【銀座新聞ニュース=2018年4月28日】ビアホール運営の大手、ニユートーキヨー(中央区日本橋室町4-3-18、東京建物室町ビル、03-3241-0381)はこのほど、「ニユートーキヨー数寄屋橋本店」(千代田区有楽町2-2-3、03-5565-1121)や「ニユートーキヨー有楽町電気ビル店」(千代田区有楽町1-7-1、03-3211-3035)などで夏季限定のオリジナルビール「プレミアムデゥンケル」を発売した。
今回、期間限定で発売する「デゥンケル(Dunnkel)」は、15世紀にドイツ南部のミュンヘンで下面発酵(ラガー)ビールの先駆けとして開発された褐色の液色ビールで、特別に製麦した濃色麦芽(カラメル麦芽)を使用し、芳ばしい麦芽香と、やや甘味のあるマイルドな飲み口が特徴とされている。
18世紀頃に液色の薄いピルスナーが開発されるまでは、ほとんどのビールが濃色であったため、単に「デュンケル」と呼んだ場合はバイエルン地方のダークビール全般(ミュンヒナーデュンケル)を指している。
「プレミアムデゥンケル」は、ミュンヘン地方で発祥した濃色のミュンヘナーをモデルとし、食品に関する法律としては世界最古のドイツのビール純粋令に基づく麦芽100%のビールで、日本人の味覚に合わせて、マイルドな飲みやすさにしている。
「SankeiBiz」によると、ニユートーキヨーは1994年から2003年まで10年間、「デゥンケル」を販売しており、今回、クラフトビール(地ビール)の人気を受けて、サッポロビールと共同で15年ぶりに復活したという。
ウイキペディアによると、ミュンヒナーデュンケルは麦の甘味、ホップの苦味、軽い口当たりとバランスが取れているのが特徴としている。「ビアスタイル・ガイドライン1208」ではヨーロピアンスタイル・ダーク、ミュンヒナー・デュンケルとして、1)色合いは、ライト・ブラウンからダーク・ブラウン、2)ホップの苦味よりも、モルトのフレーバーが大きく勝っている、3)ミュンヘン・ダークモルトに由来するチョコレート香、トースト香、ビスケット香が特徴、4)アルコール度数は4.5%から5%などとなっている。
他方、「デュンケルヴァイツェン(Dunkel weizen)」もあり、小麦を主原料にした上面発酵(エール)ビールで、ローストしたモルトを使用するのが特徴としている。製品は酵母入りであるため、生産者はボトルのラベルに「酵母を混ぜてグラスに注いで欲しい」か「酵母を混ぜないで上澄みだけをグラスに注いで欲しい」か明記する必要がある。
「ビアスタイル・ガイドライン1208」ではデュンケルヴァイツェンとして、1)色合いは、カッパー・ブラウンからダーク・ブラウン、2)ホップの苦味よりも、モルトのフレーバーが大きく勝っている、3)ローストしたモルトに由来する麦芽の甘味とチョコレート香がはっきりしている、4)アルコール度数は4.8%から5.4%、などとしている。
中央区、千代田区の取扱店舗は「数寄屋橋本店」と「有楽町電気ビル店」のほかに、「東京駅八重洲口店」(千代田区丸の内1-9-1、東京駅一番街、03-3216-1201)、「パレスサイドビル店」(千代田区一ツ橋1-1-1、パレスサイドビル、03-3216-2411)など。
価格は400ミリリットルで税別600円。
営業時間は数寄屋橋店が11時30分から23時(土・日曜日、祝日22時)、有楽町電気ビル店が11時(土・日曜日、祝日11時30分)から23時(土・日曜日22時、祝日21時)、、東京駅八重洲口店が11時から23時(日曜日、祝日22時)、パレスサイドビル店が11時30分から22時30分(水曜日から金曜日23時、土曜日は予約のみ、日曜日、祝日は休み)。