マルハニチロ調べ、回転寿司9.5皿、サーモンが1位、平均1514円に

【銀座新聞ニュース=2020年3月31日】国内の食品業界第5位のマルハニチロホールディングス(江東区豊洲3-2-20、豊洲フロントビル)傘下のマルハニチロ(江東区豊洲3-2-20、豊洲フロントビル、03-6833-0826)はこのほど、「回転寿司に関する消費者実態調査2020」を発表した。

コロワイドグループのカッパクリエイトが運営する「かっぱ寿司新小岩ルミエール店」(葛飾区新小岩1-49-1、松富ビル、03-5879-2172)などで4月5日まで「200キロ級本鮪大とろ」(1貫税別180円)と「200キロ級本鮪大とろ炙り 山わさびのせ」(同)を提供している。

調査はマルハニチロホールディングスがネットエイジア(中央区晴海1-8-10、晴海アイランドトリトンスクエアオフィスタワーX、03-3531-1411)の協力によって、3月3日から9日まで、全国の15歳から59歳の男女で、月に1回以上回転寿司店を利用する人に対しネットで実施し、有効回答数を3000人(男女1500人ずつ)にしている。今回が10回目になる。ただし、2012年から2018年までは関東(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、栃木県、茨城県、群馬県)と関西(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、和歌山県、滋賀県)を対象にしていた。

それによると、事前調査(1万3595人)の段階では、「回転寿司店」で寿司を食べる人が77.4%(2019年76.5%、2018年76.3%、2017年74.4%、2016年81.8%、2015年81.9%、2014年84.1%)と2017年から4年連続で80%を割り、回転寿司店を月1回以上利用する割合(テイクアウトを含めない、1万525人対象)も36.0%(36.0%、37.0%、35.2%、39.1%、38.8%、41.3%)と2015年から6年連続で40%を割っている。

回転寿司店利用者の男女別では男性が38.1%(36.6%、38.2%、37.4%、44.1%、42.1%、44.8%)、女性が34.3%(35.5%、36.1%、33.0%、35.4%、36.3%、37.8%)と男女とも減少傾向にある。

本調査(3000人)の結果では、回転寿司店を選ぶ際の重視している点については、1位の「値段が安い」が46.0%(45.7%、51.7%、44.4%、35.9%)で2年連続で1位、「ネタが新鮮」が37.4%(41.2%、48.0%、43.3%、41.7%、37.0%)、3位が「ネタの種類が豊富」が31.9%(33.9、39.2%、37.9%、35.6%、29.9%)、4位が「タッチパネルで注文できる」が31.6%(31.3%、33.0%、37.1%)、5位が「店内に清潔感がある」で29.3%(31.0%、その前は不明)と前年の6位から上がった(2019年「駐車場がある」が29.8%で5位)。

100円均一などの「格安均一価格店」と、皿によって値段が異なる店のどちらを多く利用しているについては、「格安均一価格店(「格安均一価格店が多い」と「どちらかといえば格安均一価格店が多い」の合計)」が68.2%(68.4%、70.5%、70.7%、74.4%、75.6%、77.6%)と2年連続で7割を割り、2014年の調査以降、毎年下降している。

事前の予約については、予約派が48.0%(2019年44.2%、2018年まではない)、予約なし派が51.9%(55.8%)だった。

回転寿司店で食べる皿数(寿司以外は除く)は5皿から9皿が43.5%(2019年45.4%、2018年43.6%)、10皿から14皿が38.7%(38.8%、39.9%)で、平均は9.5皿(9.3皿、9.5皿、9.5皿、9.1皿、9.9皿)だった。男性が平均11.1皿(11.0皿、11.1皿、10.9皿、10.6皿、11.1皿)、女性が平均7.9皿(7.7皿、7.9皿、8.0皿、7.6皿、8.6皿)だった。

回転寿司店の支払額については1人あたりで「1000円から2000円未満」が60.8%(61.5%、2.1%、61.1%)で、平均は1514円(2019年1492円、2018年1542円、2017年1519円、2016年1515円)と2年ぶりに1500円を超えた。男女別に平均をみると、男性は1711円(1671円、1723円、1697円、1689円)、女性は1317円(1314円、1361円、1342円、1341円)だった。

回転寿司での「注文派」が73.8%(73.9%、70.9%、61.6%、71.4%、63.3%、60.1%)、「流れているネタ派」が26.3%(26.1%、29.1%、38.4%、28.6%、36.7%、39.9%)と「注文派」が3年連続で7割を占めた。

