銀座スウィングで前田憲男、荒川康男、猪俣猛トリオでライブ

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【銀座新聞ニュース=2014年12月25日】二條(中央区銀座西2-2、銀座インズ2-2階)が運営する銀座スウィング(中央区銀座西2-2、銀座インズ2-2階、03-3563-3757)は12月28日に前田憲男さんと「WE3」によるジャズライブを開催する。

ピアノ奏者の前田憲男(まえだ・のりお)さんがベース奏者の荒川康男(あらかわ・やすお)さん、ドラム奏者の猪俣猛(いのまた・たけし)さんとのトリオ「ウイ・スリー(WE3)」で出演し、前田憲男さんとしては年内最後のライブとなる。

前田憲男さんは1934年大阪府生まれ、大阪府立桜塚高校を卒業と同時にプロのジャズピアノ奏者として活動をはじめ、1955年に上京し、以後、さまざまなバンドに参加し、多くのテレビ番組のテーマ音楽を手がける。とくに大橋巨泉(おおはし・きょせん)さんとは親交が深く、大橋巨泉さんの出演する番組のテーマ音楽の大半を担当している。また、東京フィルハーモニー交響楽団のポップス部門音楽監督として、編曲・指揮を担当している。

最近は「WE3」やビッグバンド「前田憲男とウインド・ブレーカーズ」を中心に活動している。2003年から大阪芸術大学音楽学科教授を務めている。1981年に東京音楽祭「最優秀編曲賞」、1983年にレコード大賞「最優秀編曲賞」を受賞し、「南里文雄(なんり・ふみお、1910-1975)賞」、2008年にレコード大賞「功労賞」を受賞している。

荒川康男さんは1939年兵庫県神戸市生まれ、1965年にアメリカ・バークリー・ミュージック・カレッジ作、編曲科ぶ留学、1968年に卒業、帰国後は「佐藤允彦(さとう・まさひこ)トリオ」や「猪俣猛とサウンドリミテッド」などを経て、「前田憲男とウインド・ブレイカーズ」や「ウイ・スリー」で活動している。その一方で編曲者、スタジオ・ミュージシャンとしても活動し、大阪芸術大学講師を務めている。

猪俣猛さんは兵庫県宝塚市生まれ、宝塚歌劇団のオーボエ奏者だった父親と天才トランペット奏者として知られた兄に影響をうけ、14歳でドラムをはじめ、昼は宝塚歌劇場のオーケストラ・ボックスでレビューやミュージカルの演奏を聴き、夜は父親が出演していた神戸の「ビー・ファイブ」というシビリアン・クラブで働きながら、ジャズのグルーブを体で覚え、16歳でデビューし、アメリカ軍キャンプの仕事が手がけた。

20歳で上京し、21歳で「スイング・ジャーナル」誌の新人賞、1976年に若手の育成を目的に「リズム・クリニック・センター」(株式会社アール・シー・シー)を設立、1994年に「ジャパン・ジャスト・ジャズ・オールスターズ」を率いてニューヨーク公演を行い、1996年より、前田憲男さんを音楽監督に「キング(THE KING)」を結成し、コンサートを全20回行った。

2005年に音楽生活55周年で、記念DVD「キング・オブ・ジャズ(King of Jazz)」を発売し、現在、アール・シー・シー代表取締役、社団法人日本音楽家協会常務理事、大阪芸術大学客員教授、NHK文化センター主任講師、ヤマハ専属モニターなどを務め、2010年に60周年を迎えた。

開店は17時、開演時間は18時、19時20分、20時40分の3回。音楽チャージは会員が2160円、同伴が3240円、一般が4320円。ボトルをキープすると会員になれる。