タグボートで工藤千紘「前触れ」展、130号、120号の大作も

【銀座新聞ニュース=2025年1月29日】タグボート(中央区日本橋富沢町7-1、ザ・パークレックス人形町、03-5645-3242)は1月30日から2月18日まで現代アートのギャラリー「tagboat」で工藤千紘さんの個展「Prelude」を開く。

タグボートで1月30日から2月18日まで開かれる工藤千紘さんの個展「Prelude(プレリュード)」のフライヤー。作品は130号の「Lost Memory(ロストメモリー)」。

画家の工藤千紘さんは「柔らかなタッチと滲むような色彩で描かれる人物像には、優しさや穏やかさだけでなく、どこか不安や怖さを感じさせる静かな迫力がある。誰もが抱える不完全さや揺らぎが生む魅力を描き出すことで、私たちに内側の深い真実をそっと映し出している」(タグボート)という。

今回の個展は、「欠けた美しさ」をテーマにし、これから始まる自身の物語の前触れを意味し、作家の「やりたい」と感じたことをすべて詰め込んだ空間としている。「Lost Memory(ロストメモリー)」(F130サイズ)や「Beautiful Shadow(ビューティフルシャドウ)」(F120サイズ)といった大型作品は麻布に水彩と油彩で描かれており、工藤千紘さんの今の技術の粋を集めたもので、「Glow(グロウ)」という木製変形パネルに描かれた作品も、作家の新たな挑戦を感じさせるとしている。今回はこれら新作を含む作品など約20点を展示する。

工藤千紘さんは1989年青森県生まれ、2014年に名古屋芸術大学大学院洋画研究を修了、2009年に「第4回三菱商事アート・ゲート・プログラム」で入選、「名古屋芸術大学卒業制作展」で優秀賞、「CBC 翔け!二十歳の記憶展」でCBC賞、名古屋芸術大学理事長賞、2016年に「FACE2016損保ジャパン日本興亜美術賞展」で入選(2018年も入選)、同年に第11回TAGBOAT AWARDで入選、ウルトラマンインスパイア展で入選、2018年にシェル美術賞2018で入選、2014年から個展を開いている。、

1月30日18時から20時までオープニングレセプションを開く。予約は不要で参加は自由。

開場時間は11時(30日は17時オープン)から19時。入場は無料。日・月曜日、祝日は休み。作品はオンラインでも購入できる。