よく食べているネタとして「サーモン」が47.3%(44.1%、46.1%、46.3%、51.8%、44.0%、40.6%)で、2012年から9年連続して1位で、2位は「マグロ(赤身)」で33.5%(28.8%、34.2%、34.2%、39.5%、22.9%、23.1%)、3位が「マグロ(中トロ)」で29.8%(25.3%、30.2%、30.1%、33.3%、20.7%、18.7%)、4位が「ハマチ、ブリ」で28.3%(25.1%、30.6%、30.2%、34.6%、23.3%、22.9%)、5位が「エビ」で27.9%(24.0%、25.7%、2017年6位以下で不明)だった。

回転寿司で最初に食べるネタは1位が「サーモン」の20.9%(21.7%、18.9%、20.8%、23.1%、23.6%、20.5%)、2位が「マグロ(赤身)」の11.7%(12.1%、11.5%、11.4%、11.8%、11.3%、11.5%)、3位が「マグロ(中トロ)」の7.5%(6.1%、7.5%、7.0%、2016年は4位以下で数値なし)、4位が「ハマチ・ブリ」の6.0%(5.8%、6.8%、5.6%)、5位が「エビ」の4.8%(2019年の5位は「えんがわ」で4.5%)と「よく食べているネタ」と同じだった。

最後(シメ)に食べるネタは「サーモン」が11.8%(10.5%、10.5%、10.8%、11.8%、13.0%、12.0%)が1位で、2位が「鉄火巻き」の4.7%(2019年は3.8%で6位)、3位が「マグロ(赤身)」の4.6%(2019年は4.3%で4位)、4位が「マグロ(中トロ)」の4.5%(2019年は4.6%で3位)、5位が「玉子」の4.2%(2019年は「玉子」が4.7%で2位)だった。

食べたいのにガマンするネタについては1位が「マグロ(大トロ)」の22.0%(22.6%、27.3%、27.3%、22.0%、39.0%、44.4%)だが、2016年から5年続けて「マグロ(大トロ)」をガマンする比率が30%を割っている。2位に「ウニ」が9.6%(9.7%、9.5%、10.0%、9.6%、17.3%、16.5%)と前年から2年連続で2位だった。

3位が「マグロ(中トロ)」の9.2%(9.1%、10.7%、11.1%、10.3%、18.4%、18.2%)と2年連続の3位で、同じく2019年から10%を割っている。4位が「アワビ」の5.7%(6.1%、8.3%、8.6%、7.2%、14.4%、17.8%)、5位が前年に6位だった「イクラ」の4.9%(前年は「ウナギ」が4.5%で5位)と再び5位に上がった。

回転寿司で高級ネタで手が出ない値段については1皿「500円から600円未満」が28.2%(27.7%、26.6%、31.9%)、「300円から400円未満」が24.5%(24.9%、23.5%、不明)、平均価格で538円(534円、524円、816円)だった。

また、回転寿司のフェア・キャンペーンと定番メニューの比率を聞いたところ、「定番メニュー」が71.4%(74.8%、73.3%)、フェアメニューが28.6%(25.2%、26.7%)だった。

回転寿司店について「ひとり回転寿司」があるかないかを聞いたところ、「行ったことがある」が35.3%(32.8%、37.9%、38.3%)、男女別にみると、男性が48.4%(45.9%、53.4%、53.4%)、女性が22.3%(19.8%、22.4%、23.2%)だった。「デートで回転寿司に行ったことがあるか」については、「ある」が49.8%(50.1%、55.4%、54.0%)だった。

回転寿司デートでかかるお金はいくらくらいなのか、デートで回転寿司に行ったことがある人(1495人)に、2人分でいくらくらい支払ったか聞いたところ、「3000円から4000円未満」が33.3%がもっとも多く、平均額は3790円だった。

回転寿司店をデートで利用する際に、相手に良くない印象を抱かせてしまう「パートナーにこれだけはやって欲しくない」と思うものを聞いたところ、1位は「香の強い香水をつけて入店する」が40.0%(48.2%、42.4%、39.6%、58.6%)が2年連続で1位だった。2位が「他の席の人が注文したお皿を取る」の39.8%(45.0%、41.3%、38.8%、57.5%)で、前年の5位から上がった。

3位が「ネタだけ食べてご飯(シャリ)を残す」の39.3%(45.3%、44.3%、40.0%、53.2%)で2018年の1位の後、2年連続で3位だった。4位が「間違えて取ってしまったお皿を戻す」の39.0%で初めて4位、5位が「入店前の待ち時間に機嫌が悪くなる」の38.8%(45.2%、2018年は6位以下)で前年の4位から下がった。