東映「461個のおべんとう」、井ノ原快彦、道枝駿佑、森七菜ら舞台挨拶

【銀座新聞ニュース=2020年10月29日】大手映画配給会社で、国内映画業界第2位の東映(中央区銀座3-2-17、03-3535-4641)は11月7日に丸の内TOEI(中央区銀座3-2-17、03-3535-4741)で「461個のおべんとう」の公開を記念して、井ノ原快彦さん、道枝駿佑さん、森七菜さんらによる舞台あいさつを開く。

11月6日から一般公開される「461個のおべんとう」((C)2020「461個のおべんとう」製作委員会)。

7日9時20分の回上映終了後と13時40分の回上映前に、監督の兼重淳(かねしげ・あつし)さんをはじめ、主人公のミュージシャン「鈴本一樹」役の井ノ原快彦(いのはら・よしひこ)さん、鈴本一樹の高校生の息子「鈴本虹輝」役の道枝駿佑(みちえだ・しゅんすけ)さん。

虹輝のクラスメート「仁科ひろみ」役の森七菜(もり・なな)さん、スタジオのレコードエンジニア「矢島真香」役の阿部純子(あべ・じゅんこ)さん、一樹の元妻で、虹輝の母親「浅井周子」役の映美(えみ)くららさんが舞台に登場してあいさつする。

「461個のおべんとう」はヒップホップバンド「トーキョーナンバーワンソウルセット(TOKYO No.1 SOUL SET)」のギター、ボーカルの渡辺俊美(わたなべ・としみ)さんが2014年に出版したエッセイ「461個の弁当は、親父と息子の男の約束。」(マガジンハウス)が原作で、2015年にマンガ化、2015年3月にNHK BSプレミアムでテレビドラマ化され、今回、映画化された。

ウイキペディアによると、渡辺俊美さんは2番目の妻と離婚後、一人息子の3年間の高校生活にあたって、毎日手作りの弁当を作り続けたエピソードを、写真やレシピとともに合計461食にわたって記録した。毎日の弁当はツィッター上で画像とともにツイートされている。

物語は長年連れ添った妻との別れを決意した鈴本一樹、息子の虹輝は父と暮らすことを選んでくれたが、15歳という多感な時期を迎える虹輝に対し、一樹は罪悪感を抱いていた。高校受験に失敗した虹輝に、これまで自由に生きてきた一樹は「学校だけがすべてではない。自由に好きに育ってくれたらそれでいい」と思っていたが、虹輝は高校進学の道を選び、翌春に高校合格を果たす。

学校の昼食は「父さんのお弁当がいい」と虹輝が言ったことから、一樹はミュージシャンでありながら息子のためにお弁当を作り続けることを決意する。原作者の渡辺俊美さんが、一樹のバンドがライブを行うライブハウスのオーナー役でカメオ出演している。

兼重淳さんは1967年群馬県前橋市生まれ、日本映画学校(現日本映画大学)1期卒業で、テレビドラマ、ミュージッククリップ、ゲーム、パチンコ台内映像などの演出も手がけ、1991年に「激走アートトラッカー伝説」で助監督を務め、1997年にミュージッククリップ(MUSIC CLIP)「毛ぼうし」で助監督などを経て、2007年に「ちーちゃんは悠久の向こう」で監督としてデビューした。

2008年に「男たちの詩(スパゲッティーナポリタン)、2009年に「腐女子彼女。」、2017年に「キセキ -あの日のソビト」、2019年に「泣くな赤鬼」、2020年に「水上のフライト」などを監督している。

チケットはチケットぴあを通じて先行抽選を受付中で、30日11時締め切り、31日10時から一般発売する。料金は全席指定で2000円均一。