サニーヘルス、サバ缶、イワシ缶で糖質太り抑え、ダイエットを

【銀座新聞ニュース=2020年4月12日】健康食品、美容商品、化粧品などの販売会社、サニーヘルス(中央区八重洲2-1-6、八重洲kビル、03-6701-3000)はこのほど、レポート「非常食のサバ缶・イワシ缶が、やせホルモンを放出させる!」を発表した。

「オメガ3脂肪酸」の含有量が高いのがサバ缶とイワシ缶。サバ缶やイワシ缶の製造は、生の魚と調味料を缶詰に入れふたをしてから加熱するため、オメガ3脂肪酸のほかビタミン、ミネラルなどの栄養素まで余すことなく缶詰の中に閉じ込められている。

日常使いから非常食として、いつでも使うことのできる缶詰は、常温でも長期保存が可能なので、自宅にストックしておけば安心、「備えあれば憂いなし」になる。

そんな缶詰の中で、よく使う缶詰の筆頭といえば以前はツナ缶だったが、今、日本でもっとも多く生産されている水産缶詰食品は、実はツナ缶ではなく「サバ缶」になっている。なぜツナではなくサバなのか。

その理由は、ツナ缶の原材料となっているマグロやカツオの水揚げ量の減少や価格の高騰も関係している一方で、サバは供給が安定していて安価であるということが挙げられる。
もうひとつ重要な理由がある。サバ缶にはダイエット効果があるとメディアでも取り上げられたことだ。さらに、サバ缶と同様にダイエット効果があると注目され、近年売り上げを伸ばしているのがイワシ缶だ。サバ缶とイワシ缶に共通するダイエット効果とは何か。
「魚の脂は体にいい脂」とよくいわれるが、この脂とは多価不飽和脂肪酸である「オメガ3脂肪酸」に分類される「DHA・EPA」のこと。青魚、えごま油、アマニ油、最近、注目されているスーパーフードであるチアシードなどに含まれている。特に青魚に多く含まれ、その中でもとりわけサバとイワシはトップクラスの含有量とされている。

DHA・EPAには、中性脂肪やコレステロール値を抑制、血管をしなやかにして血流を改善するし、月経前症候群(PMS)の緩和、冠動脈疾患の予防などの効果があることが認められている。

ほとんどの人が不足しがちなのが「脂肪酸」であり、1日1グラムから2グラム程度の摂取が推奨されている。青魚100グラムでオメガ3脂肪酸の1日の必要量が満たされるといわれており、毎日食べるのが難しくても、週の半分の夕食は魚をメインにしたおかずにすることを意識してみてほしい。

オメガ3脂肪酸のDHA・EPAが「GLP-1」というホルモンの分泌を促進させるという研究がある。GLP-1は消化管ホルモンで、小腸に入ってきた糖質に反応し、満腹感をもたらしてくれる存在だが、それだけでなく、食欲抑制効果や糖質が腸で緩やかに吸収される働きを持ち、血糖値の上昇を抑える作用もある。糖質に対するこれらの作用によって、糖質太りを抑えるダイエット効果があると考えられている。

GLP-1の分泌量が多い人、オメガ3脂肪酸の摂取量が多い人ほどやせやすい体質といわれている。日本人は欧米人よりもスリムな人が多く肥満率が低いが、それはオメガ3脂肪酸が多く含まれる魚をよく食べていることが一因であるという説もある。

では、生のサバやイワシよりも、なぜ缶詰のほうがダイエット向きなのか。サバ缶やイワシ缶の製造は、生の魚と調味料を缶詰に入れふたをしてから加熱するため、オメガ3脂肪酸のほかビタミン、ミネラルなどの栄養素まで余すことなく缶詰の中に閉じ込めることができるからだ。

また、缶詰の魚は骨も食べられるほどに柔らかく加工されているので、生を調理して食べるよりも多くのカルシウムを摂取することもできる。100グラムあたりのカルシウム量で比較すると、サバの場合、生では6ミリグラムだが、サバ缶になると210ミリグラムと35倍も増える。イワシも同様の差がある。栄養素を丸ごと閉じ込める缶詰だからこそ、ダイエットに必要な栄養素を効率的に摂取することができるわけだ。

カルシウムは骨を作る元になるだけでなく、実はダイエットにも影響を及ぼしている。血中のカルシウム濃度を一定に保つために、骨や脂肪に貯蔵されたカルシウムが溶かし出されて利用される。溶かし出されたカルシウムは血中に入るが、血中カルシウム濃度が高くなると、脂肪細胞では脂肪酸合成酵素が多く作られるようになり、中性脂肪が増える。

このようにカルシウムは脂肪の代謝にも関わっており、体内に十分なカルシウムがあると脂肪の合成が抑えられ、分解が促進されることがわかっている。缶詰なら、DHA、EPAなどの体によい脂であるオメガ3脂肪酸、カルシウムを安価に手軽に摂ることが可能となる。

ただし、必ずしもサバ缶、イワシ缶でなくても、GLP-1を増やすことができる。小腸の下の方(大腸に近い部分)にはGLP-1を分泌する細胞が多く存在しており、その部分まで届く成分を摂取することでGLP-1を増やせる。

その成分とはオメガ3脂肪酸の他、食物繊維を多く含む糖質だ。これらがGLP-1を増やす手助けをするのに有効だとされている。白米や精製された小麦粉から作られる白いパンは、食物繊維が少ないため消化されるスピードが早く、小腸の下部に届く前に上部で吸収されてしまう。

糖質を小腸の下部まで届けるためには、食物繊維を多く含む玄米、大麦、雑穀、ライ麦、全粒粉などの糖質を食べることが必要だ。これら食物繊維の豊富な糖質を主食に、オメガ3脂肪酸たっぷりのサバやイワシをおかずに食べれば、やせホルモンGLP-1分泌に効くダイエット食になる。

サバ缶とイワシ缶は「備えあれば憂いなし」の非常食としてだけでなく、やせホルモンを出すにも有効な食品というのは驚くところ。もちろん缶詰でなくても、青魚やサケならオメガ3脂肪酸が豊富に含まれているので、日々の食事にコンスタントに取り入れたい。