかなり繊細で、上品な淡い生成り色(きなりいろ)をしているのが特徴としている。
古谷尚子さんは1988年に世界文化社に入社、「Men’s Ex(メンズエックス)」編集部でメンズファッションを担当、書籍編集部で美容家のIKKO(イッコー)さんの単行本を3冊手がけ、その後「MISS Wedding(ミス ウエディング)」と「NEXTWEEKEND(ネクストウィークエンド)」の編集長を歴任し、「きものSalon」の編集長を10年担当し、「家庭画報」編集部部長も兼務し、2018年10月にスペシャル編集部の部長に就任、2021年に世界文化社を退社し、和文化コンシェルジュとして活動している。
「JOJO reticule」は公式サイトによると、「FLOW(フロー)」(中央区銀座1-6-1、銀座クレッセントビル、03-5579-9008)が運営するブランドで、バッグ類などを手作りしている。
また、新井典子さんは京絞りの寺田豊さんの絞り布地や世界の布を服や小物にしてしまうのが特技で、まるで魔法のようで、色と柄の合わせ方も誰にも真似ができないという。
子ども服、婦人服、ブライダルシューズのデザイナーを経て、タイアップハンドル「サムコ(Someco)」を開発、現在、「サムシング・エコ(something eco)」をテーマにさまざまな布で作品を発表している。
新井典子さんは毎日、11時から17時まで「京絞りリース作り」のワークショップ「京絞りリース作り」を開く。詳細は同時に開かれる「京絞り寺田 春の会 生命(いのち)の樹ーきものと帯展」を参照のこと。
開場時間は9時30分から20時30分(最終日は15時)。
